ホテルの寝巻き

旅行に行くと、ホテルで用意されている寝巻きはほとんどが浴衣だ。
浴衣だといろんな体形の人が着られるし、洗濯しやすく、なにしろ安上がりらしい。
最近はＳ、Ｍ、Ｌとサイズが選べるようになった。
海外からの客にしたら、日本の浴衣が着られるいいチャンスだろう。

しかし、ババは着慣れていないのと、寝返りが多いから朝起きたらすごいことになっている。
見せられない格好なのだ。
寝ぼけ眼でトイレに向うジジの格好にもこれまた笑ってしまう。
あの帯の結び玉も、気になって寝返りのたびにあちこち移動させる。
結局、帯がほどけてしまってることもある。
海外からの客だって慣れない浴衣に、ババのように四苦八苦してるかも知れないと考えると可笑しくなってしまう。

それで旅行には自分用の薄手のパジャマを用意して行くことにしている。
若い子ならＴシャツに短パンの部屋着とでもいうのだろう。
パジャマ姿であちこちうろつくわけでないからババはこれが一番落ち着く。
浴衣はタオルケット代わりにして使うのだが、肩の辺りがすっぽり包まれて寝やすいのだ。

ジジの話だと、最近泊まったあるホテルに備えられていたのは、ロングスリーパー式のパジャマだったという。
浴衣代わりに身内だけの宴会の席はそれでよいし、寝ている間にはだけることがないのでなかなか快適だったという。一度試してみたいと思う。