CLASS3103 三十三組

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【読書】小沢昭一 僕のハーモニカ昭和史

2018-03-28 22:00:53 | 読書感想文とか読み物レビウー
小沢昭一 僕のハーモニカ昭和史  著:小沢 昭一

小沢昭一さんの独演会というか、リサイタルを文章に起こした
そんな内容でありました
相変わらずに軽妙な語り口が見事なんだけども、
得意であるハーモニカと、歌謡を披露して
なんだか楽しそうなリサイタルだったんだろうなと
これこそ、昭和そのものといった
芸能を文章で読めた気持ちでありました

黒柳徹子さんとの対談、これもまた、
徹子の部屋の書き起こしのようでありまして、
しんみりした話なんかも載っていて、あれこれ、
小沢昭一さんという人が少しわかったように思うのでありました

内容は、戦争に関することに絞ったというほどでもないけど、
そのテーマでまとめられていたようで、
小沢さんの戦争体験が語られていて、
その幼少、どのように育ったか、
どう終戦を迎えたかという話があって、大変興味深かった
あんな軽やかに、ゆるやかな印象と語り口なのに
子供の頃は、相当の秀才だった様子で、
海軍学校に、年少なのに通っていたほどの様子
軍国少年でしたと、照れ隠しな語りもあるけど
それ以上に、戦争に対する、柔らかな批判というか、
毅然とした拒絶が見てとれて、
戦争世代の、厭戦といえばいいか、戦争は駄目だというのを
うまく、語っていたように思いました

楽しそうな語りと、拍手喝采を浴びた唄の様子がステキでありまして、
唄を聴いてみたいなぁと思わされたりしたのであります
ラジオで唄っているのは、ちょっとだけだったから
じっくりと、ハーモニカとともに聞いてみたかったと
心から思ったのでありました

黒柳さんとのやりとりもステキで、
この世代の人たちの、体験からくる強さみたいなのに
どこか、打たれるような思いがありましたとさ


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