僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

鼓浪嶼よりお便り申し上げます。

2013年11月24日 | 海外をぶらぶらする

今日は『ピアノ島』ことコロンス島へ個別上陸の日。

張り切って5:30に埠頭へ着いてみる。

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が、チケットブースは6:00からのようすでガラーン。

渡し往復+島内施設5点のセット券を購入して

始発のフェリーで島へ渡る。

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先に言っておきたいが

島内施設の中にはしょぼいのも含まれるので

5点セットは必要ない!

こちらは船から見た厦門本島。

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あまり天気はよさそうじゃないな。

ちなみにフェリーの2階は景色はよいが1元アップ。

あっという間に島側の三田丘埠頭へ到着。

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埠頭の地図は親切に日本語つき!

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まぁすてき。

コロンス島とは福建省アモイ市に浮かぶ南国の島で

19世紀半、南京条約の租界時代から残る各国領事館と

文革時代に隠された大量のピアノ、

それに海上の花園とも例えられる

南国の植物で有名な福建屈指の観光名所。

さぁ、

海上の花園を歩き出そうか。

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とりあえず反時計回りに日光岩を目指そう。

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朝早すぎて誰も歩いていないや。
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おしゃれだなぁ。

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そうそう、

コロンス島は消防車以外車両通行禁止で有名で、

荷物運びはこの人力車で行うんだっけ。

(それもミニカーのような消防車!)

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早々にコロンス名物を目の当たりにして

幸先いいスタートだな。

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っておい!

車走っとるやんけ・・・。

と、とにかく一部の車を除いて走行禁止!

のはず!

とはいえ島なので結構な坂道多し。

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なんとなく澳門とかぶるな。

とりあえず朝飯を食べなければ。

ゆで卵をつまんだものの

腹の足しにはならず、

中華的朝餐のお粥と饅頭を頂く。
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観光地の割には安かった。

朝日だ。

煉瓦に当たると綺麗だな。
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このカーブを曲がると何が見えるのかな。
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なんだろ学校かな。
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消火栓も年期入り。

使われることがないといいなぁ。
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この坂を上るとなにが見えるんだろう。
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なんだか居心地のいい坂道だなぁ。
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とてもきれいな坂の上なのだけど、

三脚でセルフポーズをとるスーツのお一人様男児が

キモすぎてちょとだいなし・・・。
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いずれにしてもこの辺りは

領事館勤めのセレブの住居だったようで

閑散としながらも見どころは多い。
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7:30日光岩入口に到着。

向かい側の山には鳥類園が見える。
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しかも鳥類園に大砲を向ける念の入れっぷり。

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何かの要塞だったのかな。

西側の海岸。

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やっぱり緑が多いや。

日光岩の頂上へはそこそこな階段を上る。

よくもまぁこんなところに階段を通したものだ。
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ようやく見えたぜ、

日光岩の頂上。

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高すぎて目をつむったまま手を引かれる

女児の泣き声をしり目に頂上をつめてみると

絶景かな絶景かな。

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眼下に煙るは租界時代の赤い屋根。

フィレンツェのドゥオモからの景色を思い出す。

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イタリア行ったことないけど笑。

南国の風に吹かれながら

しばしの間、

執筆作業に没頭する。

対岸に見えるは厦門本島のビル群。
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台湾も見えるはずなんだけど

雨も降り始めよくわからなかった。

日光岩の麓に鄭成功記念館なるしょぼい資料館があり

コミコミチケットに含まれていたため見学してみる。
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どうやら明代末期の英雄ということであり、

清(満州民族)に滅ぼされた明(漢民族)の

最後のレジスタンスということと、

南京でコテンパンに清にやられた後、

当時オランダ統治下の台湾に避難し、

玉突き式にオランダ軍を追い落としてしまい

結果的に台湾を中国版図へ編入するきっかけとなったことが

漢民族的に評価されているらしい。

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さらにいうとこの鄭成功さん、

日本と浅からぬ縁で結ばれており、

なんと長崎県平戸生まれの日中ハーフとのこと。

あれまあ。

敬愛する司馬遼太郎の

大盗禅師の題材にもなっているそうなのでさっそく読んでみよう。

なお、繰り返しになるが展示内容はかなりしょぼい。
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日光岩から歩いて5分。

これもコミコミチケットに含まれる

百鳥園へやってきた。
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これは完全にそのまんまバードパーク。

別にコロンス島につくらなくたっていいじゃん!

