Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

Webで帰ってきた学研の科学・・・でもちょっと高い?

2010-09-19 23:59:59 | Thinkings

 今年の三月、学研の学習と科学が休刊してしまいました。かくいう私も、小学生時代は毎月「科学」が届くのを楽しみにしていましたので、非常に残念に思ったものです。まんがサイエンスの連載だけでもどこかで継続してくれないものかな?

 さて、いったん雑誌の方は休刊した科学ですけれど、何でもWeb講座という形で復活するとか。

「学研の科学」が親子向けWeb講座で復活 ITmedia

 科学シリーズで好評だった実験を、ネット上で親子向けに解説。科学シリーズ編集長で、テレビ番組でも人気の湯本博文さんが映像で解説する。実験や講座に関する質問コーナーや、受講者による実験画像の投稿コーナーも設ける。

 何でも、Web動画+実験キットが6回分1コースで、A・Bの2コースが選択できるようです。お父さんにとっては昔懐かしい、子供にとっては実験を身近に出来るまたとない機会になりそうですが・・・問題なのは価格。6回分で1万5750円と結構な金額になっています。一回当たり2,500円・・・実験セットが豪華なんでしょうか。

 「雑誌をWeb動画に置き換えた」と言えば聞こえは良いけれど、先に挙げたまんがサイエンスのように、実験以外の読み物なども含めてに雑誌であった訳ですから、ちょっとスケールダウンしたような気もするんですよね。大人の科学にはあれだけ力を入れているのですから、何とか雑誌の方も、それこそPDFとかで良いので復活できないものですかねえ・・・


Googleが小売店舗にリーチ

2010-09-18 23:59:59 | Technology

 最近は、(主にamazonのおかげで)オンラインでの買い物が増えました。都心部と違って郊外の田舎町なので、ゲームなどはともかくとして、PC関連の周辺機器その他諸々はオンラインで買った方が圧倒的に安いんです。本にしても、購入を忘れたくないor入荷数が見込めないものについてはオンライン通販を利用しています。

 でも、生活必需品であったり、ちょっとした嗜好品といった「その他すべて」のもののほとんどは、相変わらずリアル店舗でのお買い物になっています。すぐに必要な火ばさみとかバケツ、カフェでのひとときをオンラインで買うことは出来ませんものね。

 そういう状況は世界中どこでも同じ事。オンライン企業にとっては、間接的にしか進出できない、それでもって経済規模はすさまじく大きい眠れる金脈になっている訳です。そこでGoogleは、アメリカにおいてリアル店舗に機械をばらまくことに決めたようですが・・・

Googleがチェックインや格付け用のモバイルデバイスを全米の個人小売店に800万台ばらまく TechCrunch

 GoogleはFacebookやYelp、Foursquareなどに勝つための秘密兵器として、合衆国中の小企業(主にお店)に特製のモバイルデバイスをばらまく…本誌はこの計画に近い筋から情報を得た。そのデバイスを使ってユーザ…それらのお店のお客になる人たち…は、チェックインや、企業/お店に対する格付けなどができ、さらにおそらく、Google Checkoutで品物の購入もできる。情報筋は、配布台数は800万と言っている。

 お店に来てもらった顧客にその機械を使わせて、お店の格付けや口コミ、Google Checkoutと連動させて支払いや個人認証も行える・・・要するに、各店舗にGoogleの窓口を作るような試みですね。

 しかしながら、同じようなサービス・・・さすがに支払いまでは頼めませんが、口コミや格付けと言ったサービスに関しては、すでに食べログやぐるなびなどの各種サービスが日本では稼働しています。海外においても同様のサービスがあるでしょうから、機械を配布するとは言え、後発のサービスにならざるを得ないでしょう。
 もっとも、日本においてもEdyやIDが長い時間をかけて普及してきた経緯がありますから、どうなるかは分かりませんが・・・評価を入力するのが煩わしい、店がわが不正に評価をいじった等、「結局支払いの為にしか使われなかった」というオチになりそうな気もしないでもありません。


