この前の、水彩風に描けなかったので「水彩風に演出」した背景の作画過程です。笑ってやって下さい。
①背景はアメリカの片田舎の道端と言うイメージ。太い筆でざっくりイメージを形にします。
②パースを取ってソコソコ正確にアタリを取ります。1点パースに見えますが、縦方向の2点パースです。標識や建物が空に向かってすぼまってます。
③アタリを頼りに、奥から、空、道路、建物と描いていきます。
④続けて、奥の車、塀、芝を描きます。後でボカすのでディテールは描き込まずフォルムだけを大切にします。
⑤最後に手前の車を描きます。②で描いたアタリが正確なら、こんなザックリな描き方でもそれなりの説得力が出せます。
⑥路駐してるつもりで描いた車が渋滞してるように見えるので路肩に寄せました。が、やっぱり渋滞してるように見えますね。路肩側に車を傾けて描けばよかったです。歩道と標識を描いておおよそ完成。
⑦スクリーンで遠くの建物や車の上に薄いブルーを塗って空気感を出します。空気遠近法ですね。加算で明るい面に薄いイエローを置いて日射し感を出します。
⑧背景全体をボカして人物にフォーカスが合ってるような表現にします。奥行きが出せる上にディテールを省けるという便利な方法です。ここまでは真っ当な厚塗りの手順ですが、人物に対して、どうにも背景が重すぎます。
⑨加算やスクリーンやオーバーレイで明るめの色をポタポタと塗り重ねて、水彩風の塗りを演出します。水彩ならココらへんが滲むかなってトコに筆跡を置いてます。
⑩水彩だと指でおさえる4スミに塗り残しができるので、そんな演出も入れて出来上がりです。
水彩風とまではいきませんが、どうにか人物とバランスが取れるくらい軽くなったのではないでしょうか。
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