Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

究極の蔵書整理術→バラしてPDF化を実践する人たち

2010-07-20 20:41:52 | Life

 今はかなり整理しましたが、私の蔵書はまだ結構な数が残っています。また、雑誌も毎回捨てるのが忍びないのですが、スペースの関係上、処分しなくてはならないのが常です。そのような状況を打開するべく、そして、せっかく保管しておいても日々劣化していく蔵書を何とかしたいと思い、本の電子化を考えていたわけですが、未だに手を出してはいません。

 ちょっと考えると難しそうな本のPDF化ですが、慣れると簡単・・・そう言って、PDFを自前で作ってしまう人が増えているとか。

蔵書をバラしてPDFに 「自力で電子書籍」派、増える asahi.com

 蔵書は増え続け、部屋を占拠してしまうのは時間の問題だった。裁断機とスキャナーで7万円近くかかったが、「出張時に何冊分もの本を持ち歩けるし、パソコンで処理すれば全文を検索でき、知りたいことが書かれているページにすぐたどり着ける」とメリットを挙げる。

 と、一番それっぽいところを引用しましたが、本一冊なんて、電子データ化すればたいしたサイズではありません。また、裁断機やスキャナーの情報や、PDF化するためのノウハウがネット上に蓄積されてきたことで、かつて無いほどPDF化の敷居が下がったと言えます。また、作成したPDFを活用できる、iPadなどの電子ブックリーダーの登場も追い風になっているとか。

 電子化によって「収納場所を取らない」「検索性が大幅に向上する」「携帯に便利」「劣化を抑えられる」と言う大きなメリットが得られることを考えると、今後もこの流れが広がっていくかもしれません。特に日本の場合、電子書籍が提供されず「紙の本のみ」という状況が非常に多いですので、個人でのPDF化が主流になってしまう可能性すらあるのが恐ろしいところ。
 裁断機の供給元である事務機屋も、個人向けに廉価なモデルを出してくれると参入しやすいのですけどね。・・・こういう記事をネタにすると、自分でもやりたくなっちゃいますね。うーむ。

 ただ、紙の本ならではの「味」や、矛盾するかも知れませんけれど「手軽さ」という点を大事にしたいという場合もあると思うのです。ですから、電子書籍全盛の時代になっても、紙の本が無くなってしまう未来はつまんないなー、と思った次第です。


Androidが中国を席巻する日

2010-07-19 21:44:23 | Thinkings

 さて、日本においてはソフトバンク独占となっているiPhoneですが、それを追いかける他キャリアもスマートフォンに乗り遅れると言うわけには参りません。・・・うう、ほんの二年前まではこんな事なんて考えられなかったですよね。時間はかかったけれど、iPhoneその他のスマートフォンの評価が高まってきたのは素直に喜びましょう。
 閑話休題。その他キャリアがこぞって採用しているのがGoogleのAndroid。・・・正確に言うと、Googleが中心となって開発したオープンソースプラットフォームなんですが・・・秋に出てくるWindows Phone 7がどの程度の影響力を持つのかは未知数ですけれど、今のところiPhoneに対抗すべく頑張っている状態です。

 その状況は他国でも同様ですが・・・中国ではちょっと事情が変わっているようです。

Androidが中国で大躍進する理由―影響は世界に及ぶ TechCrunch

Androidは世界最大のモバイル市場である中国で支配的な地位を固めつつあるようだ。ハードウェアの劇的な価格低下と膨大な国内ユーザーに支えられたアプリ市場の拡大はAndroidを急速に携帯電話のトップに押上げつつある。このことは最終的には世界のモバイル・インターネットの構造にも大きな影響を与えずにはおかないだろう。

 要は、オープンソース、つまりOSにパテント料を払う必要が無く、しかもiPhone同様優れたUIを提供できるAndroidは、ハードウェアの価格低下が著しい中国において積極的に採用されているということです。

