ジジババのたわごと

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「実労働」は「みなし」より多いのか

2018年02月19日 | Weblog
裁量労働を審議している国会で安倍首相が、「裁量労働制で働く人の労働時間は一般労働者よりも短いというデータもある」と野党に反論した。
しかし、本来は比べてはならない調査方法の違うものだったことが暴かれ、安倍首相が発言を撤回した。
野党側は関連法案の内容も検討し直すよう求めたが、政府は見直す考えはないと強調している。

国会の議論は、裁量労働者の労働時間を一般の労働者と比べているのだが、その前にはっきりさせてほしいことがある。
現に働いている裁量労働者の「実労働時間」が、「みなし労働時間」と比べてどれだけ多いのか
そこをはっきりさせることが先決でないか。

裁量労働制で労働時間が短くなるなんてありえない。残業代を支払わないために制度が悪用されている場合がほとんどです」という現場の声は、大方が想像できる実態だろう。
安倍首相は、「法案は、働く人の健康を確保しつつ、意欲や能力を発揮できる新しい労働制度の選択を可能にするものだ」と述べている。

まずは、「みなし労働時間」と「実労働時間」のデータを比べて、説得力のある根拠が出てくるのか。
みなし労働が8時間を超えて設定されると、固定の「残業手当」が支給されるわけだが、「残業代を抑えて長時間働かせることになる」という指摘に、まともな議論で答えを出してほしい。
それを行ったあとで、「裁量労働者」と一般労働者の労働時間を比較する、という順序で考えると意味あることになる。


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