【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

由紀さおり&ピンク・マルティーニ「1969」

2012-01-26 00:09:06 | 音楽/CDの紹介

            
 青春の一ページ。ラジオから流れてる由紀さおりさんの「夜明けのスキャット」。歌詞はなく、ルールールルーとの口ずさみが続く。綺麗な透明感のあるメロディー。驚きと衝撃。長く忘れられない曲となりました。ほとんど同じ頃、ピンキーとキラーズの「恋の季節」がリリースされ、これにもびっくりしましたが、いま振り返ればこのあたりから流行歌の基調が大きく変わりました。

 踵を接して、一方では小柳ルミ子さん、天地真理さんの歌が大衆に受容され、そしてフォークソングが一世を風靡しました。チエリッシュ、赤い鳥がでてきたのも丁度この頃ではなかったかと思います。

 「夜明けのスキャット」は、1969年。このCDには1969年に世に出てきた歌が収められています。そしてこの「夜明けのスキャット」がいま欧米で、ヒットソングとして流れているそうです。CDが22カ国で売れています。いまから40年以上も前の曲です(いずみたくさんが御存命だったらどんなにか喜ばれたのではないでしょうか)。その事実を伝える証拠は・・・
 ・オリコン アルバム週間ランキング 最高位4位(2011/12/26付)
 ・iTunes Store 総合アルバムチャート(日本)最高位4位
 ・iTunes Store Jazz Page Album Chart(US) 最高位1位
 ・IFPI アルバムチャート(ギリシャ)最高位6位(2011/10/22付)

 CDにカバーされた曲は、次のとおりです。

・ブルー・ライト・ヨコハマ(作詞:根本淳、作曲:筒美京平)
・真夜中のボサ・ノバ(作詞:根本淳、作曲:筒美京平)
・さらば夏の日(作詞:キャサリン・デサージュ、作曲:フランシス・レイ)
・パフ(作詞:レオナルド・リプトン、作曲:ピーター・ヤーロー)
・いいじゃないの幸せならば(作詞:岩谷時子、作曲:いずみたく)
・夕月(作詞:なかにし礼、作曲:三木たかし)
・夜明けのスキャット(作詞:山上路夫、作曲:いずみたく)
・マシュ・ケ・ナダ(作詞:ジョルジュ・ベン、作曲:永田文夫)
・イズ・ザット・オール・ゼア・イズ?(作詞:ジェリー・リバー、作曲:マイク・ストラー)
・私もあなたと泣いていいの?(作詞・作曲:三沢郷)
・わすれたいのに(作詞:ラリー・コルパー、作曲:バリー・マン)
・季節の足音(作詞:秋元康、作曲:羽場仁志)

 Pink Martini  は、1940年代から60年代にかけて世界中で流行したジャズ、映画音楽、ミュージカルのナンバーをレパートリーとするヴォーカリストを加えた12人編成のオーケストラ・グループです。アメリカ、ヨーロッパ、アジアでコンサートを展開しています。
 そのプロデューサーで、ヴィジュアル・コンセプトを手掛けているのがリーダーのトーマス・M・ローダーデールです。彼がオレゴン州ポートランドの中古ミュージアムショップでみつけたのが由紀さおりさんの「夜明けのスキャット」のLPでした。