アンディシュ・ルースルンドの『三日間の隔絶』を読みました。
17年前に一家惨殺事件のあった家に何者かが侵入しました。ところが現金や高価な物品があったにも関わらず、犯人は何も取らずに出ていました。この惨殺事件の捜査を担当したグレーンス警部は生き残った当時5歳の女の子を保護しました。この事件に関わりがあると考えた警部は当時の捜査資料をもう一度見ようとしましたが、資料は無くなっていました。すると当時この事件への関わりを疑われた人物が次々と殺害されました。それも当時一家が殺されたのと同じ手口です。
かつて潜入捜査官をしていたホフマンの所に何者かから脅しの手紙が届きました。警察のごく一部の人間しか知り得ない、潜入捜査官時代の会議録など、極秘資料が同封されていました。今は捜査官をやめて警備会社をやっているホフマンでしたが、その資料が反社会的勢力に渡ると、彼も彼の一家も生きてはいられません。ホフマンは家族を安全な場所に移して、かつて組んでいたグレーンス警部のもとを訪れます。
ずっと愛読しているシリーズですが、間違いなく最高傑作です。ストーリーも伏線も、そして何より人物が本当によく描かれています。シリーズを読んでいなくても面白く読めると思います。