 最も、他国のAndoroidとはちょっと装いが異なるとも。
 Googleのサービスが使えない場合には大きく魅力の半減するAndroidですが、中国政府とGoogleは周知の通り険悪です。そこで、中国ではGoogleのサービスを中国独自の(政府の息のかかった)ウェブサービスに置き換える事で、Androidの各種サービスを提供しています。つまり、中国のAndroidスマートフォンは、「Google抜き」。アプリストアも独自で提供するらしいですけど・・・さすがはオープンソース。他のオープンソースプロジェクトと違って、他国のスマートフォンにフィードバックされることは無いと思いますけど。

 とは言え、これはあくまで「正規版」の話。中国国内で安価に作られる、いわゆる海賊版携帯のばあいは、そのまま普通のAndroidを搭載してくることもあるでしょう。中国政府がその「中国版Android」をオープンソースの理念に乗っ取って公開したら状況はがらりと変わると思いますけどね。

 なんにせよ、端末の価格が恐ろしく下げられる事が予想される中国市場において、価格競争力という点では他を圧倒するAndroid端末。今でもiPadみたいなAndroidタブレットが山ほど発売されていますので、まず間違いなく中国市場を席巻するでしょう。
 そして、次世代DVD規格(EVDで検索)の時とは違い、ハードウェアは一緒でOSだけ変えれば中国でも通用するとなれば、各端末メーカーも中国向けのプレミアム端末で市場に参入するかも知れません。そうなったときに、端末の同一化によってコストダウンを図るという「大人の事情」によって、他国でもAndroid端末を積極的に売り出していくという事になりかねません。つまり、中国市場に引きずられる形で、世界的にAndroidが支配的なシェアを握る可能性があると言うことになります。

 iPhoneユーザーとしては、あと二年くらいは今のような状況が続けばいいと思いますけれど、そこから先は正直よくわかりません。Windows Phone 7を売る上で、マイクロソフトが中国政府とどんな取引をするのかも分かりませんし・・・いっそのこと、覇権が定まるまで、スマートフォンに手を出さないというのは、なかなかいい手なのかも知れませんね。


インスタントOS用のセキュリティソフトって何するの?

2010-07-18 23:59:59 | PC

 PCで使うソフトウェアのコストは、正直な所どんどん下がっています。Googleを初めとする広告型無料ウェブサービスが台頭している事が最も大きな原因ですが、それに引きずられるかのように、パッケージソフトウェアの値段も下がり気味です。大きなところでは、私も先日購入したマイクロソフトのOfficeもそうですし、ATOKも月刊・年間ライセンスを用意し、支払金額を抑える方向に動いています。また、廉価パッケージソフトも増殖していますが・・・そもそも、ウェブサービスのおかげで、必要なソフトがそもそも減っているのですよね・・・

 さて、そのような状況下において、むしろ以前より必要とされるようになったのがセキュリティソフトです。今では入っていないPCの方が異端・・・というか、Windowsにおいてはもはや必須とも言えるものです。デフレの波には逆らえずに値段を下げてはいるものの、まだまだ無料ソフトウェアの勢いが弱い、珍しいカテゴリーを形成しています。

 そのセキュリティソフトにインスタントOS対応の物が出たとか。インスタントOSと言えば、Windowsやubuntuと言ったメインOSの代わりに立ち上げて軽作業が行える、起動が速いSlashtopやgOSのようなコンパクトなOSのこと。そもそも機能が恐ろしく限定される上に、ソフトウェアのインストールすら想定されていないことが多いインスタントOSに、いったいどんなセキュリティ対策が必要なのか?と思ったのですが、どうやらこういうことらしいです。

トレンドマイクロ、インスタントOS対応のセキュリティソフトを提供 Security Next

 インスタントOS上のウェブアクセスを監視して危険サイトへのアクセスをブロックするほか、URLフィルタリング、ハードディスク内のウイルスチェック、リムーバブルメディア内のファイル検索などが可能。

 大まかに分けて機能は二つ。フィッシング対策やペアレンタルコントロールなどの「アクセス制御」と、メインOSの「ウイルス検索」です。
 アクセス制御はOSを感染から守ると言うよりも、むしろユーザーをソーシャルエンジニアリング的な罠から遠ざける機能と言えます。なるほど、それならばOSを問わずに必要でしょう。知らず知らずのうちにYahooそっくりのサイトでユーザーIDを打ち込んでいないとも限らないわけですからね。

