Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

広がるフェムトセル auも提供へ

2010-09-28 20:11:46 | Technology

 例えば、部屋の模様替えをして、作業机や座椅子・・・要するに「居場所」の位置を動かしたとします。そんなとき、希に起こりうることが、「携帯電話の受信状況が悪くなる」こと。電波の届く、あるいは送信できる範囲は様々な外的要因によって変化しますので、「最近電波の入りが悪い」なんてこともあるかもしれません。

 そんなときに現状で一番手っ取り早いのが、ソフトバンクが提供しているフェムトセルサービス。フェムトとは一兆分の一を示す接頭辞(ミリは千分の一、キロは千倍を表す。それと同様なもの)ですが、実際には半径数十メートルが圏内になる、極小さな基地局のことを指します。その小型基地局を家にある有線ブロードバンドに繋ぐことで、家庭内+αの電波状況を一気に改善することが出来る様になるというものです。

 そのフェムトセルサービスを、今度はauが全国的に提供をはじめるみたいです。

KDDIの「auフェムトセル」、対象を首都圏から全国に拡大 ITpro

 KDDIは2010年9月28日、携帯電話用の小型基地局「auフェムトセル」の受け付け対象エリアを、10月1日から沖縄県を除く全国に拡大すると発表した。これまでは2010年7月から1都3県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)を対象にフェムトセルを提供していた。

 フェムトセルサービスを提供する事により、家庭にあるブロードバンド回線を「間借り」して自身の携帯電話ネットワークの死角を潰すことが出来ます。電波状況を改善したい家庭の協力及び電源の提供が受けられ、キャリアは施設の整備に伴う工事も必要なく、回線を増強する必要もありませんから非常に安上がりとなっています。双方にとってメリットがある施策と言えますね。

 ただ、フェムトセルサービスは、機器費は無料ですが、電源及び「家人以外の通話」に関しても契約しているブロードバンドで引き受けることになります。ですからフェムトセルサービスを申し込んだ場合、何らかの割引などの見返りを受けられると良いかもしれません。田舎では本来の目的にしか使えないかも知れませんが、都心部ならフェムトセルのネットワークを活用することで、本来のアンテナの出力を押さえられるなどのコスト低減策を創出できるかも知れませんから。

 新たな基地局建設よりもずっと安上がりかつ、素早く、ピンポイントでユーザーのニーズに答えられるのは大きなメリット。auの参入で、新たな認知とより積極的な活用が期待されます。



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