黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

タルトピスターシュ@渡六

2011-04-15 | スイーツ
 舟型のタルトの中に、グリオットチェリーのコンフィチュール(ペースト?)が入っていて、上にピスタチオのクリーム。松の実も入ってます。
 上に載ってるのはグリオットチェリー。

 渡六:新潟(五泉)

『白の祝宴 逸文紫式部日記』森谷明子(東京創元社)

2011-04-15 | 読了本(小説、エッセイ等)
寛弘五年。今上帝の寵妃・中宮彰子が懐妊。間もなく出産することとなり、実家である土御門邸に戻っていた。しばらく出仕をやめていた香子は、再三の申し出を断りきれずに、再び出仕をすることに。
折りしも、彰子の出産前後の出来事を綴る『御産日記』が、女房たちによって書かれることになり、それまでそれらを取りまとめていたゆかりの君に代わり、香子がその任を引き受けることに。
退屈な文章の数々の中で興味を惹かれる文章を見つけ、それを書いた女房に会いたいと思うが、何故か他の女房たちは明言しない。
一方、香子のいない京極堤邸を、香子の娘・賢子らの世話をしつつ、代わって取り仕切ることになった阿手木。夫である義清とは、どこかぎくしゃくとした関係に。
そんな中、義清が郎党として仕えている隆家権中納言邸に、巷を騒がせていた盗賊・木曽駒が侵入。彼はその中の一人を斬りつけたものの取り逃がし、血の跡を追うと、土御門邸へと続いていた。その頃、邸内では彰子の御産の真っ只中。
場所が場所だけに中に入って捜査することを拒まれたことから、頼まれた阿手木は、義清の配下である小仲を連れて、潜入。香子も交え、盗賊の行方を探ることに。だが、皆が真っ白な衣装に包まれた世界で、血に塗れた賊はどこへ消えたのか……

デビュー作『千年の黙』の続編で、数年後のお話。今回はつまらない内容だと評される『紫式部日記』の謎に迫っています。
源氏物語はまだしも、さすがに紫式部日記は読んだことがなかったですが、こういう背景で成り立ったと考えると、ちょっと読んでみたい気分になりました。

<11/4/15>