kotoba日記                     小久保圭介

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僕たち3人のギターだよ

2020年11月13日 | 生活
  


ギター
いつかは写真保存しておかねば
と思っていた

このギターは
友達の友達の物
ずっと借りている
もう何十年も
今でもよく鳴る
ボディは小さいけれど
音が大きい

いまでこそ
ない
Sヤイリのマーチンモデル
手作りのオリジナルモデルで
もうこれは高校生の時に
彼が買ったものだから
当時
3万円くらいだと思う

今ではプロの方が
見て
貸してほしいというほどのもの
そんな素敵な宝物

どこにでも持っていき
どこでも弾く
機会があれば
持ってゆく

いろんなところで弾いて
歌う

みんな喜んでくれる
ギターの持ち主の友達は

田舎で奥さんと
リハビリをしていると思う
本人が
名古屋の僕らに
消息や詳細をあまり
語ってくれるな
と奥さんに言っているとのこと

現職はルャ宴Cター
10代の終わりには
早くに本も出版している
わたしの『熊野盲人』という小説を
ホームページでアップしているとき
読んでくれて
まだ体が健在な時
友達三人で会った折
「小説の毒ってすごいね」
と言ってくれた
彼も文字を大量に書く人だから
読んでくれた

高校生の時
彼は私より
断然優秀で
学校も違い
それでも親交があった
レコードや録音したライブテープ
録音機材やそんなものの貸し借りが
本当に頻繁になり
互いに貸し合った

彼の部屋は大量の本があった
卒業文集でも彼はびっしり
活字を書いてページを埋めた

ラディカルだった当時から
東京に早くから住んで
遊びにいったこともある

東京や名古屋で
たくさんのデモに出たのも
彼とだった
本当にたくさんのデモンストレーションに行った
いつだったか
一緒に小屋に立てこもり
タイヤを燃やし
機動隊に囲まれて
小屋から引きずり出され
硬い格子が窓の外についた
機動隊のバスに連行された
そんな友である

君よ
僕は君の買ったギターを
今でも弾いている
誰かのために
自分のために
音を出す
できれば
きれいな音を出し
いろんな家具に聞かせてあげているんだよ
君ならわかるだろう
アニミズムは無機質なものの含まれていることくらい

友よ
いつか会おう
きっと会おう



君は遠い田舎にいるけれど
このギターを弾くとき
君のこと
僕ら数人の大事な友達を思う
誰一人もれることない
若い時に会った友達は
特別だ
同じ箱に入っていた
種だ

それぞれ
芽吹いたは芽吹いたけれど
滑稽だよな

---

仏さまの絵と一緒に
デコレーションが奇抜な
スマホを拾った
きっと女性だ
カバーがピンクだから
責任者に渡した






コメント
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