僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

サーカスにはビールがあいます。

2013年11月27日 | 海外をぶらぶらする

ここ広州は北京、上海につぐ中国第三の都市ながら

観光資源という意味では圧倒的に少ない。

そんな広州で空いた時間なにしよう。

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ってことで

バカの一つ覚えで一番高いビルに上ろうってことになり

やってきました広州塔。

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広州塔は中国で一番高い建造物で

世界ランクだと

ブルジュハリファ、

スカイツリー、

アラブージュに次ぐ

第4位の高層建造物とのこと。

って入場料が途中階までで4,000円?!

最上階で8,000円?!!!

ないわぁ・・・。

天候も悪いのにあほらしい・・・。

という結論に至り、

外から見上げるにとどめる。

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(ほんとは中国製の塔を上るのにびびったためとの説も)

そこで今度はこれまたバカの一つ覚えで

雨の中、物好きにも公園にやってきた。

目指したのは広州一の広さを誇る越秀公園。

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まぁとにかく広い広い。

しかもけっこう山。
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その高台に明代の城壁が残っており
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城壁の中に広州博物館が建っている。
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しかも建屋は明代に建てられたもので

鎮海楼なる立派な名前までついているのだから驚き。

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がしかし!

建物の中身は全く驚きに値しない!

こんな感じのチンチクリンな埴輪みたいのが

ゴロゴロしてるだけ。
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海のシルクロードだよ~。

のパネル展示。
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城壁の上にはなぜか20世紀の大砲がゴロゴロ。
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いやはや全く意味不明な展示物ばかりであった。

もっとストーリー性や現代へのつながりがみられるかとおもったのに

期待外れで時間の無駄であった。

今度は同じ公園内の

五羊雕像へやってきた。

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戦国~晋の時代に

5人の仙人が5匹の羊に乗って

ここ広州の地へ降り立った。

という伝説があるとかないとか。

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ここで一人の若い人民に話しかけられる。

「おい、おたく日本人か?

えーと・・・

えーと・・・

おれ、サスケしってるぜ!

あと、ルフィもしってるぜ!!」

なにを言い出すのかと思えばアニメの話かよ笑。

しかし本当に思うのです。

領有権だの戦争だの、

そんな話をしたいのは政治家と

マスコミくらいなのです。

一般市民は誰もそんな話したいとは思っていないのです。

おいしいもの食べてアニメの話をして

お互い肩を叩きあって笑っていたいのが

両国市民の本音なのです。

より市民レベルでの交流を深めて相互理解に努め

よりよい関係を築いていきたいものです。

そんなサスケくんと記念写真に興じた後は

公園の向かい側、

西漢南越王墓博物館へ。

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前漢初期の南越国王墓がそのまま博物館になっている

大変貴重な博物館。

ということを帰国後に知ったため

実際の王墓は結局見逃してしまった・・・。

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実に惜しい!

かなり良好な保存状態で偶然見つかったとのことで

王墓からの出土品が
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ザクザクと展示されている。
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死出の旅に出るときに纏った

翡翠の玉衣も展示されている。

装飾品はどれも意匠をこらした一級品ばかり。
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なお、王を葬るにあたり

生き埋めのお供も当然いたようす。

現代の考えからするととてもいたたまれない。

お供の眠った石室を見逃したとなると

これまた悔やんでも悔やみきれない。

特別展示、

「昔の枕展」

なんてのもやってtけど

これは南越国とは関係がない。

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邯鄲の夢枕なんてのがあれば興味深いのだけれど・・・。

広州の地下鉄はどえらい深くにほられている。

京葉線ホームのようだ笑。
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繁華街の北京路に向かうか悩んだ末に

地下鉄3号線に乗り換えて漢渓長隆を目指す。

とちゅうなんだか親しみを覚える名の駅を発見。
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長隆駅で降りた後は

白虎ちゃんに誘われるままに・・・
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じゃじゃーん!

