立春を過ぎましたが、前回に引き続き、2019年12月1日~2日に箱根へ出掛けた際の冬旅レポをお送り致します。
最終日の午後は「箱根ガラスの森美術館」に行く予定を立てていたのですが生憎の雨模様、それならチェックアウト後行かずに高速バスで帰るか家族に訊ねた所、予定通り美術館に行きたいとの意見が勝った為、雨が降り頻る中バスで目的地に向かいました。
「箱根ガラスの森美術館」は仙石原に在るガラス工芸品を蒐めた美術館。
中世ヨーロッパ貴族が競ってコレクションしたヴェネチアン・グラスから、現代作家が手掛けたガラス工芸品まで、新旧手広く蒐集・展示をしております。
ガラス工芸品好きな人なら半日居ても飽きないでしょう。
↑美術館へ着いたと同時に雨脚が激しくなり、必然的に館内で雨宿りする形に。
冬にここを訪れると入口でホッカイロを渡される、有難いサービスだが冬季の箱根はそれだけ寒い証拠ですわな。
ヴェネチアン・グラス美術館内のホールでは、丁度ヴァイオリンとアコーディオンによる演奏会が行われてました。
季節柄クリスマス・ソングを交えたもので、ロマンチックな雰囲気に浸れました。
展示の仕方もシーズンに合わせ、「ヴェネチアン・グラスで読み解くクリスマス物語~Buon Natale~」というテーマで作品を紹介。
↑「羊飼い」、「聖パウロ」、「東方の三博士の従者」、「聖ヨハネ」等々…自分の場合2016年の12月に訪れた際に観た事有る作品ばかりだったけど、初めて観る家族はかなり楽しめた様で何より。
美術館に飾られてる作品は、有難くも撮影OKだそうです。
↑作品と共に「世界のクリスマス伝統菓子」を紹介するコーナーなんかも有り、自分としてはこちらの方が初見で興味深かったです。
丁度ミス・メリーがこのブログで、世界のクリスマス伝統菓子について語ってた時だったもんで。
↑ユダヤ民族の伝統行事「過越祭(ペサハ)」での食事を紹介するパネルも展示されてました。
「過越祭(ペサハ)」とは、モーゼ率いるユダヤの民が、エジプトを脱出した事を祝って毎年行う、ユダヤ教の重要な記念日だそうです。
クリスマスと直接関係は無いですが、ユダヤ教はキリスト教の前身に当たるので(イスラム教も)、並べて紹介したのかもしれない。
ちなみに今年の過越祭は、3月27日の土曜日の夕方に始まり、4月4日の日曜日の夕方に終了するそうです。
ユダヤ教徒は過越祭の間、パネルに紹介された食事と共に、無発酵パンを食べる決まりだとか。
理由として、エジプト王の追跡から逃れる当時の状況を追憶する為だそうです。
一説には「過越祭(ペサハ)」で食べられる無発酵パンが、キリスト教のミサで信徒に与えられるパン「ホスチア」の起源と云われてます。
↑この3作品は常設展示されてる物、繊細なレースを表現する技に痺れます。
夕刻間近、雨脚が弱まったので、庭園に出ました。
↑庭園にも美しい硝子工芸品が沢山飾られています。
この美術館の冬季の目玉として有名なのが、クリスタル・ガラス製のクリスマス・ツリー。
大きなツリーは「ロミオ」、小さなツリーは「ジュリエット」と言う名前が付けられてるそうな。
雨粒を纏いキラキラ輝く様は美しく、雨の日に観るのも悪くないと思えました。
↑庭園に造られた大きな池の上には、トナカイが曳くボートに乗ったサンタが出現。
サンタにトナカイにボートは恐らく硝子製でないでしょうが、トナカイの後ろのモジャモジャした物体は、アメリカ人の硝子工芸作家デイル・チフーリがデザインした、「パラッツォ・ドゥカーレ・シャンデリア」と言う作品だそうです。
シャンデリアって事は照明が点るんでしょうか?どんな風に輝くのか観てみたい。
↑ヴェネチアン・グラスで表現する「ローズ・ガーデン」。
↑最初気付かず、花が咲いてると思い近付いたら、全て硝子製の花で驚いた。
ここへは二度訪れてるのに、初めて気付いたという鈍感っぷり。(恥)
硝子製の薔薇だけでなく、初夏から秋にかけては、本物の薔薇も庭に咲き揃います。
例年6月中旬~7月下旬頃咲く紫陽花も見事だそう…ただ観た人曰く、咲いてるスポットまで行くには、美術館下を流れる川へ向かい、かなり階段を下りるらしい。