Internet Explorer 9ベータが一般公開

2010-09-17 23:59:59 | Digital Devices

現在のウェブブラウザのトレンドは、正に「速度」といっても過言ではありません。単純なレンダリングからJavaScriptやHTML5の実効速度に至るまで、「いかにストレス無く、ウェブ体験を受けられるか」がポイントになりつつあります。

これらの方向性は、言うまでもなGoogleのChromeが先陣を切ったものであり、FirefoxやSafariが追従することで大きな流れを形成しました。マイクロソフトのIEシリーズはこの方向性よりも機能性等を重視してきましたが、IE9においてはこれらの流れに乗る形で、大きく軌道修正を強いられることとなりました。

「Internet Explorer 9 Beta」公開 CodeZine

米Microsoftは9月15日(現地時間)、次期Webブラウザ「Internet Explorer (以下、IE) 9」のベータ版を公開した。Windows Vista、Windows 7、Windows 7(64ビット)それぞれのOS用が、特設サイト「Beauty of the Web」からダウンロードできる。Windows XP以前ではサポートされていない。日本語での情報は「Internet Explorer 9 Beta」ページから入手できる。

インターフェイスはとにかくシンプル。Chromeと同じく、検索窓とアドレスバーを統合した「ワンボックス」(Chromeではオムニボックス)を採用するなど、ディフォルトではChromeよりもぱっと見ではすっきりしています。ただ、タブの実装は個人的には向こうが好みかも。

しかしながら、速度的な面では確かに段違いの性能をマーク。新開発のJavaScriptエンジン「Chakra」やHTML5の実効エンジンの性能をまざまざと見せつける特設ページでは、Chrome及びFirefoxでは描画が全く追いつかないがIE9では余裕というデモが並べられています。あまりのフレームレートの違いに「仕込みか」と勘ぐりたくなるくらいです。

全体的に良好なパフォーマンスを見せつけてくれていることから、しばらくはSleipnirに代えてメインブラウザとして使用してみようかと思っています。

ただ、非常に残念だったことは、マウスジェスチャーが標準で搭載されていないこと。タブブラウザを使う上で、マウスジェスチャーがあるのと無いのとでは、操作性に格段に大きな差が出ます。とりあえずは「かざぐるマウス」で対応できましたのでそちらを利用しますけれど、是非とも標準で搭載するか、公式でアドオンを出して欲しいところです。

IE9がすばらしいブラウザに育つ可能性は大ですが、最大の懸念は自らの過去をどう精算するかにあるでしょうね。具体的には「Internet Explore 6」の事ですが、未だに「Windows XP+IE6のみ対応」となっているウェブアプリは多いですからね・・・いやまあ、私のオフィスのそうなんですけれど、いい加減それらのソフトウェア資源を「なんとかする」時期ですよ。というか、何とかしてください、いや本当に・・・勘弁してください。


先を越されたGoogle Apple、Air Printを発表

2010-09-16 23:59:59 | Technology

 今年の4月、Googleがこのようなサービスを発表したのを覚えておられるでしょうか。

Google、クラウド印刷サービス「Google Cloud Print」を発表 ITmedia

「Google Cloud Print」は、プリンタドライバ不要のクラウドを利用する印刷サービス。Googleはまず「Google Chrome OS」で採用し、将来的にはAndroid携帯やiPhoneなど、あらゆる端末で利用できるようにする計画だ。

 要するに、ミニマムな実装となるChrome OS搭載タブレットやAndroidからのダイレクトプリントを行うとき、いちいち各プリンタ用のドライバを用意するのは大変だし、接続するにも手間がかかる。ですから、クラウドがドライバ及び”ケーブル”を肩代わりしてプリントしようという技術です。

 なんでも、GoogleはChrome OSタブレットが出た時点でローンチをしようと思っていたみたいですが、ある意味先を越されてしまったようです。

アップル、iPad/iPhone向け無線印刷機能「AirPrint」を11月より提供 日本経済新聞

 米Appleは現地時間2010年9月15日、モバイルデバイスを対象にした無線プリント機能「AirPrint」を発表した。同社のタブレット型コンピュータ「iPad」などから無線LANを介してプリンターに直接出力できる。開発者向けにベータ版の提供が始まっており、11月にリリース予定の最新モバイルOS「iOS 4.2」に標準搭載される。