 それよりも、むしろ大いに納得したのがメインOSのウイルス検索のほう。元々メインOSとセットで提供されるインスタントOSですので、メインOSを起動しない状態でウイルスチェックが出来るのは大きなメリット。メインOSを動かす必要は無いから、ウイルス自体も動きません。よって、感染をこれ以上広げることはないですし、また、メインOSのデータも保護出来ます。

 メインOSの応急措置的な意味でも、インスタントOSの搭載例や役割が増えるかも知れませんね。最近は、ネット上の脅威がソーシャルエンジニアリング的手法に動いているように思いますし、そういう意味では、インスタントOS用のセキュリティソフトというのは先進的で将来性のあるものだと言えるかも知れませんが・・・いかんせん、インスタントOSにはあんまりお目にかかれないんですよね・・・そもそも、そのセキュリティソフトはプリインストールのみでの提供になりそうですし、この流れがどう市場に受け入れられるか、インスタントOSの動向も含めて見守る必要がありそうですね。


iPhone 4問題、ついにアップルが折れる

2010-07-17 23:59:59 | Thinkings

 最初に断っておきますが、私は先日、iOS 4へのアップデートに伴うiPhone 3Gのレスポンスの悪さに耐えきれず、iPhone 4を予約しました。今回の件について、手に入る前に一定の結論が得られたことをうれしく思っています。

 しかしながら、今回の騒動について、それでもなおアップルを擁護する気にはなれません。バンパー無償提供の発表の際に、こんな声明が一緒についてきたからです。

iPhoneアンテナ問題で盛り上がった一日–最後はApple教信者たちの不条理を指摘してみたけど… TechCrunch

あのイベントには、重要なメッセージが2つあった。最初のメッセージは、iPhone 4のアンテナ問題というものは存在しない。すべての電話機が抱える問題であり*、iPhoneは優れた電話機である。第二のメッセージは、何も問題はないけれどもAppleは全員に無料のバンパーを与える。それにより、存在しない問題がなくなる。〔*: さっそくRIM(Blackberry)が、”うちのアンテナ技術は元々優秀だから、ここで勝手にAppleに道連れにされるいわれはない”と公式に反論声明している。〕

 本来、アンテナ強度が、持ち方一つで通話不能になるくらいまで低下する事を踏まえて、例え他の携帯電話が同様の(軽度な)問題を抱えているとしても、その問題が存在しないとは言いません。また、何も問題が無かったら、やっぱりバンパーは配布しないでしょう。

 少なくとも、ユーザーからのたくさんのリポートだけでなく、複数のメディアからの指摘もあった以上、アップルはこの件についてリコールを決行すべきだったと思っています。これによって、少なくともコンシューマー・レポートとは大きな溝が出来てしまったのではないでしょうか。暗に無能と言ってしまったわけですからね・・・

 今後、このバンパーの配布によって、当面の問題は鎮火することでしょうが・・・これでもなお、くすぶり続ける可能性も無い訳ではない、アップルの体制そのものにまで食い込むような、かなり根が深い問題だと思いますよ。


まるで鉛筆?指先で操作するマウス

2010-07-16 23:59:59 | Digital Devices

 私はタッチパッドというヤツがどうにも苦手です。その省スペース性と、ノートPCにおけるマウスの代替としての性能は確かに優れていると思うのですが、いかんせん、私はマウスに慣れすぎてしまっています。そこで、例えノートPCを使うときであっても、私は出来るだけマウスを使うようにしているのですが、スペースの関係上、もしくは輸送上の問題で、どうしてもタッチパッドを使わなければならない場面というのは出てくるものです。