したがって、バスの時間が迫ってる時に観に行くと、間に合わなくなる危険が有るので、注意が必要だそうです。(汗)
↑館内のカフェ・レストラン「ラ・カンツォーネ」にて一服、季節限定モンブランパフェを食べました。
以前ここで食べたパスタは微妙な味に感じたのですが、デザートは普通に美味しかったです。
アイスの味に独特なスパイシーさを感じた、ヴェネチアのジェラート使用との事だったので、そのせいかも。
食べながらカンツォーネを聴けるのがここのレストランの売りで、自分らが訪れたこの日はクリスマス・ソングをカンツォーネ風に歌って聴かせてくれました。
現在は新型コロナ蔓延の影響で公演を休止してるとの事、疫病退散後の復活の日を待ちましょう。
↑日が落ちて、庭園の灯籠に明かりが点る頃、雨が止みました。
↑「12月中は、午後16時以降にキャンドルが灯され、園内ロマンチックな雰囲気に包まれます」との案内が出ていたのですが、帰りのバスの時間を逃すともう1泊する破目になるので、煌めく夜景を観るのを諦め美術館を後にしました。
夜景を観るなら車で来ないと無理でしょうね。
尚、今年はバレンタイン・デーまでクリスタル・ガラスのツリーを展示する予定らしい。
クリスマス過ぎてからバレンタイン・デー迄の間は、ツリーの天辺の星をハートに替え、「クリスタル・ラブツリー」の名で展示するそうです。(公式サイトに貼られた紹介動画)
↑寒さに耐えて首を縮こめるマガモ達。
ここのマガモ達の大半はガラスの森美術館育ちで、冬が訪れても渡りをせず庭の池に住み着いてるんだとか。
帰りは高速バスに乗って一気に新宿へ、到着する頃には東京の街も華やかなイルミネーションに包まれていました。
↑写真はバスタ新宿が在る新宿駅南口付近のイルミネーション、後ろに建つ英国のビッグ・ベンをモデルにしたっぽい塔は通称「ドコモタワー」です。
その隣の写真は今旅の土産に買った「富士山アルフォート」、絵柄が全部富士山になってると思ったら、富士山チョコレートは12枚で通常の柄が4枚の計16枚…少し騙された気分になりました。(ちゃんと裏の説明書きを読まないから)
【終】
最終日の午後は「箱根ガラスの森美術館」に行く予定を立てていたのですが生憎の雨模様、それならチェックアウト後行かずに高速バスで帰るか家族に訊ねた所、予定通り美術館に行きたいとの意見が勝った為、雨が降り頻る中バスで目的地に向かいました。
「箱根ガラスの森美術館」は仙石原に在るガラス工芸品を蒐めた美術館。
中世ヨーロッパ貴族が競ってコレクションしたヴェネチアン・グラスから、現代作家が手掛けたガラス工芸品まで、新旧手広く蒐集・展示をしております。
ガラス工芸品好きな人なら半日居ても飽きないでしょう。
↑美術館へ着いたと同時に雨脚が激しくなり、必然的に館内で雨宿りする形に。
冬にここを訪れると入口でホッカイロを渡される、有難いサービスだが冬季の箱根はそれだけ寒い証拠ですわな。
ヴェネチアン・グラス美術館内のホールでは、丁度ヴァイオリンとアコーディオンによる演奏会が行われてました。
季節柄クリスマス・ソングを交えたもので、ロマンチックな雰囲気に浸れました。
展示の仕方もシーズンに合わせ、「ヴェネチアン・グラスで読み解くクリスマス物語~Buon Natale~」というテーマで作品を紹介。
↑「羊飼い」、「聖パウロ」、「東方の三博士の従者」、「聖ヨハネ」等々…自分の場合2016年の12月に訪れた際に観た事有る作品ばかりだったけど、初めて観る家族はかなり楽しめた様で何より。
美術館に飾られてる作品は、有難くも撮影OKだそうです。
↑作品と共に「世界のクリスマス伝統菓子」を紹介するコーナーなんかも有り、自分としてはこちらの方が初見で興味深かったです。
丁度ミス・メリーがこのブログで、世界のクリスマス伝統菓子について語ってた時だったもんで。
↑ユダヤ民族の伝統行事「過越祭(ペサハ)」での食事を紹介するパネルも展示されてました。
「過越祭(ペサハ)」とは、モーゼ率いるユダヤの民が、エジプトを脱出した事を祝って毎年行う、ユダヤ教の重要な記念日だそうです。
