ジェフリー・アーチャーの新作『レンブラントをとり返せ』を読みました。
この作品は、ジェフリー・アーチャーの代表作『クリフトン年代記』の主人公ハリー・クリフトンが作中で書いてベストセラーになった作品を作者自らが実際に描いた物です。大作の『クリフトン年代記』が終わった時には、ジェフリー・アーチャーも年齢的にこれで筆をおくのだろうと思っていましたが、この作品に出会えて本当に驚きましたし嬉しかったです。
ロンドン市警美術品捜査班に配属された新米警官のウィリアム・ウォーイックは大学で培った美術の知識を武器に、大物美術品窃盗犯の犯罪の捜査にあたります。魅力的な登場人物と手の込んだストーリーはあいかわらずで楽しく読めます。最後はジェフリー・アーチャー得意の法廷でのやり取りになっているのはご愛嬌です。次作も期待して良さそうです。