後れている中国指導部―メディア脅し

中国で、週刊誌が発行停止になった。
歴史教科書の内容が、事実と違っているのではないか、と批判的な記事を載せたからだという。
自分たちに不利になることは抹殺し、隠蔽する。有利なことだけを発表し、許可する。
日本でいえばまさに軍国時代の圧制である。

中国の経済はものすごい勢いで膨張して、いまや世界の原油価格に影響を及ぼすほどに、自由経済が拡大しているのだが、国家は昔のまま一党独裁である。
政府が、都合悪いことを発言させないようにするというのは、もっとも下劣なことだ。
中国には裁判所があるのだろうか。もし司法も党の支配下にあるのだとしたら気味悪い。

いうまでもないことだが、経済だけが国の体制から離れて発展していくわけはないので、徐々に風穴が開いていくだろうが、まだまだ遅れているという印象だ。
たぶんこれからはくすぶっていたことがますます噴出してくるに違いない。