黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

ふわふわガンジュ@大石

2009-07-12 | スイーツ
 ガンジー牛の牛乳を使用した、クレメダンジュ(ガーゼでくるまれていて、しっかり固めてないレアチーズみたいな)。
 中にフランボワーズがひと粒入っています。

 菓子工房 大石:新潟(長岡/旧和島) ※<まるごと暮らし博覧会>(ハイブ長岡)で購入。

『植物図鑑』有川浩(角川書店)

2009-07-12 | 読了本(小説、エッセイ等)
一人暮らしをしている会社員・河野さやかは、ある日、自分のマンションの前でうずくまる青年・イツキを拾う。
彼の食事の美味さに惹かれ、彼の素性も名字も知らないまま、同居生活を始めたさやか。
植物に詳しい彼と共に、近所の河川敷に生えているツクシやフキノトウやフキを摘みに行き、その植物を味わう楽しさを知った彼女は、それからたびたび一緒に出かけるようになったのだが……

有川さん曰く“落ち物”なお話。
イツキの作るお料理の数々が美味しそうでした♪
フキノトウは、いうほど苦くはないと思うのですが……(笑)。

<09/7/12>

『宵山万華鏡』森見登美彦(集英社)

2009-07-11 | 読了本(小説、エッセイ等)
姉妹で通う洲崎バレエ教室からの帰り道。宵山の人ごみの中、走り回る姉の後について歩いていた、小学3年の彼女は、途中で小学4年の姉とはぐれてしまう。
道を知っているらしい、金魚のような真っ赤な浴衣を来た女の子たちについてゆくが……『宵山姉妹』、
<超金魚>を育てた乙川に誘われ、宵山にやってきた彼の高校時代の友人・藤田。
彼曰く、京都の町には立入禁止区域があり、そこに踏みこむと<祇園祭司令部>に捕まり、<宵山様>にお灸をすえられるという……『宵山金魚』、
前年の学園祭まで劇団の裏方をしていた大学生・小長井は、知人・丸尾から<偽祇園祭>をつくる計画を実行する、期間限定サークル<祇園祭司令部>に入らないかと誘われる。それに参加するのは、丸尾と髯づらの男・高藪、清楚なバレエ教師・岬。そしてその発想の奇抜さゆえに彼を疲労困憊させ、引退へと追い込んだ美術監督・山田川敦子で……『宵山劇場』、
15年前の宵山の夜に、娘・京子を失った過去を持つ画家・河野。“あの子はずっと宵山にいた”という謎の発言をする彼を心配する姪の千鶴だったが……『宵山回廊』、
画廊を引き継いだ青年・柳の元に、杵塚商会の乙川という男が、亡き父の遺品の中からあるものを探して欲しいと再三頼みにやってきた。
その翌日、宵山の同じ日が再び繰り返されていることに気づき……『宵山迷宮』、
妹と出かけた宵山ではぐれてしまった姉。探している最中に、金魚風船に惹かれ、大坊主について行き、<宵山様>の元へ……『宵山万華鏡』を収録の連作短編集。

祇園祭の宵山の夜の物語。
いつもの大学系でありながら、『きつねのはなし』系の幻想テイストでもあり、どちらも楽しめて素敵です♪
まさに万華鏡的な感じでしたvv

<09/7/11>

『身代わり伯爵と伝説の勇者』清家未森(角川書店)

