検索エンジンとして、一番最初に頭に思い浮かぶのはGoogleでしょう。いや、日本だとYahoo!の方が先に浮かぶかも知れませんね。現に、今でもYahoo!をポータルとして使っている人が圧倒的に多いみたいですし。そのほかにもbingであるとかgooであるとか、知名度が全く上がらなかったcuilや、すでに撤退したinfoseekなんてのも・・・検索エンジンの種類というのは探せば案外あるものです。
PCの検索分野においては、先に挙げたYahoo!、bingが、先行するGoogleをなんとかとらえようと世界的にしのぎを削っている最中という、3社と少ないながらもかなりホットな市場となっています。まだまだGoogleは圧倒的といっても、IEとFirefox、Chromeのように、ブラウザの世界で起きたことが検索分野でも起きないとは限りませんからね・・・
とは言え、こっち側はちょっと・・・さすがに「もうムリ」なんじゃないでしょうか。
Googleのモバイル検索の市場シェアは驚異の98.29% TechCrunch
非常に利益が上がり、非常に急速に成長中の市場で、かくも完全な独占が達成されているとは驚きだ。
現在Googleは モバイル検索市場で98.29%のシェアを持っているという。2位のYahooの市場シェアはわずか0.8%だ。MicrosoftのBingに至ってはさらにその半分に過ぎない。StatCounterの最新の調査データをPingdomが報じたところによればそういうことになる。
ここでもやはり、GoogleとYahoo!とbingの争いになっているのですが・・・98.29%という数字の前では、他2社はすでに誤差に近いでしょう。ここまで圧倒的だと、もう挽回はムリかも・・・と思ってしまいますが。
考えてみれば、日本の携帯電話のウェブ検索でもソフトバンクを除いた二社はGoogleモバイルがポータルに埋め込まれていますし、ソフトバンクの柱であるiPhoneのディフォルト検索エンジンもGoogleです。一応、iPhoneでは検索エンジンを変更することが出来ますが、普通はディフォルトから変更しようとは思わないでしょう。
ソフトバンクのスマートフォンじゃない携帯のディフォルト検索エンジンはYahoo!なので、日本で統計を取るならば、もう少し結果は変わっていると思いますけれど・・・
なんにせよ、このままだと検索エンジンの選択肢が無くなってしまう恐れが現実になってしまいそうです。いくらマイクロソフトが体力があるとは言え、収益の出ないサービスをいつまでも放っておくほどのんきではないでしょうから。
今後、Windows Phone 7が大きなシェアを獲得するとか、ソフトバンクの地の利を生かしてiPhoneの検索エンジンをYahoo!に変更するとか、はたまた噂通りiPhoneのディフォルト検索エンジンをbingにするとかしないことには状況は打破できないのではないでしょうか?
案外、慣れてしまえば検索エンジンの違いなんて(最近は)そんなに気にならないと思いますからね。