ノートン・サイモン美術館は近代美術のみならず、ルネサンスやバロック期の作品もそろえているが、数は少ないものの見るべきものがある。ベッリーニやクラナッハ、グイド・レーニなど。そして下階にはアジア美術がたんとある。アメリカの金持ちの蒐集癖はすさまじい。第2次大戦期自国内で戦闘や爆撃、占領を経験したヨーロッパ諸国では戦後間もない頃美術作品の保護どころではなかったらしい。本土は無傷だったアメリカはヨーロッパの戦後の混乱に乗じて美術作品を買いあさり、アメリカへどんどん運んだという。その資金的裏付けが石油や自動車、ノートン・サイモンのような食品などで財を築いた富豪たちである。もちろん何度も言うように近代美術が主で、それ以前の作品はどうしても少ない。
ロサンゼルスはダウンタウンとウエストウッドのちょうど真ん中、“へそ”のあたりにあるのがカウンティ美術館。Countyとは行政区画の「郡」の意味。つまり郡立美術館で、富豪が私設美術館を建てるのがほとんどのアメリカでは珍しい公立の、しかも大規模美術館。土地柄西海岸、ロスでは中国、日本、韓国系アメリカ人も多く、それらの国とのつながりも多い。カウンティ美術館には日本館や高麗(文化)館もある。しかもそれぞれが独立した建物で、訪れたときは一つは改修中、新施設は建設中で美術館をすべてみられたわけではないが、かなりの規模だ。本館にあたる建物は20世紀美術の宝庫。ポロックやジャスパー・ジョ-ンズ、アンドリュー・ワイエスなどのアメリカ美術はもちろんのことマグリットやピカソ、ブラック、デュビュッフェなどのヨーロッパ絵画、ブランクーシ、アルプ、ボッチョーニなどの彫刻も充実していてもうご機嫌である。
ヨーロッパの美術館でもそうだが、ここでも会員特典(membership)というのがあるようで、メンバーだけの企画展、ルノワールと西洋美術みたいなものをしていたが、疲れていたし、印象主義ならもういいかと思い、membershipでなくても観覧できるかも聞かずに後にした。
ロサンゼルス現代美術館は、規模はそれほどでもないがここもアメリカ20世紀美術そのもの。如何せん現代美術は時代を下れば下るほど大きくなるようで、だだっ広いところでよく分からない作品が数点。分からないが面白いものもあり、現代美術ならではの好奇心をそそるあれこれ。そして、現代美術の一カテゴリーであるビデオ作品はなぜかなく、「現代」といっても80年代以降の作品はあまりないのかもしれない。
ちょうど企画展でヨゼフ・ボイスをしていたが、作品そのものよりもボイスの書簡や彼を紹介した紙誌などが展示され、ただでさえ英語読解に問題がある筆者にはつらく、ほとんど素通りしてしまった。ただボイスのあの固いフェルトの雰囲気は楽しめた。
ロサンゼルス現代美術館のすぐ近くにウォルト・ディズニー・コンサート・ホールがあるが設計はあのスペインはビルバオのグッゲンハイム美術館をつくったフランク・O・ゲーリー。シルバーの曲線が快晴に映え、楽しいひとときだった。(ウォルト・ディズニー・コンサート・ホール)
ロサンゼルスはダウンタウンとウエストウッドのちょうど真ん中、“へそ”のあたりにあるのがカウンティ美術館。Countyとは行政区画の「郡」の意味。つまり郡立美術館で、富豪が私設美術館を建てるのがほとんどのアメリカでは珍しい公立の、しかも大規模美術館。土地柄西海岸、ロスでは中国、日本、韓国系アメリカ人も多く、それらの国とのつながりも多い。カウンティ美術館には日本館や高麗(文化)館もある。しかもそれぞれが独立した建物で、訪れたときは一つは改修中、新施設は建設中で美術館をすべてみられたわけではないが、かなりの規模だ。本館にあたる建物は20世紀美術の宝庫。ポロックやジャスパー・ジョ-ンズ、アンドリュー・ワイエスなどのアメリカ美術はもちろんのことマグリットやピカソ、ブラック、デュビュッフェなどのヨーロッパ絵画、ブランクーシ、アルプ、ボッチョーニなどの彫刻も充実していてもうご機嫌である。
ヨーロッパの美術館でもそうだが、ここでも会員特典(membership)というのがあるようで、メンバーだけの企画展、ルノワールと西洋美術みたいなものをしていたが、疲れていたし、印象主義ならもういいかと思い、membershipでなくても観覧できるかも聞かずに後にした。
ロサンゼルス現代美術館は、規模はそれほどでもないがここもアメリカ20世紀美術そのもの。如何せん現代美術は時代を下れば下るほど大きくなるようで、だだっ広いところでよく分からない作品が数点。分からないが面白いものもあり、現代美術ならではの好奇心をそそるあれこれ。そして、現代美術の一カテゴリーであるビデオ作品はなぜかなく、「現代」といっても80年代以降の作品はあまりないのかもしれない。
ちょうど企画展でヨゼフ・ボイスをしていたが、作品そのものよりもボイスの書簡や彼を紹介した紙誌などが展示され、ただでさえ英語読解に問題がある筆者にはつらく、ほとんど素通りしてしまった。ただボイスのあの固いフェルトの雰囲気は楽しめた。
ロサンゼルス現代美術館のすぐ近くにウォルト・ディズニー・コンサート・ホールがあるが設計はあのスペインはビルバオのグッゲンハイム美術館をつくったフランク・O・ゲーリー。シルバーの曲線が快晴に映え、楽しいひとときだった。(ウォルト・ディズニー・コンサート・ホール)
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