森まゆみ『深夜怪読』筑摩書房、1998年。
「3つのときから読書病に罹ってい」て(p.268)、「家事が片づき、子どもたちが寝しずまる。さあこれからが私の時間、とワクワクしながら本を読んできた」(p.269)大変な読書家です。
自立した女性の視点から、そして「結婚⇒3人の子ども⇒離婚」の人生を歩んできたことに裏打ちされた人間の深い洞察をもって、選ばれたお薦め書がずらりと紹介されています。
そこからは、東京(江戸)の土地の臭いも漂ってきます。愛情についての自分のスタンス、男女の恋愛の機微にも鋭い示唆があります。
「私はいかに苦しみ傷つこうとも恋に対して果敢であるが、その後の日常の中で恋を愛に作り替えていくのはじつに下手である」(p.21)、「男と女が共に住むのは何も性愛のためだけではない。要するに位置さえ決めればいいのだ。安定感や人恋しさや、才能への尊敬や、姉弟的感情や、いろいろあっていいんだろう」(p.53)。
『評伝長谷川時雨』(筑摩書房)、『トリエステの坂道』(みすず書房)、『明治百話』(岩波書店)、『ガリバン文化史を歩く』(新宿書房)、『落語の言語学』(平凡社)、『ロミーシュナイダー事件』(集英社)、『月の塵』(講談社)、『石上露子集』(中央公論社)、『人間・野上弥生子』(思想の科学社)などは、読んでみたい気持ちにかられました。
幸田文さん(文豪:幸田露伴の娘で作家)に傾倒しているようで、わたしも高校生時代からのファンなので親しく思いました。
自立した女性の視点から、そして「結婚⇒3人の子ども⇒離婚」の人生を歩んできたことに裏打ちされた人間の深い洞察をもって、選ばれたお薦め書がずらりと紹介されています。
そこからは、東京(江戸)の土地の臭いも漂ってきます。愛情についての自分のスタンス、男女の恋愛の機微にも鋭い示唆があります。
「私はいかに苦しみ傷つこうとも恋に対して果敢であるが、その後の日常の中で恋を愛に作り替えていくのはじつに下手である」(p.21)、「男と女が共に住むのは何も性愛のためだけではない。要するに位置さえ決めればいいのだ。安定感や人恋しさや、才能への尊敬や、姉弟的感情や、いろいろあっていいんだろう」(p.53)。
『評伝長谷川時雨』(筑摩書房)、『トリエステの坂道』(みすず書房)、『明治百話』(岩波書店)、『ガリバン文化史を歩く』(新宿書房)、『落語の言語学』(平凡社)、『ロミーシュナイダー事件』(集英社)、『月の塵』(講談社)、『石上露子集』(中央公論社)、『人間・野上弥生子』(思想の科学社)などは、読んでみたい気持ちにかられました。
幸田文さん(文豪:幸田露伴の娘で作家)に傾倒しているようで、わたしも高校生時代からのファンなので親しく思いました。
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