CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】暇と退屈の倫理学

2013-12-03 21:01:51 | 読書感想文とか読み物レビウー
暇と退屈の倫理学  著:國分功一郎

またまた哲学書を読みました
哲学が嫌いで仕方ないのに、なんかわからないが
手にとる本が哲学の本であります
というか、今回は、倫理学ってなんだ?と
よくわからないから取ったんですが、
ようは哲学なんですね(多分違う)

そんなわけで、まぁ、頭に入らないような、
入ってくるような、わけわからんちんのままで、
だらだらと読み進めたのでありました

内容は、題名のとおり「暇と退屈」について、
あれこれと、あれですな、
前回勉強しました「思考実験」を繰り返すといいますか、
過去にそれらを研究というか、哲学した哲人の
著書や言葉なんかを解説、解読しながら
あれこれと進んでいくのであります
正直、興味がないとまるで意味がわからない

どうして、暇になるのか、退屈だと思うのか、
そういうことを小難しく考えてみて、
ああでもない、こうでもないとつらつらやっていくと、
だんだんとその輪郭めいたものが見えたりして
とても楽しいね、みたいな感じで終わるというか
まぁ、本当、まさに哲学書
答えがどうだっていい、その過程が楽しかったらそれでいいとか
まるで、これそのものが暇と退屈をなんとかするための何かじゃないかと、
読みつつ、呆れつつ、なんのかんのだったのでありました

ちょっと導き出された内容といいますか、
あぶり出た倫理(?)というのが、
はー、そうですか、それで?
という感じでありまして、このあたりからして
哲学に向いていないんだろうか、
いや、そもそも哲学に向いていないと想いたいからそうでないかとか、
そういう、哲学的思考方法みたいのだけは
よくよく学ぶというか、慣れることができました

じっと読み込んで、理解したというか、
どっかで哲学に関する寸評を見た言葉に
「哲学は、デバックの足りないゴミプログラムである」という
それが本当によくわかったと、そんなことを
思い知ったのでありました
どう考えたって、非生産的の閉鎖したものだと思うんだが、
それがまた、ありがたがられるといいますか
なんか、人気があるというのが、どうにも気持ち悪いなんて
思わされたのでありました

そう考えると、私はなんだかんだ
哲学の素地があるのかもしれない
嫌いなのに読むんだから
とかなんとか

八重の桜  グッバイ、また会わん

2013-12-02 20:02:32 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「八重の桜」
事情がありまして、先ほど見終わりました

とうとう襄が死んでしまった
その姿というか、それを迎える八重を描いた
非常に丁寧でいい回だったと、
しみじみ感動しております
人との死に別れに、なんというか、ほろりとさせられる
そういう年齢になってきたのかもしれぬ
いや、それ以上に凄いよかったと思う

その影になりがちでありますが、
大隈さんが爆撃されたりと、デンジャラスな様相でありました
どうにも、大久保が襲撃されて死んだ話しと
なんとなし混同してしまいがちといいますか、
もう一つ、大隈という人のことを知らないというか
ぶっちゃけ、影が薄いなどと思っているばっかりに
こんな派手な事件があったというのを
忘れがちになってしまうところ
今回は、足がなくなった話までしっかりとフォローされて
あの当時の政治家の生き様というか、気迫というか
ともかく、恐ろしいそれを見るのでありました

それとは別に、あとはただただ
襄が死ぬというその姿の痛ましさに覆われたというか
実に深い愛情を見たような
臨終間際の二人の語らいは、屈指の名シーンだったと
思うのでありました
胸が詰まるというか、懺悔でもない、
感謝を述べる八重のくだりが、本当にいいものでありまして、
あれで救われたというその姿、いじましさが
十二分に伝わってほろりでありました

で、終わってみたら、
兄上からさらっとミッション追加というくだりは
なかなかよかったですね、
哀しみにくれる暇があったら、とっとと先へ進めという
あの感じは、なんとなく、山本家のそれだよなと
懐かしさというか、優しさというか
様々に思い至ったのでありました

とはいえ、来週には兄つぁまも臨終を迎えそうでして
秋月さんの方が長生きだったんだなと
不思議に思ったりしながら
来週を待ち遠しく思うのでありました