旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

カルテンベルグの騎士祭

2021-06-21 08:45:15 | ドイツ
2009年ドイツの旅より
世が世ならバイエルン国王だったヴィッテルスバッハ家の現当主プリンツ・ルイトポルド氏58才が主催する騎士祭。

彼が二十代のころに英国で騎士ショーを見て感激してはじめたのだそうだ。

ミュンヘンの西三十キロ。普段は観光客などまったくやってこない小さなカルテンベルグ村には13世紀起源の城がある。その中庭に面してプリンツの運営するビール会社直営のレストラン、ビア・ホールがある。
店の人やスタッフも皆中世風の服装をしていてちょっとタイムスリップ気分である。


その気になればお客も同じような服を借りたり買ったりできるようになっている。
「江戸村」ですね(^^)

開催期間は三週間にわたる。パレードも行われる。


見世物なのかしらん、ラクダも登場

牛も

今日(2009年7月4日)ミュンヘンからここへ来るバスの中で猛烈な雨に降られた。
屋根のないアレーナでどうなるか心配したけれど、夜が近づくにつれて空はどんどん晴れわたっていった。

パレードも面白かったけれど、ここに来たらアレーナでの騎士のショーをみなくちゃ。

↑こちら、開会を宣言するヴィッテルスバッハ家の現プリンツ↑このイベントをはじめたその人。

カラフルな衣装の面々が登場し

フィレンツェなどでもみかける旗を投げ上げるパフォーマンス

それにしても、すごい数の馬が登場する。

車が登場するまで、良い馬を持つことは最高のステータス。その馬を自在に乗りこなすことは騎士の誉れ。

練る時にも立っているという馬を↑こんなふうに座らせたり。


一番印象的なのは一騎打ちのシーン。
アレーナの両端から全速力で駆けてくる騎馬が、すれ違い様に長槍で相手を突くのである。一瞬で勝敗が決まる。

すれ違い様「バシッ」と音がして一方が馬から落ちると、演技とわかっていてもハラハラさせられる。
※上の写真は流鏑馬のように馬上から的を槍で突く競技

揺れる騎乗で長い槍の先を思う場所に突き刺すというのは熟練の技で、しかも、相手よりも早くに当てないと自分がやられてしまう。
練習試合用には先が簡単に砕ける槍が使われるけれど、それでもかぶとに刺さったりする危険は必ずある。
実際フランス国王アンリ二世は騎馬試合の時に目を突かれて死に至っている。

またゆっくり見学に行きたいです(^^)

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