先週行った上海動物園のほうがよっぽどよかったよ。

コロンス島以外でも普通に見られるものばかりで

三度の飯より鳥が好きなあなた以外にはおすすめできません。

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あー時間を無駄にした。

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日光岩から波止場の逆側に降りてみると、

風光明媚な南国ビーチが広がる。

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当然寒くて入れないのだけれど

監視台があるってことは夏場は海水浴するのかな。
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岩場ではモソモソと水産物をひろう人々。

さすがチャイニーズ。
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トンネルを抜けてピアノ博物館を目指す。
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ピアノ博物館は菽庄花園の中にあって

なかなかわかりにくい。

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中国古典園林名物、

石積み迷路。

ピアノ博物館への道を急ぐ身としてはかなり迷惑。

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しっかり迷って時間をロスする。

ようやくの思いでピアノ博物館へ到着。

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鋼琴でピアノなのですね。

なかは古いピアノがひたすら並べられており、

ウンチクしたものや

知的好奇心を満たすような注釈はあまりなかった。

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なお、内部は撮影禁止となっていたが

なぜか人民はお構いなしに撮りまくり。

フラッシュが光って係員がダメッと叱る

というイタチごっこが延々と繰り広げられる。

観光マナーというものを人民はどうにかしたほうがよい。

とはいえここ何年かの人民を見ていると

劇的な変化を遂げており

変わることは容易いように感じる。

なお、博物館は2棟あるの要注意。

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日光岩ほどでないにせよ、

博物館は高台に位置しており

なかなかの景色。

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博物館から波止場を目指して歩く。

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どうやら北部より南部のほうが見どころは多いようで

きれいに整備された建物が多い。
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もともとは外交官のアパートか
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商人の別宅だったのだろうか。

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全体的にはぼろいマカオって雰囲気。

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裏通りに入ると生活臭が漂う。
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動乱期に公館やアパートに住み着いて今に至るんだろう。

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と勝手に想像する。
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坂も少なく

わかりやすい見どころもおおいせいか

やはり人の出足もこちらが多い。
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似たような洋館ばかりでさすがに飽きてきた。

文革時代なぜこの辺りは無事だったんだろう。
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南だし島だし、

めんどうくさくて手を付けなかったのだろうか。
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歴史的な建造物には

下記のような人民政府のお墨付きが貼られる。
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しかし建築20世紀初ってざっくりすぎる笑。

租界らしく教会もいくつかある。
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3時間ほどざっくり1周。

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同時の往来に思いを馳せる。
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この辺りは横浜赤レンガみたいで
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1世紀前の開港地は

どこも似た雰囲気で賑わったのだろう。

遠くに見えるのが15mもある鄭成功の像。

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海上の花園の二つ名は伊達ではなく

花と緑と洋館を満喫した島歩きでした。
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厦門本島に戻って

昨夜スルーした黄則和ピーナッツ屋へ足を運び

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卵黄とピーナッツスープの甘味を楽しむ。

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ピーナッツ製のホット豆乳ですな!

素朴な淡い甘みのスープでした。

昨日の駅、晋江を本拠とする361で

子供服をお買い上げ。

人民に大人気のブランドらしい。
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趙小姐のパイナップルケーキはおいしかった。
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人民もおしゃれな土産を売るようになったなぁ。

ホント来るたびその変化に驚かされる国だ。

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さてと。

また厦門航空の翼で

エンドレスの旅に出るとしよう。
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