踝

踝
と書いて「くるぶし」と読む。意味は、

足首の関節の内外両側にある突起した骨。内側は脛骨(けいこつ)の末端、外側は腓骨(ひこつ)の末端にあたる。くろぶし。つぶぶしとも言うらしい。

丁寧に意味まで調べてみたわけだが、痛いのだ。

先月から5月25日の洞爺湖マラソンに向けてそれなりに練習を開始したのはいいが、急に距離を増やしたせいか2週間くらい前から痛くなった。正確に書くと、右内側くるぶしの下側、アキレス寄りといったところ。騙し騙し走ってはいるが、一昨日の土曜日ついに騙せなくなった。
　春になってきた札幌は、ここのところ暖かい日と寒い日を繰り返している。土曜日は寒い一日だった。おまけに雪もちらついた。　そんな時に無理に走らなくても。といきたいところであるが、申し込んでしまった以上仕方がないし、目標をサブフォー（4時間切）にしている以上それなりの練習はしないといけない。といったところなのだ。
　じゃあそれなりとはどんなと言えば、4月の月間目標に200ｋｍ走ると決めた。ホノルルを走った時もひと月に200ｋｍなんて走らなかった。いろんな本で見たのと、実際自分で走ってみて、やはりこのくらい走って脚を作っておかないと自分では4時間は切れないと感じたのだ。
　そしてもうひとつ、北海道マラソン出場の為にフルマラソン4時間以内の記録が必要で、もちろん10ｋｍでもハーフの記録でもいいので出場は出来るのだが、どうやらフルマラソンの記録がゼッケンナンバーに影響があるらしいのだ。要するにフルの記録保持者の番号のほうがスタート位置で前にいける。もちろん実力があれば多少後ろからスタートしても全く問題ないのだが、如何せん昨年36ｋｍでリタイヤした私としてはスタートして実際のスタートラインを超える2分程度とそこから先ごったがえした人ごみを避けながら走る体力を考えると少しでも前からスタートしたいのである。

　大分話はそれたが、その土曜日はいつものように昼前後はＮＯ●Ａへ行き、お昼にとんかつを食べた。それから家に帰って走りに出かけたわけだが、そのとんかつもいけなかった。というより食べ過ぎたのと消化時間をおかなかった。
　コースはいつものサイクリングロード。厚別から北広島の片道10.5ｋｍ。前半は追い風もあって少し胃は重たかったが快調に飛ばす。最近ＬＳＤばかりだったので、ここら辺でペース走に挑戦した。5分/ｋｍ。ペース走には若干早かったが、このくらいで走って余裕がないとフルはきついと思った。途中、雪もちらついた。北広島の駅前まで行って折り返した途端、それまで追い風で感じなかった向かい風が襲ってきたのだ。おまけに往路の最後1.5ｋｍ程は下り坂。もちろん帰りは登り坂。おまけにここでとんかつが登場する。胸やけだ。
　向かい風、上り坂、とんかつ・・いや、胸やけ。情けないが3重苦だ。そして苦痛は重なると連鎖反応的に増えていく。それは騙し騙しに耐えてきたくるぶしにもきた。折り返して最初の上りは気力で走り、次の1ｋｍまでペースを守ったがその後は落ちていく一方だった。ただ、走るのだけは止めなかった。理由は歩いたら時間がかかるからである。寒い中それも一人で散歩はあまり楽しいものではない。ペースは5分45秒くらいまで落ちた。しかしそんななかでもこのペースで走れたことは練習の成果だろうか。
　やっとの思いで家についた。おまけに家から１ｋｍ手前から腹痛にみまわれ走れなかった。何もなかったから書けるが、家に着いてから便所に駆け込んだのは言うまでもない。散々な午後であった。

　日曜日は前日を恨みたくなるような穏やかな一日だった。痛いくるぶしを考えてＲＵＮは中止。妻の伴走の為に自転車にした。途中試しに１ｋｍ程走ったが、こういう無理がいけないのだと直ぐに止めた。
　今月の目標達成まで102ｋｍ。毎日走っても一日6ｋｍ。土日だけ走るとすると一回20ｋｍちょっと。

くるぶし次第だ。