ノートン・プライマリーのリアホイールを組みます。
リムはアラヤのSP30(650A)。ハブはシマノの8速時代の105(FH-1056)。スポーク本&穴数は36です。8本組み(4クロス)、イタリアンで組みます。
※ ここに書く方法は、あくまで素人の私なりのやり方です。プロフェッショナルな方法には遠く及びませんが、組んだ後も自分で振れ取り等をしていけば、十分使用に耐える仕上がりになると思います。
左右のスポーク長が異なるので、左右が混ざらないよう 別々の器などに分けます。
①ハブにスポークを通す
右側(ドライブ側)を下にした状態で、下の写真に示す位置関係で左右のスポークを通します。
上から見るとこんな感じ。
通したスポークを基準に、1つ穴飛ばしにスポークを通していきます。先ずは右側(下側)から。
次に左側(上側)。
ハブを左右(上下)逆さまにして、空いてる穴に左右それぞれのスポークを通します。
スポークがとっ散らかると作業の邪魔になるので、スポークを適当に輪ゴムでまとめておきます。
ニップルの締め付けトルクのバラツキが少なるなるよう、スポーク先端とニップルにオイルを塗っておきます。 ニップルはスポークとだけではなくリム穴周辺とも摩擦を生ずるので、オイルにドブ漬けします。
締め付けトルクのバラツキが小さくなれば、スポークテンションのバラツキも少なくなります。ニップルに釣られてスポークが捻じれる量も少なくすることができ、不要なねじ山の破損やスポーク切れも防げます。
②右側(ドライブ側)のスポークの組み方
先ずリムとハブのロゴの向きは、このようにすると見た目に統一感でます。車体左側から見てロゴのが読める(ロゴの上が左側になる)方向、かつリムとハブのロゴが同時に見える位置です。これは性能には関係なく見た目の問題。
次にスポークの組み方です。リムとハブを右側を上にして置き、最初のスポークをこのように組みます。
交差させるスポークは、ハブフランジに外側から通したものと内側から通したものの組み合わせ。右が外側から通したもの。左が内側から通したもの。これを写真のように外側から通したスポークを上にして交差させます。
ハブフランジの交差させるスポークの間には6個のスポーク穴があります。交差させるスポークが通っている穴も含めると8個。これが8本組みのいわれです。6本組み(3クロス)の場合は、これが6個になります。
リムへの通し方は以下の写真の通り。ハブフランジの外側から通したスポークをバルブ穴の右隣りのスポーク穴へ、もう一本をこの穴から一つ穴飛ばした右隣りに通して、リムからスポークが外れないように軽くニップルを締めておきます。スポークを通したリムの穴は、上側(右側)にオフセットしている筈です。
これを一周繰り返しすと、右側が組み上がります。
③左側のスポークの組み方
ホイールをひっくり返して左側を上にします。下側にハブのラチェット部が出っ張るので、下の写真のように足の上にリムを載っけると安定します。
先ず最初にクロスさせる2本のスポークを探します。下の写真の様に、最初に組んだ右側のスポークのニップル部にスポーク先端がくるスポークを探し出します。
2本のスポークの組み合わせは、右側がハブフランジに内側から通したもの、左側が外側から通したもの。8本組みなので、各々のスポーク穴間には6個、交差させるスポークのものを含めると8個になります。
スポーク先端を合わせる位置は、 バルブ穴から左に2本目のニップルになります。
探しだしたスポークを交差させた上、目印にしたニップルの左右の穴に通してニップルを軽く締めます。 ハブフランジに外側から通したスポークを上にして交差させます。
指で指しているニップルが、目印にしたニップルです。
これを一周繰り返すと、左側も組み上がりました。
後は、スポークのテンションを上げ、センター出し&振れ取りを行えば出来上がりです。
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