今日は『ピアノ島』ことコロンス島へ個別上陸の日。
張り切って5:30に埠頭へ着いてみる。
が、チケットブースは6:00からのようすでガラーン。
渡し往復+島内施設5点のセット券を購入して
始発のフェリーで島へ渡る。
先に言っておきたいが
島内施設の中にはしょぼいのも含まれるので
5点セットは必要ない!
こちらは船から見た厦門本島。
あまり天気はよさそうじゃないな。
ちなみにフェリーの2階は景色はよいが1元アップ。
あっという間に島側の三田丘埠頭へ到着。
埠頭の地図は親切に日本語つき!
まぁすてき。
コロンス島とは福建省アモイ市に浮かぶ南国の島で
19世紀半、南京条約の租界時代から残る各国領事館と
文革時代に隠された大量のピアノ、
それに海上の花園とも例えられる
南国の植物で有名な福建屈指の観光名所。
さぁ、
海上の花園を歩き出そうか。
とりあえず反時計回りに日光岩を目指そう。
朝早すぎて誰も歩いていないや。
おしゃれだなぁ。
そうそう、
コロンス島は消防車以外車両通行禁止で有名で、
荷物運びはこの人力車で行うんだっけ。
(それもミニカーのような消防車!)
早々にコロンス名物を目の当たりにして
幸先いいスタートだな。
っておい!
車走っとるやんけ・・・。
と、とにかく一部の車を除いて走行禁止!
のはず!
とはいえ島なので結構な坂道多し。
なんとなく澳門とかぶるな。
とりあえず朝飯を食べなければ。
ゆで卵をつまんだものの
腹の足しにはならず、
中華的朝餐のお粥と饅頭を頂く。
観光地の割には安かった。
朝日だ。
煉瓦に当たると綺麗だな。
このカーブを曲がると何が見えるのかな。
なんだろ学校かな。
消火栓も年期入り。
使われることがないといいなぁ。
この坂を上るとなにが見えるんだろう。
なんだか居心地のいい坂道だなぁ。
とてもきれいな坂の上なのだけど、
三脚でセルフポーズをとるスーツのお一人様男児が
キモすぎてちょとだいなし・・・。
いずれにしてもこの辺りは
領事館勤めのセレブの住居だったようで
閑散としながらも見どころは多い。
7:30日光岩入口に到着。
向かい側の山には鳥類園が見える。
しかも鳥類園に大砲を向ける念の入れっぷり。
何かの要塞だったのかな。
西側の海岸。
やっぱり緑が多いや。
日光岩の頂上へはそこそこな階段を上る。
よくもまぁこんなところに階段を通したものだ。
ようやく見えたぜ、
日光岩の頂上。
高すぎて目をつむったまま手を引かれる
女児の泣き声をしり目に頂上をつめてみると
絶景かな絶景かな。
眼下に煙るは租界時代の赤い屋根。
フィレンツェのドゥオモからの景色を思い出す。
イタリア行ったことないけど笑。
南国の風に吹かれながら
しばしの間、
執筆作業に没頭する。
対岸に見えるは厦門本島のビル群。
台湾も見えるはずなんだけど
雨も降り始めよくわからなかった。
日光岩の麓に鄭成功記念館なるしょぼい資料館があり
コミコミチケットに含まれていたため見学してみる。
どうやら明代末期の英雄ということであり、
清(満州民族)に滅ぼされた明(漢民族)の
最後のレジスタンスということと、
南京でコテンパンに清にやられた後、
当時オランダ統治下の台湾に避難し、
玉突き式にオランダ軍を追い落としてしまい
結果的に台湾を中国版図へ編入するきっかけとなったことが
漢民族的に評価されているらしい。
さらにいうとこの鄭成功さん、
日本と浅からぬ縁で結ばれており、
なんと長崎県平戸生まれの日中ハーフとのこと。
あれまあ。
敬愛する司馬遼太郎の
大盗禅師の題材にもなっているそうなのでさっそく読んでみよう。
なお、繰り返しになるが展示内容はかなりしょぼい。
日光岩から歩いて5分。
これもコミコミチケットに含まれる
百鳥園へやってきた。
これは完全にそのまんまバードパーク。
別にコロンス島につくらなくたっていいじゃん!
先週行った上海動物園のほうがよっぽどよかったよ。
コロンス島以外でも普通に見られるものばかりで
三度の飯より鳥が好きなあなた以外にはおすすめできません。
あー時間を無駄にした。
日光岩から波止場の逆側に降りてみると、
風光明媚な南国ビーチが広がる。
当然寒くて入れないのだけれど
監視台があるってことは夏場は海水浴するのかな。
岩場ではモソモソと水産物をひろう人々。
さすがチャイニーズ。
トンネルを抜けてピアノ博物館を目指す。
ピアノ博物館は菽庄花園の中にあって
なかなかわかりにくい。
中国古典園林名物、
石積み迷路。
ピアノ博物館への道を急ぐ身としてはかなり迷惑。
しっかり迷って時間をロスする。
ようやくの思いでピアノ博物館へ到着。
鋼琴でピアノなのですね。
なかは古いピアノがひたすら並べられており、
ウンチクしたものや
知的好奇心を満たすような注釈はあまりなかった。
なお、内部は撮影禁止となっていたが
なぜか人民はお構いなしに撮りまくり。
フラッシュが光って係員がダメッと叱る
というイタチごっこが延々と繰り広げられる。
観光マナーというものを人民はどうにかしたほうがよい。
とはいえここ何年かの人民を見ていると
劇的な変化を遂げており
変わることは容易いように感じる。
なお、博物館は2棟あるの要注意。
日光岩ほどでないにせよ、
博物館は高台に位置しており
なかなかの景色。
博物館から波止場を目指して歩く。
どうやら北部より南部のほうが見どころは多いようで
きれいに整備された建物が多い。
もともとは外交官のアパートか
商人の別宅だったのだろうか。
全体的にはぼろいマカオって雰囲気。
裏通りに入ると生活臭が漂う。
動乱期に公館やアパートに住み着いて今に至るんだろう。
と勝手に想像する。
坂も少なく
わかりやすい見どころもおおいせいか
やはり人の出足もこちらが多い。
似たような洋館ばかりでさすがに飽きてきた。
文革時代なぜこの辺りは無事だったんだろう。
南だし島だし、
めんどうくさくて手を付けなかったのだろうか。
歴史的な建造物には
下記のような人民政府のお墨付きが貼られる。
しかし建築20世紀初ってざっくりすぎる笑。
租界らしく教会もいくつかある。
3時間ほどざっくり1周。
同時の往来に思いを馳せる。
この辺りは横浜赤レンガみたいで
1世紀前の開港地は
どこも似た雰囲気で賑わったのだろう。
遠くに見えるのが15mもある鄭成功の像。
海上の花園の二つ名は伊達ではなく
花と緑と洋館を満喫した島歩きでした。
厦門本島に戻って
昨夜スルーした黄則和ピーナッツ屋へ足を運び
卵黄とピーナッツスープの甘味を楽しむ。
ピーナッツ製のホット豆乳ですな!
素朴な淡い甘みのスープでした。
昨日の駅、晋江を本拠とする361で
子供服をお買い上げ。
人民に大人気のブランドらしい。
趙小姐のパイナップルケーキはおいしかった。
人民もおしゃれな土産を売るようになったなぁ。
ホント来るたびその変化に驚かされる国だ。
さてと。
また厦門航空の翼で
エンドレスの旅に出るとしよう。
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