坊っちゃん入るべからず・・・南四丁目発by Ken's Channel

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「北海道山日和」

NAHAマラソン物語~in 沖縄(マラソン後編)

2009-12-16 14:27:22 | マラソン大会

スタートしてからは思っていたよりスムーズに前に出ることができました。
9月のベルリンでもそうだったのですが、Dブロックと言ってもゼッケンが1514で、しかもブロックの最前列にいたせいか、スタート地点までのロスタイムが30秒ちょっとでした。
そして国際通りに入るまでの広い3車線道路が規制されていたため、スムーズにペースに乗れました。
しかし、後方スタートのメンバーたちはスタート地点まで30分近くかかったとか。
ぶっつけ本番のNAHAマラソン、頭にある情報は前半が上り、後半は下りでハーフが平和祈念公園内ということぐらいです。
話に聞いていた、

「国際通りは混雑していて抜いていくなんてとんでもないよ」

は、全く関係なし。(あっ!けっして自慢ではないですよ。ラッキーということ。)
快調に走ることができました。
ここからは5km毎に振りかえってみたいと思います。

 スタート~5km  ラップ 21'26 (4'17/km)

ゆるいアップダウンを繰り返しますがスタートの興奮を抑えつつ、町並みを楽しみながらキョロキョロ。体はそんなに軽い感じではなく、逆に走り込んでいないことを証明するかのような重さだったのですが、それでも結果突っ込みすぎです。やはりスタート5kmはペースが安定するまで1㎞毎のラップ確認が必要です。
しかし、沿道の声援がすごいです。特に私設エイドが多いことにはびっくり。

 5km~10km    20'29(4'06/km)

もう、完全に雰囲気に舞い上がってますね。
体が温まってきて、脚も軽くなって、自分では抑えて走っているつもりでも沿道の声援に乗せられてしまいます。
コースは相変わらずアップダウンを繰りかえしますが、それがかえって良い感じでリズムを作っていける感じです。
前方は目立った集団もなく、縦長の展開となってしまって、既に一人旅の様相です。

 10km~15km   21'56(4'23/km)

ここから段々のぼりが多くなります。ようは21km手前まで標高を上げていきます。
自分でもこんなに長い上りは経験がないので、意識的にペースダウンをします。
と言っても上りでスピードがだせないだけですけどね。
沿道の声援は途切れることなく続いています。
黒砂糖、氷砂糖、塩、みかん、パイナップル、アイスキャンディ、・・・・
今思えば、この辺で食べておけばよかったです。

 15km~20km   22'31(4'30/km)

疲れは感じませんが、脚が少し重く感じてきました。
15km過ぎの小ピークを過ぎてから、約1㎞ちょっとの下りのあとはひたすらコースの最高地点まで上りです。ちょうどこの区間で、一瞬ですが日も差してきて、気温があがったせいもあるでしょう。汗がどっと出てきました。

 20km~25km   21'24(4'17/km)

最高地点を通過して、平和記念公園内へ入ります。
「ここはゴール
と、勘違いするほどハーフ地点の声援はすごかったです。ここが競技時間制限の最初の関門だということもあるでしょう。
制限時間が書かれた大きな看板がありました。
ここからは一気に下ります。しかし、ここまで上りで使ってきた脚を休ませるために無理はしません。できません。
幸い遠景に青い海が見えています。気分転換しながら下ります。

 25km~30㎞   22'01(4'24/km)
 
まだまだゆるーやかに下ります。体力的にきつくはなり、脚も明らかに前半とは違いますが下りがそれを隠してくれたのでしょう。
去年までの私なら、ここで「まだ10㎞以上もある」という精神的な壁をつくっていたのですが、それはなかったです。
しかし、久々このあと久々に洗礼をうけることとなったのです。

 30km~35km   23'02(4'36/km)

やはりきちんと準備をしないとマラソンの神様は微笑んでくれませんね。
きちんと準備をしたって思い通りにいかないのがマラソンなのに。
洞爺マラソン、北海道マラソン、ベルリンマラソンでは20kmでパワージェルを補給し、
エネルギー補給に気をつけていたのですが、今回は何も持たずに走りました。途中でとればいいやくらいの気持ちで。
しかし、エネルギーが切れたと思った時には、時既に遅し。
35kmでいきなりスピードが落ちました。

 35km~40km   25'33(5'07/km)

↑のラップが見事に物語っています。
この5kmは沿道の施設エイドが出してくれているアイスを手当たり次第食べ、スポーツドリンクを飲みましたが、回復感を一瞬感じるだけでどうにもなりませんでした。
特に36kmから3km続く上りは、脚が攣りそうになるわ、空腹感はあるわでどうにもなりませんでした。

 40km~ゴール   11'26(5'13/km)

挙句の果てがこの最後の約2km。
40km地点で後ろから、「おいっ」の声。マー君2号です。
彼は秋にハーフとフルをしっかり走り、スタート時点ではトイレに行きたいなどと言ってペースを落としていましたが、その後しっかりペースを守り、堅実に追い上げてきていたのです。
抜かれた直後は最後の力を振り絞って後につきましたが、300mもつけずに白旗です。

競技場がある公園に入ってからもペースを上げられず、後続からただただ抜かれるばかり。
スタート直後の5kmの間に抜いたバニーちゃんにもかわされる始末。彼女は早かったのです。

競技場にはいってゴールゲートが見えてもスパートできず、それでも精一杯見栄を張って手をあげてゴール。

ネットタイム 3時間9分13秒。

あれだけ後半落ちたレースだったにもかかわらず、ベルリンマラソンに次ぐセカンドベストという結果となりました。

たらればを言えばきりがないですが、もしもう少し走り込んで臨んでいれば、エネルギー切れをおこさないよう配慮していれば・・・・
と、終わってみれば反省だらけのレースでしたが、初めてのコースを、苦しさも含めて堪能できました。
走り終わって、みんなの感想を聞いているとファンランに徹してもよかったかと思うところもありましたが、行けるところまで行ってよかったです。

どうやらベルリンの記録もまぐれではなさそうで、もう少し伸び代がありそうです。


何よりもコース上途切れることなく続く沿道の声援とエイドの数々。
沖縄の皆さんのもてなしの精神を感じることができた大会でした。

もちろん打ち上げは、飲んで、歌って、踊ってのどんちゃん騒ぎ

翌日はジャンボタクシーでちゅら海水族館へ。
久々にびっしり遊んで帰ってきました。

太陽と海とジョガーの祭典 第25回NAHAマラソンは、30,081名のジョガーが参加したそうです。午後3時15分の制限時間までにゴールしたのは20,860名で、完走率は69.35%。

ぜひまた走りたい大会です。




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