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2005年8月にスタートしました。
私が観た(見た)、感じた、覚書き、気になることを書いてます。(^^ゞ

ガウディとサグラダファミリア展 ⑬「樹木式構造 クーポラ・ヴォールト天井」

2024年02月06日 | ガウディとサグラダ・ファミリア展
⑫「二重ラセン造形 円柱から二重ラセン柱 柱頭模型」の
続きです…長くなりますがお付き合いくださいね。

サグラダファミリア聖堂 「樹木式構造」

古代エジプトやギリシャ神殿の円柱が丸太を起源とするなら、その林立する空間は森でもあった。ガウディが使用したパラボラ形の立ち上がり、円錐断面や三角形断面では必然的に転び柱が生まれる。

逆さ吊り実験からも柱からの枝分かれが出現しており、コローニア・グエルでそうした枝分かれ柱が建設された。二重ラセン柱は樹木のように枝分かれし、その枝がさらに小枝に分かれて天井を構成する「平曲面」や「双曲放物線面」のヴォールを樹冠のように支える。

この天井ヴォールトには無数の孔が開けられ、それらの孔からは、樹冠のすき間に光が漏れるように、自然光が注ぎ込まれる森になった。

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グエル公園 ドリス式列柱廊「市場」

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上:コミーリャス キハーノ邸 玄関ポーチ
中:サグラダ・ファミリア聖堂
  降誕の正面、3扉口に分割する円柱
  (ラセン回転浮彫円柱とヤシの葉の柱頭)
下:グエル館、地下回厩舎



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左:側廊枝分かれ円柱と天井ヴォールト模型
  スケール1:10  2003年

右:中間案主身廊円柱の柱頭オリジナル模型
  スケール1:10  1913-15年頃


クーポラ・ヴォールト天井

サグラダ・ファミリア聖堂の天井造形は西欧一般のヴォールト架構では見られないが、この聖堂をビザンティン建築の構造単位に当てはめると、エフェソスの聖ヨハネ教会堂と同じ5個で構成できることがわかる。

この造形を「平曲面」や双曲線面に置き換えたと考えれば、この天井造形の不思議さも理解されよう。事実、主身廊や翼廊、および側廊身廊部側の各構造単位には採光塔が載る。

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左上:主身廊天井ヴォールト模型 2002年以降
左下:主身廊天井ヴォールト

中央:主身廊天井

右上:ビザンティンの構造単位複数構造に基づく
右中:主身廊天井、クーポラ構成からアレンジ
右下:側廊天井 クーポラ構成からアレンジ

私には分からない建築のことばかりなのですが、こうしてサグラダ・ファミリア聖堂が完成されていくのですね。建物を活かせる採光は、私も不可欠だと思います。(^^ゞ

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