クリスマスと直接関係は無いですが、ユダヤ教はキリスト教の前身に当たるので(イスラム教も)、並べて紹介したのかもしれない。
ちなみに今年の過越祭は、3月27日の土曜日の夕方に始まり、4月4日の日曜日の夕方に終了するそうです。
ユダヤ教徒は過越祭の間、パネルに紹介された食事と共に、無発酵パンを食べる決まりだとか。
理由として、エジプト王の追跡から逃れる当時の状況を追憶する為だそうです。
一説には「過越祭(ペサハ)」で食べられる無発酵パンが、キリスト教のミサで信徒に与えられるパン「ホスチア」の起源と云われてます。
↑この3作品は常設展示されてる物、繊細なレースを表現する技に痺れます。
夕刻間近、雨脚が弱まったので、庭園に出ました。
↑庭園にも美しい硝子工芸品が沢山飾られています。
この美術館の冬季の目玉として有名なのが、クリスタル・ガラス製のクリスマス・ツリー。
大きなツリーは「ロミオ」、小さなツリーは「ジュリエット」と言う名前が付けられてるそうな。
雨粒を纏いキラキラ輝く様は美しく、雨の日に観るのも悪くないと思えました。
↑庭園に造られた大きな池の上には、トナカイが曳くボートに乗ったサンタが出現。
サンタにトナカイにボートは恐らく硝子製でないでしょうが、トナカイの後ろのモジャモジャした物体は、アメリカ人の硝子工芸作家デイル・チフーリがデザインした、「パラッツォ・ドゥカーレ・シャンデリア」と言う作品だそうです。
シャンデリアって事は照明が点るんでしょうか?どんな風に輝くのか観てみたい。
↑ヴェネチアン・グラスで表現する「ローズ・ガーデン」。
↑最初気付かず、花が咲いてると思い近付いたら、全て硝子製の花で驚いた。
ここへは二度訪れてるのに、初めて気付いたという鈍感っぷり。(恥)
硝子製の薔薇だけでなく、初夏から秋にかけては、本物の薔薇も庭に咲き揃います。
例年6月中旬~7月下旬頃咲く紫陽花も見事だそう…ただ観た人曰く、咲いてるスポットまで行くには、美術館下を流れる川へ向かい、かなり階段を下りるらしい。
したがって、バスの時間が迫ってる時に観に行くと、間に合わなくなる危険が有るので、注意が必要だそうです。(汗)
↑館内のカフェ・レストラン「ラ・カンツォーネ」にて一服、季節限定モンブランパフェを食べました。
以前ここで食べたパスタは微妙な味に感じたのですが、デザートは普通に美味しかったです。
アイスの味に独特なスパイシーさを感じた、ヴェネチアのジェラート使用との事だったので、そのせいかも。
食べながらカンツォーネを聴けるのがここのレストランの売りで、自分らが訪れたこの日はクリスマス・ソングをカンツォーネ風に歌って聴かせてくれました。
現在は新型コロナ蔓延の影響で公演を休止してるとの事、疫病退散後の復活の日を待ちましょう。
↑日が落ちて、庭園の灯籠に明かりが点る頃、雨が止みました。
↑「12月中は、午後16時以降にキャンドルが灯され、園内ロマンチックな雰囲気に包まれます」との案内が出ていたのですが、帰りのバスの時間を逃すともう1泊する破目になるので、煌めく夜景を観るのを諦め美術館を後にしました。
夜景を観るなら車で来ないと無理でしょうね。
尚、今年はバレンタイン・デーまでクリスタル・ガラスのツリーを展示する予定らしい。
クリスマス過ぎてからバレンタイン・デー迄の間は、ツリーの天辺の星をハートに替え、「クリスタル・ラブツリー」の名で展示するそうです。(公式サイトに貼られた紹介動画)
↑寒さに耐えて首を縮こめるマガモ達。
ここのマガモ達の大半はガラスの森美術館育ちで、冬が訪れても渡りをせず庭の池に住み着いてるんだとか。
帰りは高速バスに乗って一気に新宿へ、到着する頃には東京の街も華やかなイルミネーションに包まれていました。
↑写真はバスタ新宿が在る新宿駅南口付近のイルミネーション、後ろに建つ英国のビッグ・ベンをモデルにしたっぽい塔は通称「ドコモタワー」です。
その隣の写真は今旅の土産に買った「富士山アルフォート」、絵柄が全部富士山になってると思ったら、富士山チョコレートは12枚で通常の柄が4枚の計16枚…少し騙された気分になりました。(ちゃんと裏の説明書きを読まないから)
【終】