Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

チープだけどリーズナブルな3Dデジカメ

2010-09-06 23:13:14 | Digital Devices

 アバターからこっち、エンタメ系のキーワードはどこもかしこも3Dですね。テレビもそうだしパソコンもそう。映画館でも話題作はこぞって3D上映。最近は3Dデジカムなんてものまで現れる始末ですが、これらに共通する悩みとしては、「コンテンツが無い!」ということ。新しいフォーマットが出たばっかりの時の共通の悩みです。
 徐々に家庭でも3Dを楽しめる機器は揃ってきたのですが、それを生かすコンテンツがどうにも揃わず、結果的に普及が足踏みをしてしまうという状況が正に今、起こっています。

 コンテンツが無ければ自分で撮れば良いじゃない、と言う事で、3D撮影に対応したデジカメはあるものの・・・絶対的に機種数が少ない。具体的には、

ハイエンド  ・・・ 富士フイルム「FinePix REAL 3D W3
ミドルエンド ・・・ レッツ「3D Sunday Pocket HD Camera」他

といった感じでしょうか。2番目の方は、今回の記事を書くに当たり初めて知りました。どちらも数万円する高額機種です。

 ところが、ここで全くノーマークなメーカーから、定価で6000円弱という3Dカメラが発表されました。

タカラトミー、5,980円の3Dデジカメ「3D Shot Cam」 デジカメWatch

 タカラトミーは、ビューアーをセットにした3Dデジタルカメラ「3D Shot Cam」を2011年春に発売する。価格は5,980円。カラーはホワイトとピンク。

 

 左右2つのレンズを搭載し立体映像を撮影できるデジタルカメラ。画像をLサイズにプリントし、付属の専用ビューアーで見ると立体視ができる。「簡単、手軽に3D写真を楽しめる」としている。対象年齢は12歳以上。年間5万台の販売を目指す。

 

 見た目は携帯電話の様なピンホールカメラが二つ並んだ横長の形状で・・・トイカメラを横に二つくっつけたような感じ。カメラの解像度は30万画素らしいので、撮れる絵も正にトイカメラ。なお、撮った3D写真は、専用の”紙製”ビューワーに、プリントした写真をセットすると立体視が出来る仕組み。
 要するに、完全な「おもちゃ」としてのリリースなので、くれぐれも過度な期待は禁物ですが、3D写真を(導入コスト的に)手軽に楽しむ、周りとシェアする目的ならば、以外と面白い選択肢になれるかも知れませんね。

 ・・・それにしても、タカラトミーもおもちゃとしてじゃなく、ローエンドの3Dカメラとして・・・具体的には200万画素くらいの携帯電話用パンフォーカスカメラ×2を装備し、かつデータの保存形式を選べるようにしたなら、3Dカメラ黎明期の今、かなり戦略的な製品になっていたかも知れないなあと思った次第。