Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

新iPodファミリー発表・・・次はshuffleが消える?

2010-09-02 23:59:59 | Digital Devices

 9月2日の日本時間深夜2時過ぎ、iPodファミリーの刷新と恒例の即日発売開始が発表されました。

 touchは予想通り、電話を省いたiPhone 4そのままにかなり近いモデルに・・・具体的には、iPhone 4と同じRetinaディスプレイ(960×640ピクセル)を搭載、前面と背面にカメラが付いてFace Timeに対応、CPUもA4を搭載と、より理想的なWi-Fi専用マルチメディア端末となったという印象。なんというか、iPodと単純に呼ぶのがはばかられるくらいです。

 そのように、大きくバージョンアップしたtouchと同じく、Classic以外の二機種も大きく変化しました。shuffleはモールス信号のような特殊な操作方法を採用した第3世代から、第2世代のクリップスタイル+ボタンに先祖返り。・・・やっぱりあれ、ダメだったんだなあ。そしてnanoは・・・

念願のカメラ付き! 写真で見るiPod touchの新機能 ASII.jp

 第6世代iPod nanoは、旧製品の見る影がないほどフルモデルチェンジされた(Apple Storeで見る)。今まで本体は縦長で、上に液晶ディスプレー、下にクリックホイールを備えていたが、今回から液晶がタッチパネルに変更されて、そのままホイール部分がなくなった。

 そう、タッチパネルを搭載した代わりにホイールがなくなり、ディスプレイと本体の形は正方形に。カメラは廃止され、同時に動画にも対応しなくなりました。そして、shuffleと同じように背面にクリップを装備し、サイズも一回り大きいくらいとだいぶん接近しています。

 動画とカメラの廃止はtouchへのカメラ搭載を意識したものだと思いますけれど、サイズ的にshuffleと競合してくる所と合わせて、よりローエンドに近づいた印象を受けます。お値段的にはshuffleが4,800円でnanoが13,800円からとより差が大きくなったものの、製品のカテゴリー的にはむしろ似てきた感じがしないでもありません。

 すると、こんな仮説もアリなんじゃないでしょうか。

 今後、classicに加えてshuffleも廃し、nanoとtouchの二機種展開という戦略にシフトする。アップルはiPadの取り扱い店舗を制限するなど、高価格帯というブランドイメージの保持に積極的に乗り出していますから、価格的にも正にローエンドであるshuffleを切り捨てても別におかしくはないはずです。その前提として、サイズ的にshuffleとnanoを競合させる形でリリースし、より高機能なnanoへの誘導を計っているのでは?

 その真偽は次の刷新まで分かりません。ただ、わざわざディスプレイを小さくしたこと、ムービーが見られなくなったことは、果たしてタッチスクリーンの導入で補えるのかは疑問です。いや、前世代よりはスタイリッシュに見えますけどね・・・