 接続端子が限られ、ドライバのインストールを”させたくない”iPad・iPhone用のダイレクトプリント技術で、GoogleとはクラウドではなくWi-Fiを使うところが違うだけで、後は同じ目的を持った技術です。双方ともプリンタが対応していなければ印刷することは出来ませんから、今後の展開はプリンタメーカー各社にゆだねられます。

 最近はプリンタの機能も高機能化が進んでいますが、ファームウェアの更新はやはり負担になるでしょう・・・。双方の技術とも、抜本的な改善にはファームウェアの更新が必要になるような技術ですので、出始めの頃は結構な頻度でトラブルが起きてくるかも知れませんね。汎用性があるのはGoogleの方でしょうけど、データの秘匿性であるとか、アップデートのしやすさはAppleなんですよね・・・。利用にはプリンタの買い換えが必須の時点で、どっちもどっちかなあ。

 うーむ、別にiTunesを介して印刷とかでも良かったんじゃないだろうか?とも一瞬思いましたけど、PC持ってない人(ユーザーにいるのかどうか)や、出先(プリンタを使うことを了承してくれる?)での利用を想定しているんでしょうか?

 本当に便利に使えるか、普及するのか。しばらくプリンタを買い換えるのは待ったほうが良さそうです。


Intelの描くシームレスなコンピューティング体験は日本にはやってこない

2010-09-15 20:33:15 | Thinkings

 9月13日から3日間、Intel Developer Forum(IDF)が開催されました。Intelは、言わずと知れたPC・サーバー向けプロセッサのトップベンダー。IDFはIntel製品のいわゆる見本市であり、そのままPCとその周辺の未来をダイレクトに占う場でもあります。

 今年はメインストリームであるCoreシリーズの新しいバージョン「Sandy Bridge」のお披露目がひときわ目を引いたようです。グラフィックスコアとの融合を標準化する事で、よりGPGPU(GPUによる”グラフィックス用途以外の”演算処理)を気軽に扱えるようにするなどの、ソフトウェア側へのアプローチが提案されていました。

 さて、Intelは今やCPUだけでなく、チップセットや無線LAN、GPUはもちろん、セキュリティやOSそのものにまで手を広げる総合的なプラットフォーマーに変貌を遂げようとしています。IDFの冒頭で行われたポール・オッテリーニCEOの基調講演もそれを示唆するような内容でしたが、それを聞いて日本の現状に警鐘を鳴らすようなコラムが「元麻布春男の週刊PCホットライン」に書かれていました。

IDFの基調講演に思う日本コンテンツのガラパゴス化 PC Watch

 このスピーチを聞いて気になった、特に日本人として気になったのは、ユーザーによるシームレスなコンピューティング体験、という部分だ。米国で最もシェアの高い(世界規模でも最もシェアの高い)音楽配信サービスは、間違いなくiTunesだが、ユーザーは(Apple製品に限られるという制約はあるにせよ)iTunesで購入した楽曲を、Mac、Windows、iPod、iPhone、iPadなどさまざまな機器で利用できる。世界最大の電子書店であるAmazonのKindleは、購入した書籍を、最大6台までのデバイス、PC/Mac、Kindle端末、iPad/iPhone等で自由に利用できる。つまりユーザーはDRMのかかったファイルを購入しているのではなく、音楽を聴く体験、書籍を読む体験を購入しているのである。だからこそ、これらのサービスではDRMも、シームレスな体験を極力妨げないようにという配慮がなされている。100%ではなかったとしても、DRMでユーザー体験を損なわないようにしようという意志が感じられる。

 ここで筆者は、日本のDRMの現状・・・デジタルコンテンツにはあまねくコピー制限がついて回り、自分で録画したテレビ番組も自由に扱えない事について、今のコンテンツビジネスが「ユーザー体験」ではなく、「既得権益の保護」ありきになっている事を指摘しています。

