Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

プリンタメーカーならではのAndrodiタブレット

2010-09-08 20:18:23 | Digital Devices

 iPadの成功を受けて・・・と言うよりも、ネットブックの次を狙って、各社から雨後の竹の子のようにタブレットが発表されていますけれど、さすがに黎明期ですよね。コンセプトがまちまちだったり、大きさもばらばらだったりと、やはり勢いとか手探り感が感じられます。欲を言えば、もう少しMeeGoとかUbuntuとかの「Android以外」の選択肢を選んだタブレットが出てきてくれると面白いですよね。

 日本メーカーからは、東芝が接続端子てんこ盛りの、実に「らしい」端末を発表していましたが、HPからはお家芸をうまく融合させた、意表を突く変化球が飛び込んできました。

HPから7型タブレット & プリンター Photosmart eStation C510 engadget

" Zeen " のコードネームでうわさされていた HP の Androidベースタブレットが正体を現しました。hp.com の製品ページに一時的に掲載されたのち取り下げられたのは、7型タブレットとプリンターのセット製品 Photosmart eStation C510。タブレット ( " Zeen " ) は Android 2.1 をベースにウェブブラウザやメール、SNSなど各種アプリを備え単体で使うことができ、プリンタ ( " Zeus " ) の大画面タッチ操作インターフェースにもなる製品です。

 Androidタブレットとプリンタの親和性を計るあまり、ドッキングして使えるようにしてしまったハイブリット製品です。・・・まさかプリンタとくっつけるとは思わなかったなあ・・・。

 ブラウザやメール、SNSという基本は押さえており、それに加えて電子書籍や写真と言った、印刷できたら便利なアプリに力を入れているのが特徴。なんだかんだ言ってプリントした紙は実に便利な情報保存・配布・携帯手段ですので、WiFiで情報を探し、気になる情報はプリントアウトしてお出かけと言った用途には便利に使えそうです。

 むしろ、タブレットから気軽に印刷が出来ることで、プリンタの使用回数が増えることが狙いじゃないかと思ったりも。というのは、7インチのタブレットとプリンタがセットで399ドルという、なんともリーズナブルな価格設定だから。なんでも、Androidタブレットとは言え、ストアもGmailアプリも提供されないというHP独自仕様とのことですが、それを考えても安いですよね。

 「とりあえずごろ寝でネットが出来れば幸せ」「プリンタをそろそろ買わないと」という方には色々とおすすめできるかも知れないこの製品ですが・・・たぶん、HPだから日本でも発売されるんじゃないでしょうか?

 ソニーやPanasonicからもタブレットが出ないものですかねえ。


コードカラーも選べるヘッドフォン

2010-09-07 21:46:05 | Digital Devices

 車通勤をし出してすでに10年近くになりますけれど、こうなるととたんに使わなくなるのがヘッドフォンです。電車での移動といった特別な時をのぞいて使う機会は激減しますが、それでも全く使わないことはありません。

 滅多に使わないとは言え、いや、たまにしか使わないからこそ、何かしらこだわりを持ちたいもの。iPhone等に付属のヘッドフォンではさすがに味気ないので、何かしら別に用意したいものです。

 ここでのこだわりポイントは大きく二つに分けられます。一つ目は、素直に音質にこだわる事。そしてもう一つは見た目です。前者の音質は言わずもがな。せっかく音楽を持ち出すのですから、出来るだけいい音で聞きたいものです。後者の見た目は、使用感もさることながら、常に人の目に付くことを考えてのこと。

 今回のネタ元で紹介されているヘッドフォンは、正に後者の為にある様なものです。

ビクター、8色のカラバリをそろえたヘッドホン「HA-FX11」 cnet

 日本ビクターは9月7日、密閉型インナーイヤーヘッドホン「HA-FX11」を発表した。カラーイヤーピースとカラーコードを採用する。発売は10月上旬。店頭想定価格は1000円前後になる。

 カラーバリエーションは、ブルー、ブラック、オレンジ、グリーン、ピンク、レッド、バイオレット、ホワイトの8色。いずれもカラーボディと同色のカラーコード、カラーイヤーピースを採用している。

 ユニットのカラーを選べるものは従来でもありましたが、コードまで同色で揃えてくるのはちょっと珍しいです。iPhone・iPod付属の白いヘッドフォンで一番目立つのはその白いコードですから、明るい原色のコードは強いアクセントになりそうですね。

