サーカスの子 著:稲泉連
実際にサーカスで、幼い日を過ごした著者が、
そのルーツをたどるかのように、かつての人をたどる
ドキュメンタリのような本でした
しみじみとよい本だった
サーカスに馴染みがないので、ここに書かれている世界が、
ああそういうところだった、そんな風に思えたりできないのが
ちょっと残念だったけども、昭和という切り口とも異なる郷愁のある風景で
人情話のような、実際にいた人たちとの思い出も含めて
とてもよかったのでありました
サーカスという世界がどういうものか、もっとも当時のことだけど
すべての人が不思議な家族といった感じの過ごし方、
なにより、来るもの拒まず去る者追わずが徹底されているというか、
そういうものだと通底している世界観というのが、
著者もそういうところにわずか1年、子供の頃にいただけだというけど
シンパシーというか、そういう村の風習のように
会う人それぞれが、当たり前に覚えているというのが、とてもいい
今はない村の話みたいな感じでもあるが、
もっと深く、家族とか村とか、そういう共同体の根元的なものがつまった世界なんだろうと
外の人間だからこそ思う、青い芝が見えるような内容でありました
スターとして活動した人たちのそれからも読みごたえがあり、
ドキュメンタリとしても秀逸だったと思う
芸大を出てキグレサーカスでピエロという表現に出会って、
その道をのぼっていく話とか、相当面白かった
とはいえ、中の人である、著者も含めたそれぞれの人たちは、
色々な理由で、外へと出て、四苦八苦してとか、その大変さは
想像や、書かれていることから想起するそれでは補えないほど大きいのだろうと思わされるけど、
それでも、外を知らなくてはだめだとみんなが思っていたというのが
不思議な感じがするのである
現代では、この内というのが、限りなくなくなりつつあるからこそなのかもしれない
そんな風にも思ったりしながら、共同体について考えさせられたのでありました
無論、サーカスというものの面白さ、楽しさも十分に伝わる内容で
そっちも読みごたえがあったんだが、
人間交差点としてのサーカスという動いていく村が面白いなと思える
いい本だった
実際にサーカスで、幼い日を過ごした著者が、
そのルーツをたどるかのように、かつての人をたどる
ドキュメンタリのような本でした
しみじみとよい本だった
サーカスに馴染みがないので、ここに書かれている世界が、
ああそういうところだった、そんな風に思えたりできないのが
ちょっと残念だったけども、昭和という切り口とも異なる郷愁のある風景で
人情話のような、実際にいた人たちとの思い出も含めて
とてもよかったのでありました
サーカスという世界がどういうものか、もっとも当時のことだけど
すべての人が不思議な家族といった感じの過ごし方、
なにより、来るもの拒まず去る者追わずが徹底されているというか、
そういうものだと通底している世界観というのが、
著者もそういうところにわずか1年、子供の頃にいただけだというけど
シンパシーというか、そういう村の風習のように
会う人それぞれが、当たり前に覚えているというのが、とてもいい
今はない村の話みたいな感じでもあるが、
もっと深く、家族とか村とか、そういう共同体の根元的なものがつまった世界なんだろうと
外の人間だからこそ思う、青い芝が見えるような内容でありました
スターとして活動した人たちのそれからも読みごたえがあり、
ドキュメンタリとしても秀逸だったと思う
芸大を出てキグレサーカスでピエロという表現に出会って、
その道をのぼっていく話とか、相当面白かった
とはいえ、中の人である、著者も含めたそれぞれの人たちは、
色々な理由で、外へと出て、四苦八苦してとか、その大変さは
想像や、書かれていることから想起するそれでは補えないほど大きいのだろうと思わされるけど、
それでも、外を知らなくてはだめだとみんなが思っていたというのが
不思議な感じがするのである
現代では、この内というのが、限りなくなくなりつつあるからこそなのかもしれない
そんな風にも思ったりしながら、共同体について考えさせられたのでありました
無論、サーカスというものの面白さ、楽しさも十分に伝わる内容で
そっちも読みごたえがあったんだが、
人間交差点としてのサーカスという動いていく村が面白いなと思える
いい本だった
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