Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

適当に拡張できるパーソナルストレージ「Drobo」日本デビュー

2010-09-21 22:12:19 | Digital Devices

 ファイルサーバーとか外部ストレージって、考えてみれば実に地味な存在です。大量のデータをバックアップしたり、当面使わないデータを退避させておいたり、共有したい写真や動画を保管しておいたり・・・と、使い方は色々あるものの、退避させるデータがそもそもそんなになかったり、共有したものの思ったより使わなかったり、転送速度が遅くてそこまで使わなかったりと、以外と容量が遊んでしまったりするものです。それに、日々大量のデータを扱うような環境に無ければ、せっかくストレージを増設しても、そこまで劇的に生活が変わるようなモノでもないからです。

 でも、転ばぬ先の杖として、つまりバックアップ先としては、外部ストレージは実に便利な存在です。今時片面4.3GBのDVD-R1枚で保存できるデータ量なんてたかがしれていますし、使い勝手とコストパフォーマンスを考えると外付けHDDが非常に便利に見えてきます。
 しかし、外付けHDDは容量がでかいだけに、故障したときのダメージもはかり知れません。かといって、RAIDにすると、容量を増やしたいときとかに非常に面倒です。

 そこで、そういうニーズに応える製品「Drobo」が日本でも正式に発表されました。このDroboという製品のキモは、RAIDのようにデータの堅牢性を高めつつ、簡単に容量を増強できる「ラフな管理」を両立した点にあります。具体的には以下の引用文のような使い方が出来る様です。

簡単拡張ストレージ「Drobo」のデータロボティクス、日本市場に本格参入 ITmedia

 プラグ&プレイ機能と自己マネジメント機能、ミックス&マッチ機能により、「当初は500Gバイト×2の構成で運用→容量が少なくなったので、2Tバイト HDDを1つ追加しつつ、現500GバイトHDDを1つだけ外して、もう1つの2TバイトHDDと差し替える」──などといった芸当が可能だ。3.5インチのSerial ATA HDDであれば「何でもよい」ため、新旧異なる容量のHDDを混在して使用できるほか、HDDの入れ替えもバックアップ作業などは必要なく、古いHDDを引き抜いて新しいHDDを入れるだけで完了する。

 要するに、刺さっているHDDが2つ以上であれば、ある程度のデータの堅牢性を保持しつつ、かつ容量も普通にRAIDを組むよりも効率的に扱えるという事。複数メーカーの、しかも容量の異なるHDDが混在できると言うことで、ロットによる故障率をばらつかせて同時に壊れることを防いだり、流動的な容量の増大が行える管理の楽さが、これまでのストレージ製品とは一線を画しています。

 価格はちょっと・・・いやかなりお高いですが、データを確実に守りつつ、HDDの管理をユルくやっていきたいという場合には最適な製品かも知れません。特に自分しか持っていないデータ・・・家族の写真とか自分で作った作品類のデータを無くしたくない人で、これまで外部ストレージを使っていなかった人の最初の相棒として、かなり心強い製品では無いでしょうか。

 「容量が大きい方が飛んだら、たぶんえらいことになる」というのは何となく分かりますけれど、個人的に残すべきデータが増えたとき、検討したい製品ですね。