 もちろん1000円前後と言う事なので、正直な所音質には期待できそうにはありませんが、逆言えば一つくらい「ちょっと買ってみようか」と思わせるようなリーズナブルかつデザイン的に面白いヘッドフォンとも言えます。私はオレンジとかが面白いかなあと。

 ところで、これくらいの価格帯も、ほとんどがカナル型に変わってしまいました・・・私は耳の穴に差し込まない、昔ながらのインナーイヤー型が割と好きなのですが、やっぱり遮音性や音漏れ対策が重視されているんでしょうかねえ。


チープだけどリーズナブルな3Dデジカメ

2010-09-06 23:13:14 | Digital Devices

 アバターからこっち、エンタメ系のキーワードはどこもかしこも3Dですね。テレビもそうだしパソコンもそう。映画館でも話題作はこぞって3D上映。最近は3Dデジカムなんてものまで現れる始末ですが、これらに共通する悩みとしては、「コンテンツが無い!」ということ。新しいフォーマットが出たばっかりの時の共通の悩みです。
 徐々に家庭でも3Dを楽しめる機器は揃ってきたのですが、それを生かすコンテンツがどうにも揃わず、結果的に普及が足踏みをしてしまうという状況が正に今、起こっています。

 コンテンツが無ければ自分で撮れば良いじゃない、と言う事で、3D撮影に対応したデジカメはあるものの・・・絶対的に機種数が少ない。具体的には、

ハイエンド  ・・・ 富士フイルム「FinePix REAL 3D W3
ミドルエンド ・・・ レッツ「3D Sunday Pocket HD Camera」他

といった感じでしょうか。2番目の方は、今回の記事を書くに当たり初めて知りました。どちらも数万円する高額機種です。

 ところが、ここで全くノーマークなメーカーから、定価で6000円弱という3Dカメラが発表されました。

タカラトミー、5,980円の3Dデジカメ「3D Shot Cam」 デジカメWatch

 タカラトミーは、ビューアーをセットにした3Dデジタルカメラ「3D Shot Cam」を2011年春に発売する。価格は5,980円。カラーはホワイトとピンク。

 

 左右2つのレンズを搭載し立体映像を撮影できるデジタルカメラ。画像をLサイズにプリントし、付属の専用ビューアーで見ると立体視ができる。「簡単、手軽に3D写真を楽しめる」としている。対象年齢は12歳以上。年間5万台の販売を目指す。

 

 見た目は携帯電話の様なピンホールカメラが二つ並んだ横長の形状で・・・トイカメラを横に二つくっつけたような感じ。カメラの解像度は30万画素らしいので、撮れる絵も正にトイカメラ。なお、撮った3D写真は、専用の”紙製”ビューワーに、プリントした写真をセットすると立体視が出来る仕組み。
 要するに、完全な「おもちゃ」としてのリリースなので、くれぐれも過度な期待は禁物ですが、3D写真を(導入コスト的に)手軽に楽しむ、周りとシェアする目的ならば、以外と面白い選択肢になれるかも知れませんね。

 ・・・それにしても、タカラトミーもおもちゃとしてじゃなく、ローエンドの3Dカメラとして・・・具体的には200万画素くらいの携帯電話用パンフォーカスカメラ×2を装備し、かつデータの保存形式を選べるようにしたなら、3Dカメラ黎明期の今、かなり戦略的な製品になっていたかも知れないなあと思った次第。


HTML5がもたらす大混乱

2010-09-05 23:59:59 | Technology

  まずは、このページを見てください。

ARCADE FIRE Chrome Experiments

 これは、ChromeのHTML5レンダリングデモに作られたもので、簡単に言えば、Google MapとGoogle Street Viewからデータをもらって、インタラクティブに動画コンテンツを作ると言うものです。

 しかしながら、このコンテンツは大きな問題を抱えています。Chrome以外のブラウザで覗きに行った場合、エラーメッセージ・・・「これはChrome用に作られているから、Chromeをダウンロードしてもう一度来てくれ」を画面に表示して終わります。つまり、HTML5というW3Cで策定されつつある標準規格を使いながら、ちっともブラウザ間での互換性が整っていないのです。