 そんなときでも「どうしてもマウスを使いたい」場合の救済措置として、これまで超小型マウスがいくつか出てきましたが、今回の製品はそのフラグシップとでも呼べる物です。

動画:Swiftpointの指先モバイルマウス 予約受付開始、8月出荷 engadget

 Swiftpoint Mouse は従来のモバイルマウスを使う場所がなくても、ノートPCのタッチパッド脇のパームレストで使えるという超小型マウス。デスク上など場所があるときは従来のマウス同様に使うことができ、ノートを膝に載せたり列車・飛行機などで使える平面がないときはパームレスト上で使えるのが売りです。創業者 兼 CEO 兼 考案者のGrant Odgers氏いわく、ペンを持つときと同じ自然な指先のグリップで細かな操作ができ、タッチパッドの30%から40% 作業効率が向上するとのこと。センサーの解像度は1000dpi。

 特徴としては、

1.鉛筆のように持って使う
2.ワイヤレス
3.指を添えたときだけ動作

あたりが挙げられるでしょうか。私は手が比較的大きいので、大きめのエルゴノミクスマウスを使っていますが、かぶせるのではなく「つまむ」このマウスなら持ちやすそうではあります。その持ち方故に、パームレストで使えるほど省スペースというのは確かに大きな魅力。「場所がない」場合だけでなく、「場所を広く使いたい」場合にでもリプレイスを検討する価値があるかも知れません。
 もっとも、お値段は8000円を超えますのでちょっと高め。試しに買ってみるという場合には壁になる金額です。

 たぶん、トラックボールの方が省スペースには向くかと思いますし、持ち運びが出来るタイプだと、空中でも使えるので本当の意味で場所を選ばないと思います。とは言え、トラックボールもタッチパッドと同様慣れが必要ですし、「マウスを省スペースで使う」という趣旨からは外れてしまいますけどね。でも、たまには思い出してあげてください・・・


白米からパンの衝撃 ホームベーカリー「GOPAN」

2010-07-15 23:59:59 | Technology

 私は普段、三度の食事にパンを食べることはほとんどありません。せいぜい外食をするときくらいで、ご飯と言えば白飯という生活をずっと続けてきました。今後もそれが続くと思います。たぶん。

 そんな生活を続けていましたから、パンというのは一種のごちそうです。・・・えっと、いや、違うな。おやつです。そう、たまにしか食べないデザートみたいな感覚なんです。ですから、パン屋なんてそうそう立ち寄りませんし、コンビニのパンコーナーでも、おやつとして蒸しパンとかサンドイッチを買ったりする程度。食パンなんて本当に買いません。

 そんな私でも、ホームベーカリーには興味があったりします。何故って、粉の状態の材料入れたら勝手にパンが焼き上がるんですよ?すごくないですか?焼きたてのふわっふわのパンが、自宅で、しかも機械任せで焼けるなんてすごいです。
 ですから、三洋のこれはもっと衝撃でした。

おうちのお米がパンになる! 三洋、新ホームベーカリー「GOPAN」発表 マイコミジャーナル

使用方法は、従来のホームベーカリーとほぼ同様。洗米したお米220gと水、塩、砂糖、ショートニング、グルテン、ドライイーストをセットしてスタートボタンを押すと約4時間後には「米パン」1斤が焼きあがる。なお、焼き色は濃/中/淡の3種類から選択可能で、タイマー予約は最大13時間となっている。

 さすがに米粉だけでは粘りが足りないのかグルテンがいるようですが、米粉ではなく普通のお米で良いというのは衝撃です。つまり、パンを焼くためにわざわざ小麦粉や米粉をストックしておかなくても、ご飯を炊くために用意した米をそのまま流用すればいいわけですから。いつもはご飯、たまにはパンという使い方が手軽に出来ることから、やはり使う材料が同じというのは、日本を初めとする米を主食としている地域では大きなメリットでしょうね。

 それでも、パンを食べない我が家では買ってもホコリをかぶるだけ。ただし、おもちゃとしては非常に気になる存在です。米粒を並べたロゴも素敵ですしね。日常的にパンを食べている人なら、低カロリーな米粉パンを家で手軽に作れるというのは、かなり面白そうではないですか?

