kikoがスタート

2005年8月にスタートしました。
私が観た(見た)、感じた、覚書き、気になることを書いてます。(^^ゞ

京都迎賓館 ・水をテーマにした船底天井の「水明の間」完

2015年08月24日 | 京都迎賓館 参観
「和舟」を通りすぎると、京都迎賓館参観の最後のお部屋になります。


水明の間(すいめいのま)

一昨年に来られた人が、『あの時は、この部屋は公開されてなかった。』
と言われてましたが、今年度は開館10周年を記念して特別公開だそうです。


水明の間は、国の元首と元首が会談する
首脳会談のための格式の高い部屋です。

この部屋は水がテーマになっていて、水の上に乗り出した釣殿(つりどの)
のような形の部屋になっています。


首脳会談の、小泉総理とブッシュ大統領


船底天井のオブジェは、美濃和紙(みのわし)を使用し
京指物(きょうさしもの)の技法で製作されています。

和紙の間に、琵琶などの楽器が描かれていますが・・・
見えるでしょうか?


首脳が座られた安楽椅子(有職織物 ゆうそくおりもの)と
卓子 (蒔絵、螺鈿)


敷物の絨毯は、柄の一部に切り込み(濃い部分)が入っています。


水明の間から見るお庭です。

外観は伝統的な日本建築ですが、構造は鉄筋コンクリート造りで
庭園と建物の「庭園一如」の設計になっています。


水明の間をでて、正面玄関に向かいます。


平成17年4月17日に、開館披露式典が行われました。


敷地面積:20,140㎡ 地上1階・地下1階

念願だった「京都迎賓館参観」が、10周年記念の年に叶いました。
そして、この日が私にとって忘れられない日になりました。(^з^)-☆

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京都迎賓館 ・舟遊びを楽しんでいただく「和舟(わせん)」

2015年08月23日 | 京都迎賓館 参観
桐の間を出て進むと 「ここは玄関です。」と説明がありました。


その説明によると、写真右側から入っていただくそうなので・・・どうも
私たちは玄関から入るのではなく、桐の間から玄関を通って出て行くようです。


玄関を入った正面の写真ですが、この場所も撮影禁止なので
こんな感じでしか撮ることができませんでしたが
桐の間への玄関を入ったときに、初めて見る玄関の正面です。


軸装「嵐峡」は、嵐山を流れる桂川の水音に心を託した漢詩。

誰かが 古橋(こきょう)を称して 聴琴(ちょうきん)と名付けた。
杖を止めて 往時の音を 静かに思う。
桂川は 宝石のように 水がさらさらと 流れ響く。
耳を清めて ゆかりの地を訪ねれば 故人を弔う心が 寄せては還す。


● 玄関を出ると、露地に黒い陶板が敷き詰められているのですが
私たちの歩くところには敷物が敷いてありました。(撮影禁止)
そして「立ち止まらないで下さい。」の言葉の先にあったのは


「琵琶の間」(撮影禁止のためパンフレットより)

立礼式の呈茶を行う部屋で、随行者が賓客を待つ際の待合室として使用。
奥の琵琶床に「楽琵琶」がおかれ、奥中央は「神楽鈴」です。


●撮影禁止の廊橋を渡ると、廊橋から見えていた和舟が・・・


和舟
海外からの賓客に、日本の文化「舟遊び」を楽しんでいただきます。
写真右側に渡ってきた廊橋が見えてます。


ブータン王国の国王陛下と王妃陛下のお写真がありました。
テレビ放送では、ウガンダ共和国のお客様が乗舟されてました。
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京都迎賓館 ・京料理でおもてなしする「桐の間」

2015年08月22日 | 京都迎賓館 参観
「聚楽の間」→「夕映の間」→「藤の間」 そして・・・


日本の匠とおもてなしの「桐の間」へ


桐の間は、和食を提供する「和の晩餐室」です。

表面が鏡のような大きな座卓は、全長12メートルの一枚板で
漆も繋ぎ目が出来ないように仕上げられています。


天井は四つに区画され、長い区画部分は12メートルの一枚板です。

木目の揃ったこの長い天井板は、奈良県吉野郡川上村の樹齢300年位の
40メートル近くまで真っ直ぐに伸びた杉の木です。
その杉は、節のない美しいピンク色でとても美しかったそうです。


畳は、畳表の材料であるイグサを迎賓館のために栽培し
「中継表(なかつぎおもて)」の技法で製作しています。


座椅子の背面、肘あての脚部分にも蒔絵で「五七の桐」が描かれています。

これは、明治時代より日本国政府の紋章として使用されているもので
京都迎賓館の紋章になっています。


テレビ放送で見たのは、ウガンダ共和国の方たちでした。
上写真を見ると・・・


いま私が写真を撮っているこの場所が舞台になっています。


釘隠


襖の唐紙(からかみ)にも「五七の桐」

この襖の上部分の欄間に、あの藤の間の「きりかね」が
あったのですが、残念ながら見落としてきました。


従来の日本の障子は高さは、1メートル73センチですが
迎賓館の障子の高さは、大柄な外国の方にも鴨居に頭を
ぶつけないようにと、2メートルの高さになってます。

普段は、美術品も何も置かず空っぽの状態になっているそうです。
お客様をお迎えするとき、お客様に合わせた絵画や壺などの作品を
幾つかの美術館に出向いて借りてくるそうです。