 もちろん、HTML5は標準規格とはいえど、今現在はあくまでドラフト段階。つまり、正確には「候補」に過ぎません。各ブラウザも部分的な実装を始めたに過ぎませんし、ウェブの世界でも対応はまだ少数の段階です。でも、だからといって、各ブラウザごとの記述方法と、同じ内容の記述に対する結果がてんでばらばらなのは、実にマズイ状況でしょう。

HTML5の現状は同じことをやりたいのにマークアップがブラウザごとに違う–ひどいね TechCrunch

HTML5の互換性をめぐっては、前にも問題が起きたことがある。HTML5は、規格そのものがまだ固まっていないので、ブラウザによって実装が違ってもしょうがないのか? しかしどのブラウザの上でも同じ効果を生むはずのマークアップ言語が、このように、ブラウザによって振る舞いが違ってもいいのか?

 元記事でも紹介されていますが、Microsoftが作ったHTML5のテストページがあります。これを各ブラウザでそれぞれ試してみると、同じ事をやっているはずなのに、記述どころか結果も大きく異なってしまっています。これでは、IE6がようやく寝かけたというのに、もっとひどいかんしゃく持ちが暴れ出し始めたようなものです。つまり、どのブラウザ陣営も、HTML5の策定前に先走って「前例」を創り出すことで、他社に対するアドバンテージを持とうとしている可能性があると言うこと。今回のChromeがやったことが良い例でしょう。

 このままだと、IE6の時のように独自仕様の百花繚乱になりかねません。どこがリーダーシップをとってもこの際はかまいませんから、真の意味の標準仕様策定に向けて、各社の意志を統一して欲しいものです。もっとも、こういう所がFlashやSilverlightの「つけいる隙」なのかもしれませんけどね。


GoogleはChromeとAndroidをどうしたいのか

2010-09-03 23:59:59 | Technology

 事実上、GoogleプロデュースのオープンソースOSであるAndroidは、ソニエリのXperiaを初め、高機能スマートフォンに主に搭載されてiPhoneの追撃を行っているところです。
 元々携帯電話向けに開発されたAndroidですが、Linuxであったこと、マルチプラットフォームに対応していたことから、ノートPCやタブレット端末にも搭載されることが多くなってきました。中にはSIMカードが刺さっていないとAndroidマーケットのダウンロード認証が働かないなんてトラブルもあるようですが、iPadの対抗馬として支持を集めているところです。

 そのAndroidの新バージョンが、タブレット専用OSになるとリークされた模様。

来年リリースのAndroid 3.1は「Honeycomb」に決定! 初のタブレット専用OSだよ... GIZMODO

HoneycombなるAndroid 3.1は、興味深いことにスマートフォンに搭載される予定はなく、高機能のタブレット専用OSとなるようで、サムスン電子も来年リリースされる新モデルに採用が決定していますよ。

 なるほど、今後は携帯電話の派生という形ではなくて、タブレットに特化されたOSとして、より最適な操作環境を提供できると言うわけですね。

 ・・・ところで、タブレットと言えば、忘れてはならないのがChromeの存在。オープンソースとの違いはあるとは言え、どちらもGoogleプロダクトには違いないわけですけれど、今回の件でChromeの領分をAndroidが侵し始めた形になってしまっています。

 思えば、Chromeブラウザにしても、Googleが大部分の資金援助を行っているFirefoxがある訳で、部門ごとに勝手にやっているというのが本当のところだとは思いますけれど、Google全体としてChromeとAndroidという二つのブランドを、どう棲み分けさせていくかというのは、今後の一つのテーマとなりそうですね。


新iPodファミリー発表・・・次はshuffleが消える?

2010-09-02 23:59:59 | Digital Devices

 9月2日の日本時間深夜2時過ぎ、iPodファミリーの刷新と恒例の即日発売開始が発表されました。

 touchは予想通り、電話を省いたiPhone 4そのままにかなり近いモデルに・・・具体的には、iPhone 4と同じRetinaディスプレイ(960×640ピクセル)を搭載、前面と背面にカメラが付いてFace Timeに対応、CPUもA4を搭載と、より理想的なWi-Fi専用マルチメディア端末となったという印象。なんというか、iPodと単純に呼ぶのがはばかられるくらいです。