2009-07-10 | 読了本(小説、エッセイ等)
自称魔女のルーディが“運命の鏡”…運命の相手が見える鏡…を仕入れたという。
皆の前では馬鹿にしつつも、気になるセシリアは密かに白鳳館とよばれる魔女の宝物庫にやってきた。そこで鏡に映ったフレッドの姿に動揺した彼女は、愛用の日記を落としてしまう。おまけに、白薔薇新聞に、彼女の日記を写したとしか思われない投稿が載って……『身代わり伯爵と運命の鏡』、
ウェルド村に住む大学時代の恩師・ヴェスター教授を訪ねて行ったフレッド。
行き倒れている(?)ところを、彼の娘・マリオン(マリー)と、フレッドの友人・レオンハルト(レオン)に助けられる。
そこで、古城に魔物がおり、金と食べ物と女を用意しろと要求している話を聞いたフレッドは、勇者になるべく魔物退治を志願するが……『身代わり伯爵と伝説の勇者』、
ミレーユの元に恋文が!…と思いきや、中身は果たし状。しかも白猫の着ぐるみ付。送り主はヴィルフリートで本当は彼女への恋文だったのだが中身を入れ違えたのだった。
しかし、彼がリヒャルトへの片恋に悩んでいると勘違いしたミレーユ。
そうとは知らないヴィルフリートは、街に出かけるミレーユと一緒に出かけると言い出し……『身代わり伯爵と秘密のデート』、
父である王からリゼランドとの政略結婚を命じられたジーク。しかしその候補にあがっている筆頭は、シャルロット・ド・グレンデル公爵令嬢。しかし亡きデルフィーヌ妃筋の娘であることから、破談にしろと国王にいわれたジーク。
血筋と家柄が良く、面倒な親戚がいない女性をと探そうと、モーリッツ城へとやってきた彼は、たまたま四阿でシャルロットによく似た、本を読む女性・リディと知り合う。演劇と女王命な彼女とそこでたびたび会うようになったのだが……『身代わり伯爵と薔薇園の迷い子』の4編収録。

シリーズ初短編集。
全編アルテマリス側のお話で、フレッドの登場率が高めです(故に概ねギャグ路線)。
『薔薇園~』は、ジークとリディのなれ初めのお話。

<09/7/10>

『れんげ荘』群ようこ(角川春樹事務所)

2009-07-09 | 読了本(小説、エッセイ等)
有名広告代理店に勤めていた45歳のキョウコ。
かつてはブランド物を買いあさったりもしたけれど、ストレスの多い会社での生活や、世間体を気にする口うるさい実家の母の存在などすべてが嫌になり、解放される為、早期退職し、月10万円で何もせずに暮らすという生活を実行に移すことに。
彼女が実家から移り住んだのは、都内の家賃3万の安アパート・れんげ荘。
住人は、暴力割烹で働く青年・サイトウ、おしゃれな老婦人・クマガイ、外国人好きの若い娘・コナツら、個性的な面々。
自由を手に入れたはずなのに、いざ何もしなくてもいい日々が始まると、戸惑うことばかり。おまけに、思いのほか厳しい古アパートの現実を突きつけられて、くじけそうになったりもするけれど……

それまでのしがらみを捨てて、理想の<贅沢貧乏>生活に突入したはずのキョウコの直面する、理想と現実。そんな状況と折り合いながら暮らしてゆく、というお話。
普通の人はやろうと思っても、なかなかできない決断で羨ましいですが、やはり現実はなかなか難しいのでしょうね~(自然環境の件については、れんげ荘とわたしの家とはそう変わりませんが/笑)。

<09/7/9>

『シカゴより好きな町』リチャード・ペック(東京創元社)

2009-07-08 | 読了本(小説、エッセイ等)
1937年、父は失業、家も失った一家。
両親は2人しか住めない手狭なアパートに住むことになり、兄・ジョーイは連邦政府機関の市民保全部隊に雇われて植林に従事しており、既に家を出ている為、15歳になったメアリ・アリスはひとり、田舎の祖母の元で暮らすことに。しかもいつものような夏休みの1週間ではなく、ずっと…。
うまくやっていけるのかと途方に暮れながらも始まった生活。
ハロウィンにパイを作るため、かぼちゃを盗んだり、ペカンナッツをせしめたり。11月11日七面鳥撃ちの日、軍人会のスープを金持ちに高く売りつけたり…次第にそんな祖母との生活にも慣れて来た、ある日、彼女が通う学校に転校生の少年ロイス・マクナブがやってきた……

『シカゴよりこわい町』の続編。ジョーイの妹メアリ・アリス視点のお話。
あいかわらずパワフルなおばあちゃんが素敵♪
ラストも良かったですv

<09/7/8>