黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『狂乱家族日記 壱さつめ』日日日(エンターブレイン/ファミ通文庫)

2005-06-16 | 読了本(小説、エッセイ等)
ある日突然、唯我独尊倣岸不遜な猫耳娘・凶華との結婚を言い渡された、大日本帝国超常現象対策局に勤務する青年・乱崎凰火。
……千年前に存在していたという、『閻禍』という破壊神。
人間達により苦労の末滅ぼされた際、千年後に自分の子供が再び人間達に災厄をもたらすだろうと、
予言した。
そして、予言どおり閻禍の子供が現われたというのだが、そのDNAを持つ者を調べた結果、該当者らしき存在は6名いた。但し、誰が本当に閻禍の子であるかはっきりしない為、国家上層部は、彼らを観察し易いように、一ヶ所に集め、ひとつの『家族』を形成した。
……凰火はその家族の父親役を担わされたのだった。
そして凶華の他に、『家族』となったのは……ぬくもりを知らずに育った孤独な少女・優歌。心と体に葛藤を抱えるさすらいの麗人・銀夏。最強の生物兵器・雹霞。褐色皇帝の最後の血族・帝架。……そして謎のクラゲ・月香。
……そんな彼らの温かくも、狂乱の家族日記。

おもしろかったです~。日日日作品の中では、今のところ一番好きかも(笑)。
いきなり、ばらばらな境遇の人たち(人じゃない存在も若干名いますが/笑)が集めた割には、反発もなく順応しすぎな感はありますが;

<05/6/16>

『優しい音楽』瀬尾まいこ(双葉社)

2005-06-16 | 読了本(小説、エッセイ等)
電車を待つ駅で突然、女子大生・千波から声をかけられたことをきっかけに、彼女と付き合い始めたタケル。次第に二人の仲は深まってゆくが、何故か彼女は彼が自宅にくるのを拒んでいるようで……『優しい音楽』、不倫相手の平太から、夫婦で旅行に行っている間、娘の佐菜の世話を頼まれた深雪。二人で『豪遊』しようと出かけたが……『タイムラグ』、拾い癖のある、同棲中の恋人・はな子が拾って来たのは元大学教授の佐々木さんだった……『がらくた効果』の3編収録の作品集。

3編とも、最初はどうなることかと思ってしまうような設定なのですが(特に『タイムラグ』の平太が、殴りたくなって思わずにぎり拳を作ってみたり/笑)、どれも、ふとした<出逢い>が、とても素敵な結果を生んでいるような感じが、瀬尾さんらしくてよかったです。
佐菜ちゃんの『ぽかり』という表現が好きです♪

<05/6/16>

† 新刊情報(05/06後半) †

2005-06-16 | 新刊情報
6/23
真瀬もと『アルレッキーノの柩』早川書房

ドロシイ・L・セイヤーズ『忙しい蜜月旅行』早川書房(文庫)

6/24
日日日『蟲と眼球とテディベア』メディアファクトリー(文庫)

6/25
乙一『GOTH 夜の章』『GOTH 僕の章』角川書店(文庫)

森絵都『アーモンド入りチョコレートのワルツ』角川書店(文庫)

森博嗣『ダウン・ツ・ヘブン』(中央公論新社)

6/28
伊坂幸太郎『死神の精度』文藝春秋

石田衣良『東京DOLL』講談社

6/30
北村薫『ニッポン硬貨の謎』東京創元社

久世光彦『有栖川の朝』文藝春秋

米澤穂信『クドリャフカの順番 「十文字」事件』角川書店

6/下
金城一紀『SPEED』角川書店

京極夏彦『対談集 妖怪大談義』角川書店