服従 作:ミシェル・ウエルベック
近未来、しかもごく近しい未来を描いた小説でした
現代といっても過言ではないような、
202X年のフランスを描いた物語でありました
フランスの大統領選において、
極右政党かイスラム政党のいずれかを選べなくてはならない事態が起きる
この情勢の中、なし崩しでもなく、ゆっくりと確実に
イスラムへと迎合、傾倒していくかのような諦めが描かれていて
物凄く生々しく、新鮮な驚きのある小説でありました
くしくもというほどでもないですが、
現にアメリカでポピュリズムによる選択が行われたことなんかもかんがみると
フランスがイスラム化するということも、あり得ないこともないのかと
そう信じさせられそうな手触りがあって、恐ろしいといったらいいか
凄いとうなった作品であります
正直、日本の政治状況もよくわかってないのに、
フランスのそれがわかるはずもないのでありますが、
こと、政治に何かしら関わろうとしたときの市井といっていいのか、
それぞれの立場の人が、どう動くかが、
主人公である大学教授の考えや、身の振り方から
伝わってくるようでもあり、なかなか刺激的なのでありました
結構な分量のエロ描写もあったりするのでありますが、
それもまた、物語として重要で、
そういう部分を抑えきれない男性としての教授が、
イスラム教下でも、そのあたりは解決できるんだろうか、
あるいは、それが勃興するようなものとなるだろうかと
不安や、心配を覚えたりするシーンなんかで、
下世話ながらも、やはり、身近とも思えるような感触で
読み進められたのでありました
読み終えて、なぜイスラム国にヨーロッパ人がたくさん亡命するのかが、
ちょっとだけわかったような気がするというか、
キリスト教に厭いている層というのが、ヨーロッパにはたくさんいて、
その反骨から、イスラム教へ傾倒してしまうんじゃなかろうか、
根っこの部分で、イスラム教の家父長制や、戒律を含む道徳の部分が、
一神教ゆえの似た部分として、許容を簡単にしてんじゃないかとか
わかったふりをしたくなるような知識が
得られたようにも思うのでありました
いずれにせよ、日本人といっていいのか、自分にはわからんもんだなと
感じるわけでありますけども
非常に興味深い物語であった
そんなわけで、緩やかにイスラム教に取り込まれていく、
あるいは、許容していくという姿が、苦悩というほど激しくもない
倦怠のような諦観によってなされていく
非常に読み応えのある、面白い小説でありましたと
メモっておくのである
近未来、しかもごく近しい未来を描いた小説でした
現代といっても過言ではないような、
202X年のフランスを描いた物語でありました
フランスの大統領選において、
極右政党かイスラム政党のいずれかを選べなくてはならない事態が起きる
この情勢の中、なし崩しでもなく、ゆっくりと確実に
イスラムへと迎合、傾倒していくかのような諦めが描かれていて
物凄く生々しく、新鮮な驚きのある小説でありました
くしくもというほどでもないですが、
現にアメリカでポピュリズムによる選択が行われたことなんかもかんがみると
フランスがイスラム化するということも、あり得ないこともないのかと
そう信じさせられそうな手触りがあって、恐ろしいといったらいいか
凄いとうなった作品であります
正直、日本の政治状況もよくわかってないのに、
フランスのそれがわかるはずもないのでありますが、
こと、政治に何かしら関わろうとしたときの市井といっていいのか、
それぞれの立場の人が、どう動くかが、
主人公である大学教授の考えや、身の振り方から
伝わってくるようでもあり、なかなか刺激的なのでありました
結構な分量のエロ描写もあったりするのでありますが、
それもまた、物語として重要で、
そういう部分を抑えきれない男性としての教授が、
イスラム教下でも、そのあたりは解決できるんだろうか、
あるいは、それが勃興するようなものとなるだろうかと
不安や、心配を覚えたりするシーンなんかで、
下世話ながらも、やはり、身近とも思えるような感触で
読み進められたのでありました
読み終えて、なぜイスラム国にヨーロッパ人がたくさん亡命するのかが、
ちょっとだけわかったような気がするというか、
キリスト教に厭いている層というのが、ヨーロッパにはたくさんいて、
その反骨から、イスラム教へ傾倒してしまうんじゃなかろうか、
根っこの部分で、イスラム教の家父長制や、戒律を含む道徳の部分が、
一神教ゆえの似た部分として、許容を簡単にしてんじゃないかとか
わかったふりをしたくなるような知識が
得られたようにも思うのでありました
いずれにせよ、日本人といっていいのか、自分にはわからんもんだなと
感じるわけでありますけども
非常に興味深い物語であった
そんなわけで、緩やかにイスラム教に取り込まれていく、
あるいは、許容していくという姿が、苦悩というほど激しくもない
倦怠のような諦観によってなされていく
非常に読み応えのある、面白い小説でありましたと
メモっておくのである
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