ジジババのたわごと

孫たちさらにその孫たち世代の将来が、明るく希望が持てる時代になってほしい。

危うく置き引きされるところ

2007年09月05日 | Weblog
ニュースを聞いてると万引きが何とか・・・と、言ってるのが聞こえてきた。そこで古い話を思い出した。
何十年か前、ババがピチピチ?の若かりし頃、友達数人と札幌まで買い物にきたときのこと。
なぜかババは幼少の頃から、車酔いをするほうで電車、バスが嫌いだった。だから遠出をあまりしていなかったし、自分は田舎者だと思っていた。
札幌へショッピングに出て、デパートなんて何年振りかしらと心配しながらも出かけた。

あちこち回って手には大きな紙袋をひとつ持っていた。
あるデパートに入り、ババはその紙袋をフロアーに置き、スカートを見た。
クルクル回る台にスカートをたくさんかけてある。それを回せばいいのに、その台の周りを自分が回ってしまったのだ。
ちよっとひと回りしたくらいなのに元の位置にもどると、アレ? 紙袋が無い!
バッグは肩に掛けてたのだが、紙袋にも買った品と大事なものも入れてあったし・・・。
パッと前方を見ると・・・壁側に掛かってる婦人服を右手で触りながら、ゆっくり出口に向かって歩いてる女性がいる。
なんと左手に持っている紙袋の一番上には、見覚えのある柄物のスカーフ!
ババの身体がすぐ反応して 「チョットー! それ私のでしょ!?」と小走りに。
するとその女性は降り向きもせず、紙袋を床に置いて走って逃げてしまったのだ。
あっけにとられて追うのをやめたババ・・・。

店員さんも何がおきたのかという表情。友達も急に走り出したババを見て、何があったのと聞いてくる。
自分の紙袋を手にしたとたん、ババの両足は急にガタガタ震えだした。
後で友達が、あれを「置き引きというんだよ」と教えてくれた。初めて聞く言葉だった。
「普通は、自分は回らないで、掛けてあるハンガーの台を回すのに・・・」と笑われた。

あとで思ったのだがあの女性はどうして盗んだらさっさと逃げなかったのか?
素知らぬ振りして怪しまれないように離れるつもりだったのだろうが、やはりババをおのぼりさんと見抜いていたのか?
自分は回らないで品物を回そう・・・。あの時のことは今もいい教訓になっている。


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