ポール・アダムの『ヴァイオリン職人と天才演奏会の秘密』を読みました。
ヴァイオリン職人のジャンニの所にものものしい一行が訪れました。パガニーニが愛用した名器イル・カノーネが持ち込まれたのでした。コンクール優勝者の新進演奏家エフゲニーがリサイタルで弾く予定だったのですが、ほんの少しノイズが出るというのです。リサイタル間近で時間がありません。エフゲニーとジャンニは修理のため工房に入ります。セキュリティーの人々をシャットアウトしてジャンニはヴァイオリンを修理しました。
無事に修理された名器は、素晴らしい音色で、リサイタルを聞きに来た人々を魅了しました。リサイタルの翌日、ホテルで、美術品ディーラーが殺害されているのが発見されました。彼は、ホテルの金庫に金で出来た箱を預けていました。事件を担当した地元警察のアントニオから協力を以来されたジョバンニは、この箱の文字の組み合わせで開ける鍵に挑戦しました。
前作、前前作同様、ヴァイオリンや音楽家にまつわるうんちくがたっぷりの作品でした。謎解きに関しては、ちょっとご都合主義かなとも感じましたが、面白く読みました。もちろん読んだあとはパガニーニを聴きました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます