旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

《手造》ストレンギザンドル~アイスランド北から南へ山越えの道

2014-09-07 04:14:13 | アイスランド
ミーヴァトン湖畔のホテルを8時に出発。
三十分ほどで「神々の滝」ゴーザフォスが見えてきた★西暦1000年、アイスランド全島議会アルシングがキリスト教化を決定。その後、北の部族長がそれまで信仰してきたバイキングの神の像をこの滝へ投げ込んだと言われている。

今朝も素晴しいお天気(^^)手前のカフェで降りて滝までの道を少し歩こう

駐車場には1996年にアイスランドの法律家協会が設置したという碑もあったこの西暦一千年の決議にアイスランドの国としての統一意識が書かれている文言があるのを讃えてのことだそうな。※ドライバーさんに訳してもらった言葉の意味にて

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道路は未舗装になり、いよいよ「スプレンギザンドル」の標識が出てきた。

ここからは4WDの車のみ走行可。
入口は個人の牧場になっているらしく自分で柵を開けて・閉めて通る。羊さんがこちらを気にしております

30分ほどスキャルファンダフョット川に沿って走ると、アルテイヤル滝に到着。ここは普通のバスを使ったツアーではやってこられない場所にある。

数日前に見たスヴァルティフォス=黒い滝に似て、柱状節理の壁から流れ落ちてくる。



再び走り始めると…左手に噴煙がたなびくのが見えた。
我々が日本を出発する数日前にあらたに開いた噴火口は、きのうの朝に二つ目の噴出孔を得ているそうな。
確かに、二か所から噴煙が上がっているのが見える。この噴火は氷河の下ではないが、近くの氷河下にある火山が噴火して濁流が流れ下ってくるとしたら、さっきの川になるのだ。
だから、そういう兆候がある時には、この道はさっさと閉鎖されてしまう。

*道はずっとこんな標高700mになり、ガラガラの石ばかりが広がる高原には強烈な風が吹いている
「スプレンギザンドル」とは「吹き出す砂」の意味だそうだが、降りてみてその言葉の意味を実感させる砂交じりの強風にさらされる。
★スプレンギザンドルの道は、10世紀アルシングの開かれていたころから、島の北部に住む人々がな南西部のシンクヴェトリルにやってくる道だった。馬に乗って二週間もかけて、このきびしい道を歩いたのか。
ここをはじめて車が通ったのは1933年だったそうな。

アイスランドは北部の方が晴天率が高いといわれるが、確かにこのハイランドを南にいくにつれて、この高地を超えられない南から雲がたくさん集まっているという印象をうけた。

フィヨルズング湖のほとりで停車。標高は700mを超える。吹き付ける砂交じりの冷たい風。

十二時半を回ったし、ここらでランチタイムにしよう。もちろん車内で。

レストランはおろかカフェや店の一軒さえもないこの地帯を通るから、皆さんに事前に用意していただいておりました。

さらに二十分ほど走って、やっとトイレのあるニイダールに到着。
しかし、ここのトイレ代金500クローネ(460円ぐらい)って、高すぎますそれでも払おうとしたが、「閉まってるから裏の無料のを使って」と言われた。下の写真でぽつんと立つのがその無料トイレ。


さらに二時間、やっと道路が舗装された場所に出た。そうか、ここからは発電所が設置されているせいだこの一帯には1960年代から現代にいたるまで六つの水力発電所が建設され、稼働している。

標高は600メートルほどになり、ぐっと緑も増え、羊もぽつぽつ放牧されている一角にでてくる。
クラウネイヤルでトイレストップ このあたりは1104年の大噴火で噴出した大量の軽石がみられるエリア。ドライバーさんン曰く、イギリスでレンガをつくるのに混ぜて使われているのだそうな。


リングロードを一周する国道1号線に出て、しばらく東へ走り、再び内陸へ少しはいると、今日宿泊のファームホテル・ライクールが見えてきた全13室のほんとうに小さなホテル。こういうところに泊まるのは、少人数のグループならではの楽しみ。部屋に格差はありましょうが、一晩、ご辛抱くださいまし
農場のレストランのおもてなし夕食
●キャロットスープ ●タラのライス添え ●レモンケーキ

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