 そのように、大きくバージョンアップしたtouchと同じく、Classic以外の二機種も大きく変化しました。shuffleはモールス信号のような特殊な操作方法を採用した第3世代から、第2世代のクリップスタイル+ボタンに先祖返り。・・・やっぱりあれ、ダメだったんだなあ。そしてnanoは・・・

念願のカメラ付き! 写真で見るiPod touchの新機能 ASII.jp

 第6世代iPod nanoは、旧製品の見る影がないほどフルモデルチェンジされた(Apple Storeで見る)。今まで本体は縦長で、上に液晶ディスプレー、下にクリックホイールを備えていたが、今回から液晶がタッチパネルに変更されて、そのままホイール部分がなくなった。

 そう、タッチパネルを搭載した代わりにホイールがなくなり、ディスプレイと本体の形は正方形に。カメラは廃止され、同時に動画にも対応しなくなりました。そして、shuffleと同じように背面にクリップを装備し、サイズも一回り大きいくらいとだいぶん接近しています。

 動画とカメラの廃止はtouchへのカメラ搭載を意識したものだと思いますけれど、サイズ的にshuffleと競合してくる所と合わせて、よりローエンドに近づいた印象を受けます。お値段的にはshuffleが4,800円でnanoが13,800円からとより差が大きくなったものの、製品のカテゴリー的にはむしろ似てきた感じがしないでもありません。

 すると、こんな仮説もアリなんじゃないでしょうか。

 今後、classicに加えてshuffleも廃し、nanoとtouchの二機種展開という戦略にシフトする。アップルはiPadの取り扱い店舗を制限するなど、高価格帯というブランドイメージの保持に積極的に乗り出していますから、価格的にも正にローエンドであるshuffleを切り捨てても別におかしくはないはずです。その前提として、サイズ的にshuffleとnanoを競合させる形でリリースし、より高機能なnanoへの誘導を計っているのでは?

 その真偽は次の刷新まで分かりません。ただ、わざわざディスプレイを小さくしたこと、ムービーが見られなくなったことは、果たしてタッチスクリーンの導入で補えるのかは疑問です。いや、前世代よりはスタイリッシュに見えますけどね・・・


Amazonで著者の自己紹介

2010-09-01 22:55:52 | Life

 ふらりと本屋に立ち寄ると、ベストセラーや新刊が平積みされていますし、また、本棚を埋め尽くす既刊本に目を奪われます。これらの本の内容や売り上げについては話題に上ることもありますけれど、その筆者については芸能人でもない限り、それほど人となりを知られていることはありません。本の一冊一冊には、すべて筆者というバックボーンがあるというのに、です。

 本を読むことで、内容から筆者を想像することは出来ますけれど、カバーの折り返しに付いている略歴からは、そんなに多くを読み取ることは出来ません。

 ですから、Amazonのこのサービスは結構貴重なんじゃないかと思うんです。

Amazon.co.jpに著者や出版社が情報発信できる「著者ページ」 ITmedia

 Amazon.co.jpは9月1日、著者ごとの作品一覧や略歴などの情報をまとめて見られる「著者ページ」をスタートした。書籍の著者や出版社が自ら情報を更新。森見登美彦さんや伊坂幸太郎さんなどが利用しており、著者ページストアで一覧を見られる。

 普段は著者名と作品でしか接点のない、著者の「生の姿」が見えるので、実際の本の選び方についてもとても参考になると思います。今はまだ、非常に限られた人しか情報が載っていませんが、コミックの作家や技術書の著者にも広がれば、なかなか読み応えのあるコンテンツになるのではないでしょうか。

 ・・・その人の人となりが「あらかじめ分かる」というのも重要です。ベストセラーや話題の本を表紙買いして内容を鵜呑みにする前に、あらかじめ著者の情報を仕入れる事で、情報を取捨選択しやすくするのは非常に有意義だとも考えます。・・・残念ながら「本に書いてあることは大体あってる」とは、とても言えなくなってしまいましたからね・・・

 単純に、「この作者はどんな人なんだろう」という欲求にも答えてくれる、将来の発展が非常に楽しみなサ-ビスです。なにより、Wikipediaのように「伝聞」ではなく、著者の監修の元、もしくは著者本人が書いているところがすばらしい。そしてそのまま本が買えることもすばらしいです。このまま存続してくれるとうれしいですね。