 このような製品で重要なのは、「一発屋」にならない事。いくら先進的な機能を持っていても、次の製品が出なければ忘れ去られるもの。三洋には、是非、次回作やバリエーションモデルの販売にこぎ着けていただきたいものです。


挑発には乗らない iPhone、SIMロック解除せず

2010-07-14 22:06:45 | Digital Devices

 まあ、普通に考えればそうなのですが、ソフトバンクがiPhoneのSIMロックを解除しないと明言しました。

iPhoneのSIMロック「解除せず」 ソフトバンク asahi.com

 ソフトバンクモバイルの松本徹三副社長は14日、同社が国内で独占的に販売する米アップルの「iPhone(アイフォーン)」について、他社の通信回線で使えないよう制限する「SIM(シム)ロック」を「現時点で解除する考えはない」と明言した。一方で「ソフトバンク携帯を海外で使いたいという需要は認識している」と話し、別の数機種で解除を検討していることも明らかにした。

  この発表は、総務省のSIMロック解除を推進する姿勢を受けて、最初は渋っていたドコモが一転、「全機種解除」の方針を打ち出したことに端を発します。

 現在、日本の携帯電話の通信方式は、ドコモとソフトバンク、イー・モバイルがW-CDMAで、auがCDMA2000という通信方式を使っています。SIMロックを解除しても異なる通信方式では利用が出来ませんので、事実上、三大キャリアのドコモとソフトバンクの二者間で、端末を自由に行き来できるようになります。
 つまり、ドコモのSIMロック全機種解除はソフトバンクへの一方的なプレッシャーであり、それも各キャリアの独自性が薄れるスマートフォン、具体的にはiPhoneを狙い撃ちにしたキャンペーンであると言えます。Android携帯は各社からすでに発表されていますからね。

 それに対して、今回iPhoneのSIMロック解除を否定することで、改めて「挑発には乗らない」「iPhoneはドコモと戦う武器」という立場を鮮明にしたと言えます。一応、総務省へのフォローとして、SIMロック解除を数機種で行うとしていますが、キャリア独自の機能てんこ盛りである以上、効果はやはり限定的になる模様。

 今後、iPhoneがSIMロックフリーになる事はまず無いとは思いますけれど、SIMロックフリー版も発売された場合、海外での事例と同様かなり高くなりそうです。そこまでしてドコモで使いたいか?と考えると微妙なような気がしますけど。
 とにかく、ソフトバンクが明言した以上、iPhoneがSIMロックフリーになることは無いでしょう。すると、ますますSIMロックフリーの意義が問われるような利用状況になりそうですね。それとも、AndroidやWindows Phone 7で使われるようになるのでしょうか?・・・それらの端末がすっごく安く提供されるようになったなら(それこそ2万円とか)、あるいはスマートフォンの世界が変わるかもしれませんね。


進まない移行 Windows XPのダウングレード権は2020年まで延長

2010-07-13 22:40:09 | Thinkings

 私の家庭には、現在PCが4台。うち1台が7で1台がVista、そして2台がXPです。私の所有は7とVistaの2台で、XPに戻るつもりはさらさらありません。しかしながら、家ではこうでもオフィスはそうはいきません。未だにXP SP2が現役で動いています。
 本日、SP2についてはついにセキュリティアップデートのサポートも切れてしまったので、アドミニにアップデートを依頼しないと・・・いや、こんな状態になるまで放っておかないで、アドミニはせめてSP3に全クライアントをアップデートしないといけないんじゃないか?とか、契約先のクラウドサービス管理もとからのサポート通告を見て思った次第です。

 今、私がオフィスで使っているPCは2年前に買った物。かたくなにXP+IE6を使い続けている現状は、我がオフィスながらいかんともしがたいですが・・・いい加減IE6を止めよう、ってアドミニに掛け合ってみたら、先日鳴り物入りで刷新したグループウェアがIE6のみ対応とか。だまされてないですか?