「夕映の間」の廊下で右側に見えていた廊橋が、左に見えてます。

*タイトルに「京料理でおもてなしする」を追加しました。
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京都迎賓館・人間国宝の金とプラチナの技がある「藤の間」

2015年08月21日 | 京都迎賓館 参観
「夕映の間」に続いて


テレビで放映されたことのある「藤の間」です。


G8外相会合 (平成20年6月)


晩餐会で使用される洋食器です。


西陣織


藤の間は、京都迎賓館で最も大きな部屋です。

洋食の晩餐会や歓迎式典の会場として使用され、櫛形にテーブルを並べた宮中晩餐方式でおよそ60名、円卓を並べたばあいにはおよそ120名の会食が可能です。


右端には、春の桜が・・・

華やかな側面装飾は、日本画家の鹿見喜*(しかみ きよみち)氏の
下絵を基に綴織りの技法を用いて製作された織物で、縦3、1メートル
横16、6メートルあります。


そして中央には、藤・牡丹・菊など日本の花39種類の草花


藤の間の舞台

藤に間の舞台では、舞・能や琴の演奏、雅楽などが披露され
訪れた方々へ日本の伝統文化を紹介しています。


舞台扉 (きりかね)は、人間国宝の故 江里佐代子氏の作

金とプラチナを使った装飾は、気の遠くなるような繊細な細工です。
テレビ放送で見たときは、1ミリほどの極細に切った金の線で描きながら
筆の先のニカワで細かくとめていました。


釘隠(錺金物)


藤の間に入る廊下から見えるお庭です。


右側に、東西の建物をつなぐ「廊橋」が見えてます。

*タイトルに「人間国宝の金とプラチナの技がある」を追加しました。
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京都迎賓館 「夕映の間 (ゆうばえのま)」

2015年08月20日 | 京都迎賓館 参観
今日は、昨日の「聚楽の間」に続いて


「夕映の間」をご紹介します。

「夕映の間」は大臣会合などの会議や立礼式(りゅうれいしき)の
お茶のおもてなし、晩餐会の待合いとしても使用されています。


愛宕夕照(あたごゆうしょう)
西側の側面に、京都の西に連なる愛宕山に夕日が沈む様が描かれてます。


比叡月映(ひえげつえい)
東側の側面は、京都の東にそびえる比叡山を月が照らす様が描かれてました。

東西の側面は、日本画家の箱崎睦昌(はこざき むつまさ)氏の下絵を基に
綴織りの技法を用いて製作された織物で、それぞれ縦が2、3 メートルで
横は8、6メートルです。

東西の壁面は可動式になっており、部屋を三分割して使用することができます。


坪庭


螺鈿飾台


部屋の中央に「京都迎賓館について」の説明があり
平成26年8月 インド共和国モディ首相、安倍総理のお写真や


平成17年11月 アメリカ合衆国 ブッシュ大統領、小泉総理のお写真も


「夕映の間」を出て振り返った所の写真です。
この廊下の先、左側が「夕映の間」です。
右側はお庭だと思いますが、障子が閉じられていました。

次は、テレビでも放映されたことがある「藤の間」をご紹介します。
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京都迎賓館 「正門から聚楽の間(じゅらくのま)」

2015年08月18日 | 京都迎賓館 参観

昨年から念願だった「京都迎賓館」の参観が
今年の8月11日(火)に、友人達と一緒に実現できました。


正門 (迎賓館は御所の東に位置します。)


海外からのお客様は、車列を組んでこの正門から入ります。
が、私たちは正門から入れないので南門にむかいました。(((^_^;)


正門玄関の扉は、樹齢700年の欅(けやき)の一枚板が使用されています。


お客様をお迎えする際は、正面に屏風を置いて
その前に「いけばな」がしつらえ歓迎の心を表します。


玄関を入って廊下を左に行くと「聚楽の間」です。


聚楽の間は、ロビーとして位置付けされる空間です。

晩餐会や大臣会合などが行われる際に、随員の待合とする
多目的に利用され、「京指物(きょうさしもの)」の技能と有職織物を用いた
安楽椅子が並んでいます。


部屋名の「聚楽」は16世紀に京都に造営された邸宅・聚楽第で
よく知られている「楽」(心が安らかで楽しいこと)を集める
「聚」(寄り集まること)の意味で、人が集まった都を指します。


釘隠し (錺金物 かざりかなもの)

これは聚楽の間の釘隠しですが、別の間にも素晴らしい釘隠しが
ありますので、京都迎賓館の「釘隠し」も楽しみにしてください。

次回は、夕映えの間(ゆうばえのま)をご紹介します。

コメント (2)
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