iPadの成功を受けて・・・と言うよりも、ネットブックの次を狙って、各社から雨後の竹の子のようにタブレットが発表されていますけれど、さすがに黎明期ですよね。コンセプトがまちまちだったり、大きさもばらばらだったりと、やはり勢いとか手探り感が感じられます。欲を言えば、もう少しMeeGoとかUbuntuとかの「Android以外」の選択肢を選んだタブレットが出てきてくれると面白いですよね。
日本メーカーからは、東芝が接続端子てんこ盛りの、実に「らしい」端末を発表していましたが、HPからはお家芸をうまく融合させた、意表を突く変化球が飛び込んできました。
HPから7型タブレット & プリンター Photosmart eStation C510 engadget
" Zeen " のコードネームでうわさされていた HP の Androidベースタブレットが正体を現しました。hp.com の製品ページに一時的に掲載されたのち取り下げられたのは、7型タブレットとプリンターのセット製品 Photosmart eStation C510。タブレット ( " Zeen " ) は Android 2.1 をベースにウェブブラウザやメール、SNSなど各種アプリを備え単体で使うことができ、プリンタ ( " Zeus " ) の大画面タッチ操作インターフェースにもなる製品です。
Androidタブレットとプリンタの親和性を計るあまり、ドッキングして使えるようにしてしまったハイブリット製品です。・・・まさかプリンタとくっつけるとは思わなかったなあ・・・。
ブラウザやメール、SNSという基本は押さえており、それに加えて電子書籍や写真と言った、印刷できたら便利なアプリに力を入れているのが特徴。なんだかんだ言ってプリントした紙は実に便利な情報保存・配布・携帯手段ですので、WiFiで情報を探し、気になる情報はプリントアウトしてお出かけと言った用途には便利に使えそうです。
むしろ、タブレットから気軽に印刷が出来ることで、プリンタの使用回数が増えることが狙いじゃないかと思ったりも。というのは、7インチのタブレットとプリンタがセットで399ドルという、なんともリーズナブルな価格設定だから。なんでも、Androidタブレットとは言え、ストアもGmailアプリも提供されないというHP独自仕様とのことですが、それを考えても安いですよね。
「とりあえずごろ寝でネットが出来れば幸せ」「プリンタをそろそろ買わないと」という方には色々とおすすめできるかも知れないこの製品ですが・・・たぶん、HPだから日本でも発売されるんじゃないでしょうか?
ソニーやPanasonicからもタブレットが出ないものですかねえ。