goo blog サービス終了のお知らせ 

kotoba日記                     小久保圭介

言葉 音 歌 空 青 道 草 木 花 陽 地 息 天 歩 石 海 風 波 魚 緑 明 声 鳥 光 心 思

噺家のJoe 演目『阿漕平次』

2021年10月26日 | 生活
  



プラカードというものを
みんなで持ち回りで
持つ

プラカードを持つなんて
数年前の
駅裏の反原発のデモ以来

ナマステ先生から
お菓子をいただく
ありがとうございます

イートインで
ニコニコ和尚から
coffeeをごちそうになる
ありがとうございます

山頭火と目が合う

今日から無線を使う

Joeさんが休憩中に
言う
「あこぎな商売って言うでしょ? あこぎって知ってる?」
「え」
「テレビでやってたんだけど、三重県の津市で昔、阿漕平次っていう漁師がいてさ」
「うん」
「阿漕が浦っていうところで密漁してたんだって。夜に」
「うん、で」
「いつも、隠れて、密漁してたんだって何度も何度も。それでさ、密漁って悪いことでさ、捕まって、簀巻き(すまき)にされて海に放り込まれたんだって」

Joeさんの語り口は、落語家みたいで、本当に噺家みたい。
これって口語体の生れ持っての資質で
本人は意識してない。ともかくJoeさんが話し出すと決まって100%面白いから不思議。

「でねえ、どうして密漁してたかっていうと、病気のお母さんを養うためにやってたんだってさ」
「あそう」www
「海岸にさ、阿漕平次の三度笠が置いてあって、判ったんだって」

みなさんにはあまり伝わらないかもしれませんけれど、
わたしは大笑い。
Joeさんの語り部は、落語家そのままで、めちゃくちゃ面白い。
他の誰かが同じ話をしても、まったく面白くないと思う。
けれどJoeさんが話すと、凄く面白い。
間が天才的だし、声の小ささとか、表情とか、もう天才。
「あかんて! Joeさん、そんなこと言ったらまた小説にしたくなっちゃうじゃん!」
面白い話になる。
Joeさんが話すとイメージでは簀巻きで海に放り込まれても、それも笑えるし、病気のお母さんのために密漁というのも、お笑いに転化できるし、いかんやばい。

だいたい
去年書いた小説も
「あのね小久保さん、かくかくしかじかっていうところに、かくかくしかじかっていうのがあったんだって」
と始まって、そこからいろんなイメージがお互いに出て、大笑い。あれも文字通り、腹を抱えて笑った。
つまり、二人ともパロディー(茶化す)が大好きで、何でも笑いに転化するのが大好き。

あの話はもう5年くらい前だったけど、
パッと「あ、あれ書こう!」って黒川の100円ローソンに向かう途中、閃いたのだ。

阿漕の平次もそのうち、小説になるかも!
と調べてみると
すでに
浄瑠璃になっていて、平次という名前も浄瑠璃の中の名前だそうです。

それにしても天才噺家、Joeさんの『間』の微妙さ!
時間件pって、全部、『間』が凄いもんね。

---

今年はヤクルトが優勝
野球をまったく見なくなった私でも
YouTubeで優勝決定シーンを探した
あの弱いヤクルトが!
めでたい