黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『ファロットの休日 クラッシュ・ブレイズ』茅田砂胡(中央公論新社)

2010-08-24 | 読了本(小説、エッセイ等)
以前、レティシアを殺そうとしたホームレス連続殺人の一味だった14歳の少年、ニコラ・ペレリク。レティシアに見逃してもらえたものの、いたたまれずに大学を辞めていた彼が、レティシアの前に再び姿を現した。
ニコラの父である、総合事務局次長シャルル・ペレリクが何者かに脅迫されているらしいという。その秘密が世間に露見しても問題となる為、警察には相談できない。故に、“秘密厳守でうまく処理してくれる人”を紹介して欲しいというのだった……レティシアを犯罪組織の構成員か何かと勘違いしていたらしい。
気まぐれで、ニコラの依頼を受けることにしたレティシアだったが……“レティシアの場合”、
帰り道を急いでいたヴァンツァーは、街角で、事故で盲目になってしまった娘ビアンカ・ローリンソンにぶつかってしまう。
やむをえず、彼女を家まで送り届けることになってしまったヴァンツァーは、彼女とその義母ブリジットと意気投合。おまけに彼が好きな演奏家の演奏会に誘われ、後日再び会う約束をする。
かくして演奏会を楽しんだ三人だったが、その帰り、ブリジットの運転する車がその後何者かにカーチェイスを挑まれ、命を狙われる。事件の解明に乗り出したヴァンツァーは、どうやら犯人の目的はビアンカにあるのではないかと知る……“ヴァンツァーの場合”を収録。

シリーズ最終巻。ファロットの元暗殺者2人が、それぞれにある事件に遭遇する(というか人助け?)をする話。
いろんなところに話が飛んでるので、どういう風に決着をつけるのかなぁと思っていたこのシリーズですが、まさかこのタイトルで最終巻だとは思わなかったので、ちょっとびっくり(てっきり最後は、オールスターキャストで何か大事件が勃発する系だと思っていたので/笑)。
赤黒とか金銀とか、全然出てこないし…と思ったら、別のシリーズでの登場も予定されてるようで(笑)。

<10/8/24>