日常のあれこれをそこはなとなく

料理、わんことの日々、海外ミステリを中心とした読書、ソフトバンクホークス、JAZZなどを書いていきます。

司馬遼太郎と坂の上の雲

2015-02-07 07:24:02 | 読書
週刊朝日編集部が取材した「司馬遼太郎と坂の上の雲」上下を読みました。



この本は、司馬遼太郎の大作「坂の上の雲」にまつわるあれやこれやを丁寧に取材した本です。三人の主人公、正岡子規と秋山好古、真之兄弟を中心に日露戦争の立役者乃木将軍、東郷平八郎、正岡子規の親友夏目漱石など、数多くの登場人物についても掘り下げて行きます。



なにしろ「坂の上の雲」は文庫本でも全8巻という大作なので、取材するべき範囲も膨大になります。この本では、敵国であったロシアや東郷平八郎、夏目漱石の留学先であったイギリスまで取材しています。この本は言ってみれば、「坂の上の雲」のメイキングを後年探りながら作った感じで、とても読み応えがありました。



これは卒業生のO君と横須賀の三笠を見に行ったときのものです。歴史好きで大学も歴史学科に進学したO君とは三笠を見に行こうとずっと約束していました。あいにくの雨でしたが、何しろ本物ですから大いに感動しました。これは日本海海戦の時に敵の砲弾を受けた灯籠です。戦争という物がどういうものであるかをまざまざと見せてくれます。



日本海海戦の間東郷長官が立っていた艦橋です。「坂の上の雲」によると、東郷長官が一歩も動かなかったので、彼の立っていた後が乾いて残っていたというあの場所です。日露戦争に日本が勝った結果、日本はサハリンの南半分を割譲されます。僕の母は生まれてまもなく北海道からこのサハリン、当時の樺太に渡ります。日露戦争の影響が僕の一家にも及んでいたのだと改めて思いました。

コメント
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