CLASS3103 三十三組

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【読書】お任せ!数学屋さん

2013-10-01 20:36:58 | 読書感想文とか読み物レビウー
お任せ!数学屋さん  作:向井湘吾

数学本だ!たぶん、数学ガールみたいな話なんだろう
そう、期待して読んだのでありますが、
もっと入門編に近い内容でありました
数学ガールから比べると、ぐっと理解しやすい、
まぁ、主人公が中学生というところもあって、
それはもう、数学というか、算数なんじゃないかと
そんなところから始まる物語でありました
ちょっと拍子抜け

内容は、まぁ、ファンタジーといって相違ない、
数学がすきすぎる変人が、いじめにあうこともなく、
その数学を駆使して、様々な悩み事を解決していくとか
もう、これはファンタジーだろう、
そんなわけあるか、そんなガンダーラがどこにあるのか
そう思ってしまうんですが、
まぁそいうのはもう、おいといて、ただ、数学で何かを解決する
そこがキモなんだから、そこだけ読んでおけばよいと
そう思わされるほど、潔くまったくしっくりこないというか、
そんな現実ありえないと思いつつも
数学にまい進していくのでありました

正直、縮尺を使ってグラウンドの大きさを計測したりとか
そんなあたりが、まるで参考書かのようにして
すらすらと説明されているんだが、
これはなんというか、小説としていかがかと思わされる
しかし、その序盤を乗り越えて
少しずつ、数学っぽくなってというほどでもないんだが
最後に訪れる、「恋愛不等式」という、
甘酸っぱすぎて、正気を保てないほど、うぶいそれが
まぁ、よくできている
いわゆる、数学的思考というか、論法で恋愛に肉薄するという
その数式そのものと、それを導出する過程は
非常によろしかった、そうだ、
きっとこれを書きたいがために、行つぶしとして
グラウンドのほか、囚人ジレンマとか出したんだよ
そう思ったりしたのであります

青春小説としても、なだらかに過ぎるというか
全体的に、小説としていかがなものかと
べたすぎてどうとも思わない感じだったのが残念ですが、
数学をまとめて、ちょっとでも何か見えるというのがわかれば
そこに価値ある本だったと
読み終えて思うのでありました

リーマン予想に踏み込んだんだが、そのまま
スルーだったのが残念であります


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