 誰が為のコンテンツか?アメリカでは「ユーザーに使ってもらっている」。日本では「ユーザーに使わせてやっている」。こんな殿様商売を維持するために、家電メーカーはかけたくもないコストをかけて、コンテンツ保護の仕組みを実装した「日本でしか使えない機械」を量産し、日本の中だけでパイを奪い合っている・・・こんな悲しいことがあるか!?という筆者の嘆きが聞こえてくるようです。

 Intelが思い描くようなシームレスなコンピューティング体験は、コンテンツの囲い込みが続く日本では夢のまた夢でしょう。それを今やろうと思ったら、法律的にグレーなことを、手間暇かけてやらなきゃいけない。これは一般人には無理なこと。
 まず、ユーザーの意識を、そして既得権益者の意識を変えなければ、日本のコンテンツに未来なんてなさそうですが・・・最大の問題は、その意識改革を最も阻害しているのが、大きな発言力をもつマスコミ自身であると言う事なんでしょうねえ。


サイトの「見た目」でフィルタリング

2010-09-14 22:17:49 | Technology

 普段は足を踏み入れることのない、いわゆるいかがわしいサイト。色々と危険を伴ったり、お目当てのものにたどり着くまでいたずらに時間を消費してしまうので、正直な所はあんまり近寄りたくは無いですが・・・検索の結果、迷い込んでしまうこともままあります。

 そう、検索をするとあっさり入り込めてしまう場合も少なくありませんので、子供に見せたくなかったり、大人でも「見たくない」場合がままあるものです。そういう場合はフィルタリングを使うのがお手軽ですが、その判断について画期的な方法が開発されました。文字情報ではなく、「見た目」で判断するというのです。

背景色などの外形的特徴から有害サイトを高速検出、KDDI研究所が技術開発 INTERNET Watch

 株式会社KDDI研究所は13日、出会い系サイトや犯罪予告サイトなどの有害サイトを、ウェブサイトの外形的特徴のみで検出する技術を開発したと発表した。文書解析方式によるフィルタリングシステムと比べ、3倍以上の速度処理を実現するという。
-中略-
 KDDI研究所によると、ウェブサイトに含まれる単語を解析する従来の文書解析方式では、検出にあたって1万個の特徴が必要だったという。これに対して今回開発した技術では、26個の外形的特徴を用いるだけで、有害サイト1万件・無害サイト1万件で実験した結果、90.3%の検出精度を達成した。有害サイトの外形的特徴は類似性が高いため、少ない特徴で高速・高精度の判定が可能だとしている。

 なるほど、ああ言うようなサイトは、確かにどれも似通っています。リンクがやたらと多かったりサムネイルが格子状にびっしり配置されていたり・・・まるでページ作成ガイドラインでもあるのかと思っていましたが、そう感じていた感覚が、まさかフィルタリングに使えるくらいスタイルとして確立されていたというのは、正直なんだか微妙な気分です。

 似通うと言えば、通販サイト・・・特に楽天関連サイトは、くどいくらい順位を強調したり、ごちゃごちゃと商品を配置したり、やたらと縦に長いページを作ったりと、正直使いづらいところが多いような気がします。ブログはある意味仕方が無いと思いますけれど、目的によってサイトの作りというのは似通ってくる・・・というのは、どこの世界でもあるのかも知れません。・・・どうせなら、使い易い・見やすい方向に今後はまとまってくれるとうれしいのですけどね。


「汎用型」ワイヤレス給電の普及に向けて富士通が新技術

2010-09-13 23:59:59 | Digital Devices

 24時間というと、実になじみのある数字です。人同士のコミュニケーションにおけるレスポンスでは日単位と言う事は珍しくありませんし、料理や趣味の世界の工程でもそれなりにかかることがあります。移動時間だとさすがにゲンナリしてしまいますが・・・。
 これが「身の回りの電化製品」が、「使用前の準備にかかる時間」だとしたらちょっと驚きの数字になります。最も、製品化の過程でこういうことが起こらないものだけが世に出ているわけですけれど。

 なんでも、汎用的に使えるワイヤレス給電システムが、置かれた機器を解析・認識して充電を開始できる状態にするまで、実に24時間程度もかかっていたらしいです。ところが、富士通がその解析時間を劇的に縮めることに成功したんだとか。