 正にXP+IE6の亡霊に取り憑かれている「まっただ中」のオフィスなんですけど、そういう状況にあるのは何もうちだけではない・・・どころか、むしろ主流派なんですって。ですから、マイクロソフトとしてもダウングレード権を簡単にはなくせないって事なんでしょうか・・・

Windows XPはビジネス用PCでシェア74%、2020年までダウングレード可能に engadget

会社はいまだにWindows XPなんだよねという方、おめでとうございます、あなたは圧倒的な多数派の一員です。マイクロソフトのWindows担当VP Tammi Reller氏がWindows Partner Conferenceで説明したところによれば、ビジネス用PCではいまだにWindows XPが74%のシェアを占めるとのこと。間もなく店頭からなくなる OSとは思えぬ人気ぶりです。おまけに各社の現行PCは平均で4.4歳。ざっくり言えば、2006年頭、Vista発売前のPCが今も主流というイメージになります。

-中略-

振り返れば、Windows XPの発売は2001年。このぶんだとXP発売後に生まれた子供が就職先でXPを使うという現象が起きてしまいそうです。

 最後の一文は、なかなか笑えない未来ですが・・・なんでこんなにも移行が進まないか、と言えば、企業の自社システムならいざ知らず、うちのオフィスに導入されているような、XP+IE6のみに対応しているパッケージ(もしくはカスタマイズ)ソフトの存在が大きいと思うのですね。そして、マイクロソフトも早々とサポートを打ち切ってしまえば淘汰が進むでしょうに、ずるずるとXPを購入する手段を提供し続けるからややこしいことになっているんです・・・いっそのこと、ダウングレード権を取りやめて、XP Professionalの販売を復活。ただし、価格を元の倍額にする改訂を行ってみてはどうでしょうか?どうしても必要なら買うし、そうでなければ7に移行するでしょう。

 もちろん、企業側にも問題があると思いますけど・・・いつまでもIE6に固執し続ける開発元とはすっぱりと縁を切って、新しいパートナーを探してみては?「新規開発する技術力がない・体力がない」と喧伝しているに等しいですから、長期的に見て今後つきあっていくメリットも少なそうですし、いつまで経ってもXPを使い続ける事になるんじゃないですかねえ。


キヤノン、新たなフォトブックサービスをスタート

2010-07-12 21:49:04 | Thinkings

 デジタルカメラはシーズンごとにラインナップを刷新し、撮影できる写真は高精細で、さらに手軽に美しい画がとれるよう、ハードウェア、ソフトウェア両面で日々進化しています。
 しかしながら、写真はより美しくなったとして、その写真の使い道はそう様変わりする者ではありません。

 例えば、PCにため込んでフォトビュアーで見る、写真屋で印刷してアルバムに挟む、ブログに載せる、フォトフレームに飾る・・・あるいは、Flickrのようなオンラインフォトストレージで公開するという使い方もあるかも知れません。
 そのようなサービスの中で、ちょっと異質なのがフォトブックです。なんと言っても、「本」というリアルな物が手元に残るわけですから。写真の扱いにしても主役ではなく、あくまで「素材」。ブログのように単発でも無く、アルバムのように入れ替える事が出来る訳でもない。写真を扱うサービスとしては、他とは様々な意味で毛色が違うのです。

 そのフォトブックサービスをこれまでも展開してきたキヤノンが、新たにB6サイズのフォトブックサービスをスタートさせました。

キヤノン、B6サイズのフォトブックサービス「PHOTOPRESSO」をスタート マイコミジャーナル

PHOTOPRESSOは、20~30代をメインターゲットとし、Webサイト上で、オリジナルのフォトブックの制作、公開、ならびに印刷、配送までを提供するもの。従来より、カードタイプやフォトマガジンタイプなどのフォトブックサービスを展開している同社だが、PHOTOPRESSOでは「持ち運びができるサイズを採用し、ソフトカバータイプで書籍っぽさを出している」(同社)。

 B6と言えば青年誌のコミックと同じ大きさで、これまでのA4・B5・A5で展開してきた物よりも一回り小型で、持ち運びに配慮した物になっています。また、一般書籍のようにソフトカバーに加え、帯をも採用する事で、より書店で手にする書籍にイメージを近づけてあるようです。
 やはり本というものは、何となく特別な物です。特に綺麗に製本されているものは、個人で作ることが中々難しいです。ですので、自分の撮った写真や文章が本になる事で、よりプレミアム感を感じることが出来るでしょうね。