やってきました長隆国際馬戯大劇院!

日本語でいうところの

長隆国際大サーカス。

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厦門のバス停で看板をみてから

脳裏に焼き付いていたが誘惑に負けて

きてしまった。

地下鉄を降りたら、

遊園地・動物園他をめぐる長隆グループ周回バスに乗れば

サーカス場で下してくれる。

チケット売り場はこちらです。

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19:30開演のところ、

どこをどう張り切ったのか

17時に着いてしまったではないか。

しかもお一人様なのに指定席最前列。
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することもないので2時間半を着席して過ごすことに。

テントではないけどけっこう寒い!

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会場の正面席はVIP用でちょと高い。

誰も座ってないけど。

で、

演壇に近いほうは長隆ホテル宿泊者専用。

パフォーマーのかっこいいプロフィール映像を

開演前にモニターで流しており

これを見ているだけでも結構楽しめる。

ちなみにほとんどが非中国人で驚いた。

アジア、北欧、アフリカ、南米、

いろんな国籍・人種が集結している。
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せっかくなのでビールを3本ほど買い込んで

サーカスを酔いに任せて楽しむ方針に決定!

珠江啤酒(パールリバービア)は

いかにも中国国産なうっすーいビール。

前座として観客を巻き込んでのパントマイムが始まる。

長隆グループは徹底した宿泊者優待があるようで

舞台にあがるのはみな宿泊者席からだった。

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心得たもので夢の世界に誘うストーリー性のある開演。

想像と全く異なるスケールの大きさに圧倒される。

馬の曲乗りやら
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サンバダンス
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象さん
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アクロバット
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ぐるぐる観覧車
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飛び込み!
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飛び込みは観客を一番高い台に乗せて

無理やりダイブさせてた!

これは日本ではアリエナイ!

他にも呼吸を忘れるほどの芸当が

これでもかと繰り広げられる。

観客も声をあげてそれに応える。

すばらしいサーカスだった。

そしてグランドフィナーレ。

中国人は余韻という言葉を知らないのか

終わるが早いかあっという間に撤収してしまうのがおもしろい。
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キャッホーイ!

これは本当に楽しかった。

まさか中国でここまでのサーカスを見られるとは!

しかしとんでもない寒波の中ビールを飲んでしまい、

あと5分長かったら漏らしてたな・・・。

ちなみにトリップアドバイザーで見る

広州観光スポットベスト5だが・・・

1.長隆国際大サーカス

2.長隆香江野サファリパーク

3.長隆歓楽世界

4.広州塔

5.長隆ウォーターパーク

と実に5件のうち4件を長隆テーマパークが占めている。

長隆の提供するエンターテイメントがいかに質が高いか

を知ることができると同時に

いかに広州に観光資源が少ないかを伺い知ることができる。

なお、

上記は全て長隆リゾートエリアの中にあり、

長隆ホテルまで完備している。

宿泊者は各テーマパークで優遇されるので

長隆リゾートエリアから一歩もでないで

過ごすのもありかもしれない笑。

帰りはホテルへ直帰せず、

ホテルラウンジで一杯やっていこう。

地下鉄3号線を珠江新城で下車。

スタバとマックが並んでいるのは繁華街の象徴。

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建築中なのに明々と灯りをともす不思議なロビー。
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広州塔は夜のほうがきれいだな。
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少しだけ上海の外灘のよう。

少しだけだけど。
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ここなら最後の夜に間違いないラウンジだろう。

富力君悦大酒店ことグランドハイアット広州。
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ボウモアを頂く。

発音がボウモアでは通じず、

bow-moreじゃないとダメなのね。
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バーでは夜景を楽しみながら

静かにグラスを傾けるつもりが、

大阪大学で教鞭をとった経験があるという

オージーの老夫婦と激しくダンスさせられるはめに。

なんだこりゃ笑。

広州の夜は更けてゆくのでした。


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