Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

Internet Explorer 9ベータが一般公開

2010-09-17 23:59:59 | Digital Devices

現在のウェブブラウザのトレンドは、正に「速度」といっても過言ではありません。単純なレンダリングからJavaScriptやHTML5の実効速度に至るまで、「いかにストレス無く、ウェブ体験を受けられるか」がポイントになりつつあります。

これらの方向性は、言うまでもなGoogleのChromeが先陣を切ったものであり、FirefoxやSafariが追従することで大きな流れを形成しました。マイクロソフトのIEシリーズはこの方向性よりも機能性等を重視してきましたが、IE9においてはこれらの流れに乗る形で、大きく軌道修正を強いられることとなりました。

「Internet Explorer 9 Beta」公開 CodeZine

米Microsoftは9月15日(現地時間)、次期Webブラウザ「Internet Explorer (以下、IE) 9」のベータ版を公開した。Windows Vista、Windows 7、Windows 7(64ビット)それぞれのOS用が、特設サイト「Beauty of the Web」からダウンロードできる。Windows XP以前ではサポートされていない。日本語での情報は「Internet Explorer 9 Beta」ページから入手できる。

インターフェイスはとにかくシンプル。Chromeと同じく、検索窓とアドレスバーを統合した「ワンボックス」(Chromeではオムニボックス)を採用するなど、ディフォルトではChromeよりもぱっと見ではすっきりしています。ただ、タブの実装は個人的には向こうが好みかも。

しかしながら、速度的な面では確かに段違いの性能をマーク。新開発のJavaScriptエンジン「Chakra」やHTML5の実効エンジンの性能をまざまざと見せつける特設ページでは、Chrome及びFirefoxでは描画が全く追いつかないがIE9では余裕というデモが並べられています。あまりのフレームレートの違いに「仕込みか」と勘ぐりたくなるくらいです。

全体的に良好なパフォーマンスを見せつけてくれていることから、しばらくはSleipnirに代えてメインブラウザとして使用してみようかと思っています。

ただ、非常に残念だったことは、マウスジェスチャーが標準で搭載されていないこと。タブブラウザを使う上で、マウスジェスチャーがあるのと無いのとでは、操作性に格段に大きな差が出ます。とりあえずは「かざぐるマウス」で対応できましたのでそちらを利用しますけれど、是非とも標準で搭載するか、公式でアドオンを出して欲しいところです。

IE9がすばらしいブラウザに育つ可能性は大ですが、最大の懸念は自らの過去をどう精算するかにあるでしょうね。具体的には「Internet Explore 6」の事ですが、未だに「Windows XP+IE6のみ対応」となっているウェブアプリは多いですからね・・・いやまあ、私のオフィスのそうなんですけれど、いい加減それらのソフトウェア資源を「なんとかする」時期ですよ。というか、何とかしてください、いや本当に・・・勘弁してください。