旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

琵琶湖疏水船 三井寺下⇒山科

2019-04-08 07:00:00 | 国内
疏水を見下ろす見事な桜

2/15の09:30、予約開始と同時にPCに向かってなんとか確保した琵琶湖疏水船の席(^.^)

全部で十二席しかないので、今回七席なんとかとれてよかった

**
びわ湖プリンスからタクシーで二十分ほどで三井寺下の乗り場に到着

船は09:15の出航だが「三十分前には来てください」とのこと。
解説や安全説明があるのだ。
↓解説ビデオは明治十四年からプロジェクトをスタートさせた第三代京都府知事北垣国道氏が語りだす

分かりやすく短い説明の後、ガイドさんが登場。
「トンネルの中は寒いですよ」と、
寒さ除けのコートを貸してくれた↓

そう、琵琶湖疏水は山の中をくりぬいたトンネルを通るのでけっこう冷える。

乗船は申し込み順だそうな。十二席は「い」から「を」まで、和式↓

飛行機にとりつけられているような安全装置を腰につける↓

↓水路を見下ろす桜並木はこの船に乗る人からしか見えない↓

出発して五十メートルも行かないうちに、疏水で最も長い第一トンネル2436mがはじまる↓

入口の扁額は「氣象萬千(きしょうばんせん)」伊藤博文筆だそうな↓

※出航の動画をこちらに載せました
↓入ってすぐに出口が見える↓真っ直ぐに2436mが掘られているのだ

振り返ると桜↓

空気がとたんにひんやりしてきた

このトンネルは建設当時日本で最長だった。
外国人技術者の手を借りず、はじめて日本人技師の総指揮のもとでおこなわれた工事。


大津から乗船したので疏水の水は進行方向に向かって流れる。つまり、この方向の船は逆方向より静かだ。

★トンネルをできるだけ早く掘りぬくためにどうするか?
ここでも日本発の立坑式を使っている。つまり、トンネルの両端から穴を掘るだけでなく、山の上からもトンネルを垂直に掘ってトンネルの途中地点に到達させて左右に掘り進めた。

その立坑が船の頭上に一瞬だけ見える↓シャッターチャンスは一度きり!

撮れた!この穴の壁はオリジナルの煉瓦のままであることがわかる。
思ったよりも狭い穴にみえた。

この第一トンネルは疏水工事の最大の難関だったからか、トンネル内にも扁額がある。
それも、シャッターチャンスは一度きり!

撮れた!最後の漢字一文字だけだけれど。
「寶祚無窮(ほうそむきゅう)」皇位は永遠だという意味だそうな
事前ビデオで登場していたこの疏水の立案者・京都府知事北垣国道の筆

疏水船は同じペースでゆっくりと進んでゆく。
前方の小さかった光がだんだんと風景になってきた↓

京都・山科も大津にまけない花盛りのようだ

トンネルを抜けて振り返ると↓

扁額の文字は↓疏水が完成した時の総理大臣山形有朋の筆

廓其有容(かくとしてそれいるることあり)
意味が理解できない…
京都市水道局の頁によると
「悠久の水をたたえ,悠然とした疏水のひろがりは,大きな人間の器量をあらわしている」

↓この橋の下の部分に、開通当時のレンガが見られる

↓この部分ですね




神戸淡路震災の後にとりつけられた遮蔽版


そろそろ山科の船溜まりに到着

三十分に満たないクルーズだったがじゅうぶんに価値があった


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« びわ湖大津プリンスのボーセ... | トップ | 山科の桜と菜の花の中を毘沙... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。