黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

マカロン・その1@ル・クール

2009-09-21 | スイーツ
 10個入りボックスを買ったのですが、味の説明がなかったので(個別包装のには多分書かれている)、ちょっと違うかも…;
 ショコラ、紅茶、ピスタチオ、フランボワーズ、バナナ?の5種。
 ショコラはガナッシュ、フランボワーズはコンフィチュールで、他はそれぞれの風味のバタークリーム。
 表面はパリっと、中は割ともっちり系?

 アトリエ ル・クール:新潟(村上)


『櫻川イワンの恋』三田完(文藝春秋)

2009-09-21 | 読了本(小説、エッセイ等)
3か月前に天寿を全うし、この世を去った祖父・永瀬純孝。弁護士が読み上げた彼の遺書には、恩人の名が記されていたのだが、そこに何故かロシア人の幇間・櫻川イワンという、見知らぬ人物の名が挙げられていた。謹厳だった祖父と幇間という取り合わせに興味を覚えた“私”は、彼について調べてみることに…。
軽業師であった父と母の元に生まれたイワンは、革命が勃発したロシアに帰国する両親に置いていかれ、教会で育った。ひょんなことから幇間になることになった彼は、やがて一人の藝者・玉司と恋に落ちるが、それが許されぬことで……『櫻川イワンの恋』、
ギターを弾く藝者として、戦後の浅草で評判の藤弥。30歳になってもひとり身を通す彼女には、心に秘めた思いがあった。
昭和13年。数え17歳の半玉で“きくゑ”と名乗っていた彼女は、浅草花月に夢中で、密かに通う日々。そんなある日、憧れの川田義雄が御座敷にやってきて、彼に気にいられた彼女はちょくちょく御座敷に呼ばれることに。そんな彼に、藝者として一本立ちする為に、旦那になって欲しいと頼んだのだが……『ひょうたん池』、
日本演芸協会の会長であった大御所の噺家・悠楽亭菊太郎。そんな彼の息子である小ぎくは、父のごり押しにより、才能ある兄弟子・きく一を差し置いて、先に真打に昇進。菊弥という名を得、努力を続ける彼だったがなかなか報われず、与太郎真打とあだ名されていた。
そんな中、きく一が廃業すると聞かされるが……『親父橋』、
夫を亡くし、3人の子供と老母を養う高野チヱ。紺青菫子という芸名で東京放送局の面接を受け、見事合格した彼女は日本初の女性アナウンサーとなる。世間から注目を浴び、男たちを踏み台にしながら歩む彼女だったが……『愛宕山女坂』、
満州の鉄嶺で図書館長をつとめていた東海林太郎は、そこで催したレコードコンサートで、元憲兵大尉・甘粕正彦と知り合う。
そんな彼と餃子を食べながら、まだ誰にも語ったことのない自分の過去を語った東海林。
一度は音楽を志しながらも挫折した東海林は、同じ秋田出身の才媛・庄司久子を妻に迎えたが……『あぢさゐ小路』の5編収録。

戦前の芸能界や花柳界を舞台にした作品集。
時代の中に生きる人々の心が細やかに描かれています。
あ、『櫻川~』が三田さんのデビュー作なのですね(収録されるまでに9年、ってかなり遅いような…)。

<09/9/21>