 価格もサイズが小さくなったことで、従来の半分ほどになっている用です。「自分だけの本を作る」という需要は意外に多いと思いますが、それを手軽にかなえられる受け皿として良さそうです。

 キヤノンと言えば、言わずと知れたカメラメーカーです。コンパクトデジカメのIXYやPower Shot、一眼レフのEOSシリーズなど、日々新たな製品を市場に供給し続けています。
 このサービスは、撮った写真のその後を提供するサービスです。すでに、「写真を撮る」事そのものについて、需要は飽和しており、フォトフレームなど、撮った後の製品が新たな市場を築きつつあります。キヤノンに限らず、カメラメーカー各社は、撮った後の市場について様々なサービスを提供していく事で、自社のカメラそのものの魅力と新たな需要を引き出せるのではないでしょうか。

 少なくとも、携帯電話で撮るのと、カメラで撮るのを明確に分けるサービスを、今後は考えて行かなくてはいけないんじゃないでしょうか?


オンラインで故人を偲ぶ

2010-07-11 23:59:59 | Thinkings

 非常に縁起の悪い話ですが、あくまで話の枕なので、その点はご留意願います。例えば、家族の誰かが亡くなったとする。その人がごく一般人で合った場合、新聞のお悔やみの欄に名前が載り、厳かに通夜と葬式を行った後、墓石に名前を刻む。リアルな世界ではそこまで。オンラインの世界はもっとあっさりしていて、例えばSNSにアカウントを持っていたり、Twitterで日々つぶやいていたり、あるいはHPやブログを持っていることもあるでしょうが、ある日を境に更新がぱったり途絶えて終わり。通常、そのアカウントを利用できるのは本人だけなんですから。

 そう、案外素っ気ないんです。結局最後までパブリックスペースに残るのは墓石のみなんてことは、むしろ普通です。・・・今は、お墓も結構お高いですしね。

 そこで、比較的スペースの用意しやすいオンライン上で、遺族が故人のために出来ることは何か?と言う問いに対し、「メモリアルサイト」という答えを用意してきたのが1000Memoriesです。

家族が死んだらオンラインでやることは何?–1000Memoriesにその優れた例を見る TechCrunch

今のわれわれの文化がまだ作り出していないのは、故人をオンラインで記念するやり方だ。人生のある時点以降は、身の回りで亡くなる人が増えてくる。 Googleなどの検索エンジンは、故人を検索するオプションを今後必ず加えるだろう。インターネット上に、生きている人よりも亡くなった人が圧倒的に多くなるのも、時間の問題だ。

-中略-

今日(米国時間7/9)立ち上がる1000Memoriesは、 Y Combinatorが投資している新しいサービスだが、故人の尊厳をオンラインで表現しようとする。

 乱暴な言い方をすると、オンライン上の墓標です。私はそれ以上にうまい言い方を知りません。故人の写真、生前のヒストリー、ゲストブック・・・故人を偲ぶために、そして故人の人となりを後に残すためのささやかなサービスです。なるほど、これはすばらしいかも知れません。記憶は日々薄れていくものですからね。

 そして、故人がこれを望んでいるかどうか、と言う事に関しては全く筋違いの話でしょう。なぜなら、墓にせよ葬式にせよ、そしてこのサービスにしても、故人のためではなく、遺された者の為にある訳ですからね。

 そうは言っても・・・私は、そのようなサイトが残ってくれたら、何となくうれしいと思いますね。なんなら、生前から自分で作っておいて、遺書に公開用のパスワードを残しておくなんて使い方をする人も少なからずいるのでは無いでしょうか。やっぱり、自分が生きてきた痕跡がなんにも無くなってしまうと言うのは悲しいですからね・・・

 ただ、残っていると困る痕跡もあるんですよねー。私が突然死んだとき、私の遺族は何も言わずにPCをぶっ壊し、バックアップメディアを一枚残らずへし折ってくれるでしょうか?・・・うーん、どう考えてもまだまだ死ねないですね!