富士通、ワイヤレス給電の解析を従来の150分の1に短縮する設計・解析技術開発 マイコミジャーナル

富士通研究所は、磁界共鳴方式のワイヤレス給電において、従来約24時間程度かかっていた送受電デバイスの基本的な解析を、約10分に短縮することが可能なワイヤレス給電の解析・設計技術を開発したと発表した。

 どういう原理かは分かりませんけれど、これで機器の小型化や高性能化がはかれるんだとか。応用例としては、出先の充電トレイの上にノートPCを置いておくだけで、用事を済ませるまでの時間で給電が可能になったり、ホテルに泊まったときに、家族の携帯電話を全部充電器の上に置いておけばよかったりと、端末の種類や数に関係なく充電できる充電器が開発できるんだとか。

 非常に便利なシステムですが、充電器と充電できる端末側の普及も進まなければいけませんけれど・・・例えばバッテリーパックを交換するだけで従来の端末でも対応できるようになったりすれば、あっという間に世界が変わる可能性もなきにしもあらずな訳です。防水・防塵にも非常に有利になりますから、是非とも早期の普及を期待したいところです。


「店舗情報勝手に載せた」食べログを提訴

2010-09-11 21:09:32 | Thinkings

 はじめていく地域や、突然の知らないジャンルの店を探すとき、ネットでの口コミサイトは非常に役に立ちます。そのまま予約出来る様な情報を載せているところもあれば、口コミで「君子危うきに近寄らず」という判断を下せるときもままあるものです。

 このように、ユーザーにとっては便利な口コミサイトですけれど、載せられている店舗にしてみれば、何かと煙たい場合も多いようで・・・

「店舗情報勝手に載せないで」 佐賀県の飲食店が「食べログ」提訴 J-Cast

  飲食店の「口コミ」情報を集めたウェブサイト「食べログ」をめぐり、佐賀市内の飲食店を経営する男性が、店舗情報の削除を求める訴えを佐賀地裁に起こしたことが2010年9月9日明らかになった。「食べログ」を運営するカカクコムは、削除に応じないと見られる。

   訴状などによると、2010年3月、店舗の外観やメニューなどが、店に無断で投稿・掲載された。その後、店は外観やメニューを変更したが、「食べログ」の掲載内容は変更されないままだった。店舗側は「食べログ」に削除を要求したが、受け入れられなかったという。

 要するに、店舗の情報が無断で載っていること、そして店のホームページより食べログの方が検索で上位に来てしまうことが問題になっている訳ですね。一部の口コミで評価を著しく下げるように書かれてしまったり、書いてある情報が古く、ユーザーに誤った情報を与えるのは、店側にしてみれば経営にかかる大問題。

 一方、食べログにしてみると、電話帳に載っている店を網羅的に載せることで情報量を稼ぎ、少しでも自社のサービスをユーザーに利用してもらわなければならない訳です。店側の要望を飲むことで他の店舗からも削除要請を受け付けることになってしまうと、掲載情報量に大きな打撃を受けかねない・・・だから絶対に譲れないのでしょうね。

 とは言え、食べログ側もある程度譲歩して、例えば店舗の外観やメニューについては要望によって柔軟に変更するとか、著しく不利益になるような口コミは削除に応じるとか、そのような対応をしても良いものじゃないかと思う訳です。持ちつ持たれつの関係なんだから、うまくやって欲しいものですが・・・


Apple、iPhoneの開発規制を緩和

2010-09-10 20:48:04 | Thinkings

 いったい何だったんでしょうね?あのiPhone SDKの締め付けは・・・

 2010年4月8日、iPhone OS 4.0(現iOS 4.0)βの発表に併せて”改悪”されたSDK規約について、大きな反響があったのを覚えておられるでしょうか?問題となっていたのは、このページの解説では以下の部分。

「アプリケーションはObjective-C、C、C++、またはiPhone OS WebKitエンジンによって実行されるJavaScriptで書かなければならない。C、C++、Objective-Cで書かれたコードのみコンパイルして公開APIに直接リンクできる(変換・互換のためのレイヤーやツールを使って公開APIにリンクするアプリは禁止する)」

