書泉　本と冒険のしおり

　ずっとブログの更新をしないで何をしていたかと言うと、これを描いてました。大型書店「書泉」さんのしおりデザインコンテストです。

　応募テーマは「本と冒険」。「３枚１セットでデザインの中に必ず本を入れて下さい。」とのコトです。

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　冒険から連想するシュチュエーションを、ベテベタの直球で描いてみました。

　左から「冬期単独登頂」、「大航海時代」、「暗黒の塔」です。

　いつものようにメイキングをＧｉｆアニメにしました。サムネイルをクリックするとアニメーションで作画過程が見れます。

◎案出し～ラフ～線画～地塗り～カラーラフ

　げ・・・ほんのちょっとデーターが大きくて貼り付けられなかった　仕方ないのでファイルを載っけておきます。

　案出しと言っても大して出てこず、植村直己さん→「冬期単独登頂」、ロビンソン・クルーソー→「大航海時代」、指輪物語→「暗黒の塔」、＋α程度しか思いつきませんでした。

　パース定規を使って本の山を描き始めましたが、縦横比がおかしいのか本らしく見えなかったので、３Ｄデーターをアタリに使ってます。

　印刷物を描くのは初めてなので、描き込み過ぎないよう、紙に出力して「しおり」の大きさでの見映えを確認しながら描きました。

　私は線画がないと塗れないタチ（線画完成以降の変更が殆ど無い）なので、地塗り、レイヤー分けしてからカラーラフを塗ったほうが効率がイイと最近気が付きました。なんとなくカラーラフが二度手間くさいと思ってたンだ・・・

◎「冬期単独登頂」仕上げ

　カラーラフまでは３つの絵の横の繋がりがあるかもしれないと思って（結局、繋がりを作れなかったけど・・・）横に繋げて描きましたが、仕上げはファイルを分けて描きます。

　ここで間抜けにも印刷物であることに改めて気付き「裁ち落とし幅」を追加して塗り足します。この絵はそんなにでもなかったけど、残る２つの絵は結構面倒くさく無駄な時間を使ってしまいました

◎「大航海時代」仕上げ

　しおりの実寸が小さいので、マストの本数、帆の数等を減らしてデフォルメしてます。背景の雲は、思ったように描けたので気に入ってます。タクシードライバー以来の会心の出来です

　波に見立てた本の文字は、パブリックドメインとなっているロビソン・クルーソーから持ってきました。

◎「暗黒の塔」仕上げ

　ＣＬＩＰで入手した星屑ブラシで空を明るくできたので、塔を黒くしてます。ビジュアルは映画版「指輪物語」のミナス・モルグルとミナス・ティリスの間の子のように見えますが（実際に参考にしてます）、Ｓ・キングのダーク・タワーのように不気味にしたかったので。

　塔を黒光りしてる錆びた鋳鉄のようにしたくて、ブラウン、ブルー、グリーン等を何回も塗り重ね、船の塗りの２倍近く時間を掛けたのに、コンクリートぜんとした見た目で、ガックリきてしまいました。

小太りＭＴＢ