“知らなかった”はコミッショナーの免罪符にならない

プロ野球のボールを、飛ぶボールに変更していたことを、日本野球機構が認めた。
飛ぶようになったと指摘されながら、「変更していない」と野球機構は言ってきた。
“やはりそうだったか”と変に納得した人もいたことだろう。

加藤コミッショナーは、「飛ぶように調整されていたことを全く知らなかった」と言い逃れ、さらに「これを不祥事と思っていない」と開き直った。

「不祥事と思っていない」というのだから、責任者として失格である。
彼の頭で不祥事とは、どういうこと指してを言うのか、と聞いてみたい。

部下がやったことなので“知らかった”という弁明は、トップの免罪符にならない。
ましてや今回の統一球の変更は、野球機構全体が組織的に秘密裏に行ったことである。
事態を引き起こした組織体制の問題である。

加藤コミッショナーが本当に知らなかったと言い張るのであれば、関与した役員や職員を厳罰に処さなければならない。