トロギールの旧市街は、大陸からこの小さな橋でつながっている、東西五百メートル南北は三百メートルほどの小島。この北門を入ると内部↓
だが、食事はこの元城壁にそって右に歩いたところにあるレストランにて、サバか ビーフシチューの選択だった。
食事を終えて、地元のナミさんという方が日本語でガイドにきてくださった。先ほどの門を入り路地を曲がるとすぐに聖ロヴロ大聖堂前に到着。高さ47メートルの鐘楼を入口から見上げると、「もとの計画では二本立てる予定でした」というのがよくわかる。
デザインはやはりヴェネチアのものにそっくり。ここのいちばんの見どころは入口の彫刻群。1240年ごろにラドヴァンという人物が制作したロマネスク様式の傑作。彼はヴェネチアの聖マルコ大聖堂の彫刻も手掛けている。
今回、資料を読み直していて「ラドヴァンの名前がルネッタの下部に見られる」とあった。それはどこ?
「ルネッタ」とは、この半月形の部分を指すのだが 精緻な彫刻が彫り込まれていて、文字はどこにあるのだろう?
ガイドさんが係員にきいてくださって、やっと見つけた。上の図像の中で羊の下にたしかにラドヴァンの名前があった
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大聖堂の鐘楼に上ると、広場がよく見える
時計塔の右手のロッジャには、町の歴史を象徴するレリーフがある。ひとつはこれ↓真ん中の空白は?
空白の場所にはヴェネチアを象徴する羽のあるライオンがあったのだが、それは取り外されたのだという。その写真があった↓
写真があるということは、取り外されたのは現代だということ。いったいいつ?なぜ?※こちらみもう少し書きました
ロッジャのもうひとつの面にある現代的な騎馬像彫刻↓
制作者は「クロアチアのロダン」と言われたイヴァン・メシュトロヴィッチ。今回の旅でも、少なくとも三つの彼の作品を見た。どれも愛国的なテーマ。この人物も16世紀に対トルコの戦いで命をおとした総督ペトロ・ベリスラヴィッチ。市内を歩いている時、彼が住んでいた家に記念プレートがかかっていた↓
その家を記念の博物館にする計画があったのだが、資金難で結局売りに出されているそうで…現状はこのような中途半端な廃墟になっている↓
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今回下調べをしなおしていて、もうひとつ気になったのが、ロッジャのすぐ近くにある「町で一番古いロマネスク教会」。その入口はこの路地の入口にあったのだが… 入口は閉まっていた。ガイドさんによると空いている時はあまりないそうだ。内部の写真もあったが、ごくシンプルなロマネスク。小松は見たいけれど、観光的にはあまりうけないのでありましょう↓
この入口しか見られなくても、訪れてみてわかることはある。上部にわたされた装飾のある石は古代の初期キリスト教徒のお棺から再利用されたものだと解説されていた。※この教会入口については別に書きます
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大聖堂の鐘楼、一番上まで出る
五十メートルほどでも、トロギール旧市街の赤い屋根が見晴らせる、価値ある場所だった↓
★トロギール南門をでたところで歌っていた「有名シンガー」の動画、ごらんください↓
https://www.youtube.com/watch?v=crBibleXHxo