ジジババのたわごと

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怨恨? 橋下知事・朝日新聞

2008年10月21日 | Weblog
橋下知事は、自衛隊記念行事の祝辞の中で「人の悪口ばっかり言っている朝日新聞のような大人が増えれば、日本はだめになる」と述べた。
この発言は、山口県光市の母子殺害事件での橋下氏の発言に関連して、朝日新聞が社説の中で 「弁護士の資格を返上してはどうか」と報じたことに反撃したもの。
橋下知事にしてみれば、腹に据えかねるところがあったのだろうが、その後も朝日攻撃のトーンは高まるばかり。
過去に、朝日新聞との間で怨念に残るような確執があったのだろうか? 
双方ともやや勇み足のところが見える。

テレビ番組で橋下氏が、山口県光市母子殺害事件の弁護団に対し、懲戒請求するように呼び掛けた発言をめぐり、一審で「弁護士の使命を理解していない」とする判決が出され、橋下氏が敗訴した。
「弁護団の方針が世間の常識にそぐわず、気に入らないからといって、懲戒請求をしようとあおるのは、弁護士のやることではない」のも当然のことで、弁護士の立場にある橋下氏が弁護団を非難し懲戒させるようにあおったことは軽率で初歩的な勇み足だった。
 
判決後橋下氏は弁護団に謝罪したが、その一方で高裁へ控訴した。
控訴したということは謝罪とは相容れない行為だから、橋下知事の本心がどこにあるか確かに分かりづらい。この点は批判されても仕方ないだろう。

片方で、光市母子殺害の少年の証言には、疑念を抱いた国民が多かったのも事実。
そういう面を考え合わせると、朝日新聞が「弁護士資格返上」まで持ち出したのは、やや飛躍している印象を受ける。
橋下知事が「資格返上を言うなら、朝日新聞も事実誤認や名誉棄損的な記事があれば廃業すべきだ」という反論にも一応の理がある。

一番まずかったのは、橋下知事が自衛隊の祝賀会の祝辞の中で、場違いな自分にかかわる問題を持ち出したことだ。
祝賀会後、さらなる過激な発言が目立つのも見苦しい。
記者会見か対談の席で、朝日新聞の社説を話題にしたのならスマートにおさまっただろうに。


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