今年の4月、Googleがこのようなサービスを発表したのを覚えておられるでしょうか。
Google、クラウド印刷サービス「Google Cloud Print」を発表 ITmedia
「Google Cloud Print」は、プリンタドライバ不要のクラウドを利用する印刷サービス。Googleはまず「Google Chrome OS」で採用し、将来的にはAndroid携帯やiPhoneなど、あらゆる端末で利用できるようにする計画だ。
要するに、ミニマムな実装となるChrome OS搭載タブレットやAndroidからのダイレクトプリントを行うとき、いちいち各プリンタ用のドライバを用意するのは大変だし、接続するにも手間がかかる。ですから、クラウドがドライバ及び”ケーブル”を肩代わりしてプリントしようという技術です。
なんでも、GoogleはChrome OSタブレットが出た時点でローンチをしようと思っていたみたいですが、ある意味先を越されてしまったようです。
アップル、iPad/iPhone向け無線印刷機能「AirPrint」を11月より提供 日本経済新聞
米Appleは現地時間2010年9月15日、モバイルデバイスを対象にした無線プリント機能「AirPrint」を発表した。同社のタブレット型コンピュータ「iPad」などから無線LANを介してプリンターに直接出力できる。開発者向けにベータ版の提供が始まっており、11月にリリース予定の最新モバイルOS「iOS 4.2」に標準搭載される。
接続端子が限られ、ドライバのインストールを”させたくない”iPad・iPhone用のダイレクトプリント技術で、GoogleとはクラウドではなくWi-Fiを使うところが違うだけで、後は同じ目的を持った技術です。双方ともプリンタが対応していなければ印刷することは出来ませんから、今後の展開はプリンタメーカー各社にゆだねられます。
最近はプリンタの機能も高機能化が進んでいますが、ファームウェアの更新はやはり負担になるでしょう・・・。双方の技術とも、抜本的な改善にはファームウェアの更新が必要になるような技術ですので、出始めの頃は結構な頻度でトラブルが起きてくるかも知れませんね。汎用性があるのはGoogleの方でしょうけど、データの秘匿性であるとか、アップデートのしやすさはAppleなんですよね・・・。利用にはプリンタの買い換えが必須の時点で、どっちもどっちかなあ。
うーむ、別にiTunesを介して印刷とかでも良かったんじゃないだろうか?とも一瞬思いましたけど、PC持ってない人(ユーザーにいるのかどうか)や、出先(プリンタを使うことを了承してくれる?)での利用を想定しているんでしょうか?
本当に便利に使えるか、普及するのか。しばらくプリンタを買い換えるのは待ったほうが良さそうです。