 簡単に要約するなら、

Flash変換ツールやC#で作ったアプリは禁止。うちのSDKを使え。

となります。これに対して、FlashをiPhoneアプリに変換する機能を次期Creative Suiteの目玉にしていたAdobeは当然怒り、4月7日にC#等の.NET環境でiPhoneアプリを開発できる「Mono Touch」(Monoは.NET互換のオープンソースプロジェクト)を開発したNovelは良い面の皮になってしまいました。

 ところが、今になってAppleが態度を一変。突然ライセンス規約を改正し、開発ツールの規制を緩和してしまったのです。

Apple、iPhoneアプリ開発ツールの制限を緩和 アプリ審査基準も公開 ITmedia

 開発者からの意見を基に、3.3.1、3.3.2、3.3.9項を変更するとしている。これらは主に、アプリ開発ツールと広告配信のためのデータ収集に関連する条項だ。特に「iOSアプリ作成に使う開発ツールに関するすべての制限を緩和」とし、コードをダウンロードするアプリを作るのでなければツールは自由としている。

つまり、AdobeとNovelの努力はようやく報われると言う事です。これによって、Creative Suiteでの開発が再開できますし、変な話、MicrosoftのVisual Studio+C#でiOSアプリを作成することも可能になるはずです。

 今回の改正は「正常に戻った」だけであり、むしろ、何故今まで禁止されていたのかが一番の謎であることは間違いありません。あの頃のAdobeとの対立を考えると、「政治的判断」とか「ジョブズ御大の気まぐれ」位にしか思えないんですよねえ・・・。今後もこのようなライセンスの変更に開発者が振り回されやしないかが一番の心配の種かも知れません。


iPhone 4をスライドキーボード付きにするケース

2010-09-09 23:16:15 | Digital Devices

 iPhone 4に機種変更してから1ヶ月以上がたちました。iPhone 3Gとは比べものにならないくらいレスポンスが早いので、実に快適に使えています。・・・やっているのは、ネットとメール、Twitterくらいですけどね。

 普通のケータイから乗り換えて一番良かったのは、やはりQwertyキーボードが使える事。まあ本当に今更な話なんですが、普段キーボードに慣れ親しんでいる私としては、その感覚に出来るだけ近い形で文字入力が行える事は、生産性を高めるのに一番効果的だったんです。フリック入力も慣れると早いらしいですけれど、その当たりは好みの問題ですよね。

 ただ、Qwertyキーボードが付いているとは言え、あくまでそれはタッチパネルとしての話。テンキーよりはずっと快適に使えていますが、やはり物理キーに比べて押した感触や正確性に難があるのは仕方が無いところ。
 ところで、iPhone 4になってBluetoothキーボードにも対応しましたが、それを使ってiPhone 4にスライドキーボードを「増設」するケースが登場するようです。

豪でPS3ハッキングツール販売禁止に Webにはモバイル版も ITmedia

iPhone 4をキーボード付きにするケース

 iPhone 4をキーボード付きスライドケータイのようにするケースを、Nuuという企業がドイツで開催中の家電展示会IFAで展示している。「Nuu Mini-Key」というこの製品は、保護ケースにQWERTYキーボードを備えたもの。iPhoneとキーボードはBluetoothで接続する。米国で69ドルで年内に発売予定という。

 元記事タイトルは全然違いますが、3つの話題が一つの記事になっていました。その中の3つめ。ちなみに、メーカーサイトから拾ってきた画像はこんな感じです。

 Nuu Mini-Key

 おお、どこかで見たようなデザインに違和感なくまとまっています。電池の持ちが少々心配ですが、これで文字入力がかなり快適になりそうです。お値段もBluetoothキーボード+ケースくらいで、中々リーズナブル。打鍵感が気になるものの、日本で流通するようになったら買っちゃいそうです・・・

 今のタッチパネルキーボードではとてもじゃないけれどブログの更新はしたくないですが、もしかしたら、出先でも下書きくらいは出来る様になるかも?という期待をしつつ、他のメーカーからも同じような製品が出ないか期待でもすることにします。